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代表鋼種

2009年07月31日(金)

 SUS304Cr18%、Ni8%を含む。この含有率(%)をもって、18-8ステンレスと表すことがある。

耐食性・耐熱性良好で、最も一般的に使用されている。また、板、パイプ、アングル、丸棒など様々な形状の材料が造られていて入手しやすい。塩素や酸の強い環境では腐食がおきる。溶接の熱影響を受けたところで、腐食割れをおこすことがある。耐熱温度は、700800が目安。熱膨張率が大きいので、熱歪みを抑える加工方法の工夫が大切。通常、ステンレスというとこの鋼種を使用することが多く、鋼種の指定がない場合は、 SUS304を使用している。

 SUS316SUS304を基に、Ni量を増やし、モリブデン(Mo)23%添加した鋼種。Moの添加により、耐酸性、耐熱性が向上する。化学薬品・海水などを扱う環境などで、SUS304では耐久性・耐食性に劣る場合に使用する。Moは、高価な元素なので、材料もその高価になる。入手できる材料の形状は、SUS304に比べて多少制約がある。外観では、SUS304SUS316は見分けがつかないので、Moの有無を判別する薬品などが売られている。

 SUS430Cr18%、Niなし、磁石にくっつく。SUS304に比べ、耐食性に劣るが、安価な為、厨房(台所)用品=家庭雑貨などで多く利用されている。家庭などの水周りで使う程度の環境であれば、ほぼ問題はない。熱膨張率が小さいことが利点で、ステンレス屋根(建材)や温水器などは,SUS430に、Moを添加して錆びにくくした鋼種も(SUS436等)が多く採用されている。

 SUS410SSUS420J2Cr13%の鋼種(マルテンサイト)で、焼き入れ(熱処理)で硬くなる為、バネ用途や刃物に利用される。ステンレスの定規や包丁・ナイフなどは、この材質のものが多い。カーボンの量が、焼き入れ硬化の程度を左右する。

 SUS310SSUS309SCrNiを増やした高級耐熱鋼。1000くらいの熱に耐えるので、炉材や熱処理器具などの過酷な条件で使われている。なお、耐熱性は、SUS304<SUS316<SUS309S<SUS310S の順。価格も順に高くなる。

 SUS303:快削鋼。SUS304に、燐(P)硫黄(S)などを添加すると、切り粉がきれいに出て削りやすい材質になる。旋盤加工などの切削部品(刃物でけずって造るもの)用途。ただし、耐食性が落ちるので、使用環境に注意が必要。



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表面処理

2009年07月29日(水)

 電解研磨:研磨液(薬品)のなかで、電気を通すことによって、金属表面の凸部を溶出させることで平滑で光沢の有る表面にする。電気めっきと逆の理屈。ステンレスの表面に付いている汚れや不純物を取り除き、酸化皮膜を強化するので耐食性が向上する。

 酸洗:強酸性の薬液に漬けたり、ペースト状の酸洗剤を塗るなどして表面を溶出させて洗う。光沢は出ないが、安価で大型の製品に対応できる。溶接焼けによる黒ずみを取る為、光沢のあるところも艶消し状態になってしまう。

 バレル研磨:小物プレス部品など数の多いものを、研磨石や研磨剤のなかに混ぜ込み、かき混ぜることによって研磨をする。端部のバリやトンガリを丸くする(面取り)とともに、研磨石の種類によって独特の表面仕上りになる。

 ショットブラスト:製品に小さな鋼球や研磨材(石)などを強く吹きつけることによって、バリを取ったり磨いたりする方法。吹きつける素材によって仕上りが違う。砂のようなものを使う場合は、サンドブラスト。カラスビーズを使うと、ビーズショットと呼んでいる。基本的には、艶消し状になる。ショットの衝撃による表面硬化を利用して、製品の耐磨耗性を向上させる目的の場合もある。

 コーティング・塗装:製品にゾル(塩化ビニール系)・ナイロン・ポリエチレン・ポリロピレン・テフロンなどその用途目的によってコーティング材があります。又、めっきや防錆処理をすることもあります。



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表面仕上・研磨仕上

2009年07月27日(月)

