親友の
税理士が倒れた。脳出血。33年付き合っているポン友である。幸い命に別状はないそうだ。働き過ぎのせいだと、とっさに思った。
昨日の深夜、いち早く知った別のポン友からの携帯電話で知った。
昨日は眠れなかった。
すぐに、手術、だと聞いたからだ。
病院にすぐにとんでいきたい気持ちを抑えた。
「私が何をできるわけじゃない」
軽い脳内出血だろうし、最新の医療技術のある病院だから、
きっとすぐに元気になってくれる。
そう信じた。
そう信じるしか自分の気持ちの整理のしようがなかった。
そうして、今日。
私はスケジュール通りの一日が終ったが、
不安が消え去るときはなかった。
夜、連絡をくれたポン友に電話した。
手術は、慎重に検査をして、するかしないか判断することになったそうだ。
意識ははっきりしている。声をかけるとうなずくそうだ。
ただ、麻痺が。
ばかやろう。
ばかやろう。
仕事のし過ぎだったんだ。お前は。
夜9時頃に携帯に電話したら、いつも事務所に居たろう。
元気で、いつも人を笑わせてくれて、
気配りをしてくれる、いい奴。
そんな優しさが、人の依頼を断りきれず、
無理をしていたのじゃないのか。
私は3つ年上の先輩として、
何ひとつ忠告をしてやれなかった。
「無理するな」の一言もかけてやらなかった。
私は、18年前の35歳のときに、
大きな病気を3つした。
褐色細胞腫と、あと2つ。
がんだと思ったら良性だったので救われた。
ストレスや過労が原因だったと思う。
それ以後、考え方を変えた。
自分の健康への過信をやめた。
能力への自信過剰もなくなった。
それから病気らしい病気はしていない。