新年、明けましておめでとうございます。
旧年中のご愛顧、心より御礼申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
……と、形式張った新年のご挨拶から始めさせて頂きましたが、
やはり年初ですから、多少堅苦しくても「言葉の礼儀」は整然と交わしておきたいものです。
とはいえ、職場によってまちまちであるのが「仕事始め」。
4日から始まったところもあれば、週末とつなげてそれ以降という企業も少なくありません。
仕事始めが遅い企業でも「おめでとうございます」の挨拶は普通に行われるものですが、
一般に「新年の挨拶」というのは、明けて何日まで言っていいものなのか、という疑問を持たれたことはないでしょうか?
おそらく大きく分けて、
「1月3日まで」
「1月7日まで」
「1月15日まで」
という、3つの考え方があるでしょう。
正月3が日ともいうように、4日を過ぎればお正月の雰囲気も一段落し、テレビ番組も大部分が通常に戻ります。世間的には「3日まで」という解釈でも間違いではないと思います。
しかし一般には「松の内」という昔からの概念がありますので、
この松の内の期間はお正月気分でいいじゃないか、という考えが妥当となるのでしょう(仕事や学校が始まれば、そうも言ってはいられませんが)。
ここで新たな疑問が生まれます。
「松の内」は元日から何日までを指すのか?
これには地域による差があるようで、
関東の人は「7日まで」 、関西の人は「15日まで」という認識が強くなります。
関東には「松七日」という言葉があり、この日に門松やしめ縄を片づける習慣があります。同じく7日に食べる「七草粥」には、お正月の飲食で弱った胃腸を労わる食事、という意味も込められているのだとか。そして多くの学校が翌8日から3学期を始めるのも、7日までが松の内という認識のもとで定められたという説があるようです。
対して関西では「松の内いうたら15日までやろ」という声が大きくなります。1月15日は小正月とも呼ばれており、大正月である元旦から15日まではお正月の期間だという解釈が、関西では根強く残っているのです。
正月飾りを取り外して燃やす(とんど焼き)のも、関東では7日が多いのに対し、関西では15日(または14日)となります。
この火の上に書き初めの半紙を乗せ、半紙が空高く舞い上がれば習字が上手くなるという言い伝えもありますね(筆者は関西なので子供の頃に何度もやりましたが、1度も舞い上がったことはありません)。
社会人になってしまえば7日や15日まで休むのはなかなか難しいですから、それまでに多くの人と新年の挨拶を交わすことにはなりますが、
古くからの歴史や地域による違いなども絡めながら掘り下げていけば、
いろいろと興味深い発見もあるのが、日本文化のおもしろいところですね。
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