 一般にステンレスというとピカピカ光沢の金属のイメージが強いようです。これはキッチン用品や装飾金物などの普段目に付きやすいものが、研磨加工などで仕上られているからです。しかし、ステンレス材料の表面は、その製造方法(工程)や形状により、いろいろあります。材料の製造方法と表面状態は、密接に係わっているので、同じ材料表面でも違う言い方をすることが多分にあります。以下、簡単に板材を中心に説明します。

No1HOT・酸洗:板材で、艶消しの、白っぽい表面。梨地に近い感じ。(表面が狙い)厚さ3 mm以上の板材。熱をかけてロール(熱間圧延)工程の後、酸で表面につく黒い皮膜や汚れを取り除いた物。

製造工程で、1番初めのものなので、No1と呼ぶ。熱間製造材料なので、HOT(ホット)材ということも多い。酸で洗っているので、酸洗(さんせん)材とも言う。 フラットバー、アングル、丸棒は、No1と言わず、通常、HOT材・酸流と呼んでいる。ステンレスの場合、鉄のように黒皮(くろかわ)のままのものは、ほとんどないので、HOT材といえば酸洗表面になる。溶接焼けで黒くなったところをきれいにするため、酸洗いをすることが多いが、その場合も当然同じような艶消し状態になる。

 2B仕上げ:やや光沢(つや)のある表面で、つるっとしている。厚さ6 mm以下の板材。SUS304は、白銀(ニッケル)色、SuS430は、クロム色(やや黒め)。正式にはNo2 B、略して2Bと表すのが普通。HOT材を冷間圧延し、表面を仕上ロールで通してつくる。2番目の工程でできるのでNo2、仕上がブライト(B)の意味。耐食面で安定していて、最も一般的に使われている冷間材の表面。特に指定しなければ2B仕上の板が多い。 2Bの前の、2D(ツーデー)という仕上もあるが、これは、ダル(にぶい)仕上のもの。

No1HOT材に対して、COLD材の基本になる表面がです。熱をかけずに(常温)圧延して造るという意味です。

  フラットバーやアングルなどは、板の仕上とは異なるので、研磨仕上げなどの指定がなければ、コールドとかホットとか言い表している。鉄の場合の、黒皮・酸洗は(SPH)と磨き(SPC)みたいなもの。HOT材より、COLD材の方が腰が強い。冷間加工工程を経るとともに、加工硬化していくためです。また、板厚が薄くなるほど、圧延工程が多く掛かる為、重量当りの価格は高くなっていきます。丸棒なども、細いものほど引き伸ばす工程が多くなるので、高価になっていきます。

 配管用パイプの表面は、冷延の板材を使って造られていても、基本的に酸洗表面です。パイプは、板を丸めながら溶接(高周波・TiG)して造管するものが多い、造管工程の最後に酸洗いをしている為。手摺などで使われている光ったステンレスのパイプは、研磨して光沢を出しています。美観の為研磨しているので、化粧管・化粧パイプという。

 BA(ビーエー):きれいな光沢のある表面で、400番研磨と同等以上の感じ。ブライトアニールを略してBA、光輝焼鈍ともいう。特殊なガスの中で、熱処理をすることによって光沢を得ることができる。研磨加工をしたものではない。薄板(1.5mm以下)。鏡と同等な研磨仕上げをする場合に使用する。

 HL研磨:縦筋のついた仕上、髪の毛のような線という意味。50番〜240番程度の研磨(砥材)、手摺・柵・屋外建材金物などによく使われているので、板だけでなく、パイプ・フラットバー・アングル・丸棒などがある。

 #400研磨:光沢仕上の代表。2B素地を#400バフで研磨したもの、#400は、そのバプ(砥粒)の番手で、数字が大きいほど細かく光沢が増す。研磨パイプの番手は、#400〜#600が通常。

 #700研磨、#800研磨:鏡面研磨と云うとこの研磨になる、高価。加工製品を、手作業でバフ研磨ほとんど建築用の装飾金物用途。

 うろこ研磨:うろこ状の模様に研磨したもの。トラック車体などによく張り付けて使っている。ウロコ模様の他にも、さまざまなデザインの装飾研磨があります。

 研磨した板には傷の防止(養生)の為に半透明の青色(SG)のもの。ポリ製で薄く、劣化しやすい。

プレス加工(深絞り)の為に張ることも多い。白い養生テープ(SPV)は、ビニール系で厚く、ポリに比べ強度・耐久性があるが高い。



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JIS-Z8401 数値の丸め方

2009年07月24日(金)

 

1.適用範囲 この規格は、科学と技術の分野において用いる十進法の数値の丸め方について規定する。

 

備考 この規格の対応国際規格を、次に示す.

