★PDCA実践の極意(前編)
2008年09月01日(月)

★PDCA実践の極意(前編)
PDCA=Plan・Do・Check・Action
PDCAとは、効果的な業務活動を行う為の最も基本的な手法です。
よく、計画の未達成理由に「PDCAが出来なかった」、また対策として「PDCAを実行する」と聞きます。
では一体なぜ「PDCAが実行できない」のでしょうか?
このPDCAで最も重要なのは、最初のPlanです。
最初のPlanを間違うとあとのプロセスは全て無駄になってしまう場合が多く、正しく出来るとあとのプロセスがうまくいく確率がグッと高まります。
しかし残念ながら、このPlanを本当に重視しているマネージャーは全体のごく一部のようです。
●Plan
目標と行動計画を立てる
【良くある間違い】
@目標が曖昧
「何の為に(目的・効果・狙い)、何を(課題・問題点)、どこまで(対象範囲)、どうやって(方法・手段)、いつまでに(実現時期)、誰が(実現大成)、コスト(利益)」などの目標設定が曖昧だと、達成するための行動計画も曖昧となり、結果実現が困難となる。
A行動計画が曖昧
目標は明確だが、それを達成するための具体的な行動計画が曖昧のまま行動を開始してしまい、都度その場凌ぎの短絡的な判断で進んでしまう。
B目標が低過ぎるケース
それほど努力しなくても達成出来るレベルに目標を置くケース。
もっと低い目標のチームがいると安心する。
しかし、自分達の給料だけはもっと高い伸び率の昇給を望む。
目標が低いので改善・改革努力やスキルアップ努力をしなくなる。
結果として、市場や顧客動向からかけ離れた時代遅れの運営になっていき生産性も下がっていく。気が付いた時には手遅れで、立て直しに多大な時間と余計なコストがかかってしまう。
部下達の目標の合計からあまりにもかけ離れ過ぎたチーム目標を設定してしまうと、「俺たちは全然期待されてない」「上司は俺たちの目標達成に本気ではない」と、チームはシラケてしまい志気が下がっていく。
C目標が高過ぎるケース
現状の戦力・生産性から判断して、達成する可能性が限りなく低い目標を設定するケース。
余程の奇跡でも起こらない限り達成出来ないレベルに目標を置いてしまう。
毎月の実績がどんどん目標値から離れていき、チームに諦めムードが広がっていくと挽回アイディアも生まれなくなる。
D行動計画通りに実行出来ない
決めた行動計画自体にそもそも無理があり、相当の努力をしても計画通りの行動がこなせなくなるケース。
過去の実績・データを軽視して、甘い期待だけで設定してしまうことが主要因。
行動計画通りに実行出来なくても目標が達成出来てしまうと、行動計画自体の軽視につながっていく。
E行動計画通りに実行しても目標が達成出来ない
決めた行動計画通りに実行しても、目標が達成出来ないケース。
過去の実績・データ分析を表面的で終わらせてしまった結果、根本的な原因究明と抜本的な対策が出来ていないことが主要因。
また、立てた行動計画を改めてこの通りに実行すれば目標が達成出来るのか否かの検証作業を怠ることも要因となっている。
F行動計画が週単位日次単位に落とし込まれていない
月単位の目標と行動計画はあっても、行動計画が週単位・日次単位に落とし込まれていないケース。
また、行動プロセス単位の行動計画に落とし込まれていないケース。
この場合、日々・週単位のチェック・軌道修正が出来ず、月単位のチェック・軌道修正となる為に、四半期単位での業績挽回が困難となる。
Gチームの士気
部門・チームの目標と行動計画は万全でも、それが個人の目標とリンクしていないケース。
また、目標達成時の評価基準が曖昧なケース。(達成してもしなくても評価があまり変わらない)
また、部員に対する部門(チーム)目標のプレゼンテーションが稚拙な為に士気が上がらないケース。
チームの士気が上がらないと、行動効率が落ち、主体性も無くなり受動的になり、結果、未達成となってしまう。
H焦点のズレとボケ
部員の立場や顧客の立場に立って、相手の心理を意識することが出来ないケース。
自ずと計画の焦点がズレたりボケたりしてしまい、自分がいくら動いても相手が思うように動かない。
結果として、行動効率や生産性が落ちていく。
I前月・前期の課題対策
前月末・前期末の時点で、根本的な未達成要因の分析と、抜本的な対策を、チーム内で徹底的に討議することなく、次の目標と行動計画を設定してしまう。表面的な対策となる為に、課題を解決できず未達成となる。責任者が自分1人だけで悶々と悩んでしまうケース。
J個人単位の読み
個人によって意識と能力は違う。
また、同じ個人でも時期によって意識と能力が違う。
これは深い個人面談を継続的に行っていないと、中々把握できない。
従って、責任者として個人単位の目標と行動計画が設定されていない。
(A君の来月の課題は○○で、○○の方法で解決させる、など)
その上で、個人単位の業績をシビアに予測し、部門(チーム)全体の不足を割り出す必要がある。
K意識と技術の目標
責任者自身もチームとしても個人としても、数値目標は設定しても、「意識と技術」の目標と行動計画が設定されていないケースが多い。
これではチーム力は伸びない。
前月の意識と技術(チーム全体・責任者自身・個人)を分析し、次月以降の目標と抜本的な対策を立てる事が、地力を伸ばすポイントだ。
L仮説検証と2の矢3の矢
目標と行動計画を設定し終えたら、行動を起こす前に一度、「仮に行動計画通りに(対策通りに)行動出来たとしたら結果として、確かに目標が達成出来ると思えるか」・「仮に達成出来ないとしたら、阻害要因としては何が予測されるか」をチーム全体で徹底討議しているか?
そして、予測される達成阻害要因の対策を一つ一つ決めること。
これが、2の矢3の矢の準備となる。
次回は、「PDCA実践の極意」(後編)として、「Do」・「Check」・「Action」のポイントをUPします。
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