ビジネスの開拓→維持→発展
ビジネスを行う者にとって、特に個人事業されている方、また、管理職以上の方にとっては、仕事をこなすという以外に、戦略、戦術、理念、方針という概念が必要になり、それに基づき予算がありその予算を追いかけながらビジネスを行っていることと思います。
ビジネスも成長します。当初、新しい戦略を練り、戦術を立て、方針を出し新しいビジネスに取り組んだときは、如何にして仕事(ジョブ)を獲得しようかと翻弄します。ビジネスを成立させるためには、実績を上げなければならない。この0から1を産む出す瞬間のエネルギーはとてつもなく高いものが必要になります。大きなリスクを頭の片隅に置きながら、保証のない仮定の戦術が実を結ぶかどうか、ハラハラドキドキの開拓期です。もちろん、一つ、二つと仕事を獲得し、成果を挙げられたときの達成感は、格別です。
ある程度、仕事が獲得できてくると、今度は如何にその仕事量を維持するかということを考えます。仕事は有期限のものがほとんどですから、何も得ずに手をこまねいていては仕事の完了時には何もなくなってしまいます。今、取り組んでいる仕事を期待通り、期待以上の成果を挙げることを行いつつ、近い将来なくなる今の仕事の変わりのものを探さなければなりません。つまり、今できていることを維持するという、ボクシングで言うボディブローのような苦しみと苛立ちの期間です。
しかし、仕事が仕事を呼ぶという言葉もあり、仕事をしているからこそ得られる何かがあります。これが、新しい仕事の情報だったり、仕事の紹介だったり、仕事の延長だったりします。やってみなければ分からないという言葉もビジネスでは大いにあると思っています。まじめに仕事をこなし、成果と実績を挙げていて、戦略、戦術に間違いがなけば必ずそこから何かが掴めるはずです。
この維持の期間が非常に辛いのも事実です。ビジネスの立ち上げ時の勢いは減衰しています。また、取り組む仕事をこなしながらの仕事の獲得は、時間的にも精神的にも辛いのは事実です。また、飽きという人間ならではの感情も生まれてきます。ミスや不正が起きやすいのもこの時期でしょう。
ここで、踏ん張って維持を続けていく中で、発展への足がかりがつかめるはずなのです。それは、自己の努力だけでなく他人の要素という運や縁も大いに起因します。発展へのステージへ立つためのタイミングや度胸、他人のサポートなどを得て、いくつかの選択肢の中から発展ステージへ登る切符を手にできるかが、本当の意味でのビジネスの醍醐味かもしれません。これが、上場だったり、M&Aだったり、製品・サービスの爆発的な売れ行きだったりするのです。
よく、濡れ手に粟でビジネスの成功者を表現されてしまうケースがありますが、必ずこの開拓、維持期間を経ているわけで、いきなり発展なんてことはありえないことを知らなければなりません。しかし、戦略、戦術を間違えてしまうと、発展ステージへの切符が実はキセル乗車の切符で、後になってばれてしまうような結果になってしまっているのが、コムスンやNOVAなどの例ではないでしょうか。
ビジネスに安息の地や期間はない。これが、40過ぎになって理解しかけている言葉です。