 

ISO31-0:1992, Quantities and units - Part0 : General principles, Annex B (Guide to the rounding of numbers)

 

2.数値の丸め方

 

a)丸めるとは、与えられた数値を、ある一定の丸めの幅の整数倍が作る系列の中から選んだ数値に置き換えることである。この置き換えた数値を丸めた数値とよぶ。

 

 例1 丸めの幅: 0.1

 

    整数倍: 12.1, 12.2, 12.3, 12.4,/・・・・・・・

 

 例2 丸めの幅: 10

 

    整数倍: 1210, 1220, 1230, 1240, ,・・・・・・・

 

b)もし与えられた数値に最も近い整数倍が一つしかない場合は、それを丸めた数値とする。

 

 例1 丸めの幅: 0.1

与えられた数値/丸めた数値

12.223 / 12.2

12.251 / 12.3

12.275 / 12.3

 

 例2 丸めの幅: 10

与えられた数値 / 丸めた数値

1222.3 / 1220

1225.1 / 1230

1227.5 / 1230

 

c)もし与えられた数値に等しく近い、二つの隣り合う整数倍がある場合は、二つの異なる規則が用いられる。

 

規則A 丸めた数値として偶数倍のほうを選ぶ。

 

 例1 丸めの幅: 0.1

与えられた数値/丸めた数値

12.25 / 12.2

12.35 / 12.4

 

 例2 丸めの幅: 10

与えられた数値/丸めた数値

1225.0 / 1220

1235.0 / 1240

 

規則B 丸めた数値として大きい整数倍のほうを選ぶ。

 

 例1 丸めの幅: 0.1

与えられた数値/丸めた数値

12.25 / 12.3

12.35 / 12.4

 

 例2 丸めの幅: 10

与えられた数値/丸めた数値

1225.0 / 1230

1235.0 / 1240

 

備考1. 規則Aが一般的には望ましい。たとえば一連の測定値をこの方法で処理すると丸めによる誤差が最小になるという特別な利点がある。

 

この規格の発効以前の規格(JIS Z 8401-1961)は、表現が異なるが実質的に規則Aに整合していた.従って、数値の丸め方について明記しない場合は、規則Aが適用されるものとし、規則Bを採用する場合はその旨を明記するものとする.

 

2.規則Bは電算機による処理に広く用いられている。

 

参考1.丸めの幅をd×10kd,kは整数、ただし、1dkとすれば、有効数字は丸めた数値の10k以上の位の数字列として表わされる.たとえば、丸めの幅を10-2=0.01とすれば、10-2以上の位すなわち小数点以下2位までの数字列が有効数字となる.

 

2.丸めの幅を10kとすれば、規則Bはいわゆる四捨五入である.なお、丸めの幅を5×10kkは整数)とした二捨三入も特定の分野で用いられる.

 

3.この規格では対象となる数値として正の数値しか想定していない.負の数値を対象とする場合は、その絶対値に適用しなければならない.

 

d)上述の規則を2回以上使って丸めることは、誤差の原因となる。したがって、丸めは常に一段階で行わなければならない。

 

 例 12,25112.3と丸めるべきであって、先ず12.25とし、次いで12.2としてはならない。

 

e)上述の規則は。丸めた数値の選び方について何の考慮すべき規準もない場合にだけ運用すべきである。安全性の要求または一定の制限を考慮しなければならないときは、例えば常に一定方向へ丸めるほうがよいことがある。

 

f)丸めの幅を表示することが望ましい。

正式にはJIS-HPで検索のうえご確認ください。

http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html



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重量の計算方法

2009年07月22日(水)
1.メートル単重
1m当たりの重量(W:mg/m)の数値は次の計算式によって計算し、JIS-Z8401により有効桁3桁に丸める。
尚、係数は鋼種による基本重量(厚さ1mm 面積1平方メートル重量)から導かれる。《参考:基本重量はJIS-G4310》
 
◎丸管
W=係数X厚さmmX(外径mm-厚さmm)
係数 SUS304、304L 0.02491
    SUS316、316L 0.02507
         SUS310S     0.02507
         SUS430     0.02419
 
