本日の東京為替市場は16時現在、1ドル=107円47銭〜107円50銭前日比 +0円07銭で推移している。
前日ニューヨーク市場の午後5時時点からドル高が進み、107円前半で取引されている。オーストラリアで発表された5月就業者数が予想外の減少となったことをきっかけに、午前の取引では豪ドル売り/ドル買いが活発化。ドル買いが他通貨に波及する形でドル/円は上昇、ユーロ/ドルは下落した。豪ドル/米ドルは1カ月ぶり豪ドル安水準をつけた。
豪連邦統計局が日本時間の午前10時半に発表した5月就業者数(季節調整済み)は前月比1万9700人の減少と、事前の1万3500人の増加予想を大きく下回った。失業率も4.3%と予想の4.2%を上回った。予想を大きく下回る結果を受けて、豪ドル/米ドルは0.94ドル後半から0.93ドル後半まで100ポイント近く急落。1カ月ぶり安値をつけた。
対豪ドルでのドル買いが他通貨に波及する形で、前日海外で株安を背景に下落したドルは幅広く上昇。ドル/円は朝方の安値106円後半から107.39円まで値を戻し、ユーロ/ドルは同高値の1.55ドル半ばから1.5464ドルまで下落した。対円、対ユーロともにアジア系ファンドのドル買いが目立ったという。
正午にかけては豪ドルの下落も一服。ドルは107円前半、ユーロは1.54ドル後半でもみあいとなった。
豪州の就業者数について、豪マッコーリーのシニアエコノミスト、ブライアン・レディカン氏は「今回の減少は極めて力強い伸びが続いた後のもので、主にニューサウスウェールズ州に集中しており、深刻な低迷の兆しとは言えないことに留意する必要がある」と指摘。ただ同時に「賃金上昇のピークが過ぎ、インフレが今後数カ月間に低下し始めるとの確信をオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)に与える」と話している。
豪では前日、ウエストパック・メルボルン研究所が発表した6月豪消費者信頼感指数が前月比5.6%低下し、84.7と15年ぶりの低水準を記録。「相次ぐ利上げによる景気減速が目立ってきた。RBAの金利据え置き見通しが強まっている」(外銀)との声が上がっている。
その中、本日の東京株式市場では294円88銭値を下げた。
2週間ぶりに14000円の大台を割り、株式の市場も上値を狙うのが難しい展開だが、本日の夜から市場が開くNYの株式市場の動きによってはさらにドル高に動く可能性もある。
その点からも、本日の市場を注目してみたい。