◎フラットバー
W=係数X厚さmmX巾mm
係数 SUS304     0.00793
    SUS316、316L 0.00798
 
◎丸棒
W=係数X半径mmX半径mmX3.14159(π)
係数 SUS304、304L  0.00793
    SUS316、316L  0.00798
         SUS310S、309S 0.00798
         SUS430      0.00770
       SUS403       0.00775
 
2.本単重
メートル単重に長さを乗じた数を同様にJIS-Z8401に基づき、有効桁3桁に丸める。
 
3.総重量
本単重に本数を乗じた数を小数点以下1桁に丸める。
小数点以下2桁目の丸め方はJIS-Z8401に準じる。
<注>切断品の場合は、切りしろが重量に加算されることがあります。


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磁性について

2009年07月17日(金)
 ステンレス鋼は、鉄を主成分としこれに約12%以上のクロム(Cr)を含み、さらに必要に応じてニッケル(Ni)やその他の元素を配合添加してつくられる合金鋼です。
この様にステンレスは鉄を主成分としながら鉄のもつ弱点が改良され、特に美観、強度、耐食性、耐熱性、耐衝撃性および加工性などの点で、鉄よりも優れた特性をそなえています。
 SUS304は、18Cr-8Niで、オーステナイト系に属するもので、一般建材用に使用されている代表的な鋼種であります。
 このSUS304は、Cr-Niの成分バランスからみて、安定オーステナイト鋼ではなく、準安定オーステナイト鋼の部類に属するものであります。
 従って準安定オーステナイト鋼であるSUS304は、種々の冷間圧延などの加工を加えると、磁性を持つことがあります。
 すなわち成分的にはJIS規格を充分満足しているものでも、強度の冷間加工が行われた製品には磁性があります。これは冷間加工することにより、金属の結晶構造が一部変化して(準安定オーステナイト組織の一部が変態して、マルテンサイト組織になる)磁性を持つことになるわけです。
冷間加工度と磁性(電磁率で表す)の関係を下図に示します。
 
磁性について 

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マルテンサイト系の特性

2009年07月15日(水)
鋼種:SUS410
 
磁性:あり
 
焼入れ硬化性:あり。炭素含有量の多いものは冷却後に割れやすい。
 
加工硬化性:軟鋼と同じ傾向の加工硬化性を示す。
 
耐食性酸性:大気中でサビを生じることがある。
 
衝撃と伸び:オーステナイト系にくらべて劣る。
 
溶接性:溶接性はよくない。予熱・後熱処理をしないと溶接割れを生じる。
 
熱膨張:軟鋼とほぼ同じ
 
熱伝導:軟鋼の約2分の1



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フェライト系の特性

2009年07月13日(月)
鋼種:SUS430
 
磁性:あり
 
焼入れ硬化性:なし
 
加工硬化性:冷間加工で多少の硬化が認められる。
 
耐食性酸性:内装用としてはサビの心配はないが、屋外の使用には問題がある。
 
衝撃と伸び:オーステナイト系に比べて劣る。
 
溶接性:高熱に加熱し急冷すると熱影響部の結晶粒が粗大化してぜい化する欠点がある。
 
熱膨張:軟鋼とほぼ同じ
 
熱伝導:軟鋼の約2分の1
 



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オーステナイト系の特性

2009年07月10日(金)
鋼種:SUS304・SUS316
 
磁性:なし(板の状態)
 
焼入れ硬化性:なし
 
加工硬化性:加工硬化性大・ニッケル含有量の多い鋼種は、加工硬化が少ない。
 
耐食性酸性:きわめてすぐれた特性を有している。
 
衝撃と伸び:きわめて良好、成形性に富む。
 
溶接性:溶接性が最も良好、ただ溶接の際、500〜800℃の温度範囲に加熱・徐冷されると耐食性が劣化する。
 
熱膨張:軟鋼の約15倍
 
熱伝導:軟鋼の約3分の1
 


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軟鋼とは

2009年07月08日(水)
鋼材の化学成分による分類では各種合金元素の含有成分により、炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼に分けられる。
軟鋼は炭素鋼の一種で、一般に炭素含有量が0.13から0.2%、引張強度38から44kgf/mm2を有する。
一般構造用鋼や棒鋼に広く使用されている。


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