やさしく解説!テクニカルライティングの基礎知識 【番外編】
投稿者:ME
かなり前のことですが、「やま」さんがこの問題に言及していました。
できる社員のコミュニケーション術 【第35回】(8/28掲載)です。あえてわかりにくい文章を分析し、問題を解決し、改善を繰り返して、わかりやすさを追求していくという手法です。ライティングセミナーの演習などでも、「どこがわかりにくいかを指摘し、書き直しなさい」といった設問をよく見かけます。
私は今でこそ、その効果や利点を理解できてきたつもりですが、以前はまったく逆のことを実践していました。
文章とは違いますが…たとえば、手書き文字、筆跡ですね。「あの人の字、好き!」って思って、影響を受けたことはありませんか?真似したことはないですか?真似から入るのも悪くないと思うのです。
それで、自分の好きな文章、読みやすい文章を執筆する作家に影響される、とことん染まる…という作戦に出てみました。学ぼうという積極的な意思はなかったのですが、読んで読んで読みまくりました。20代のころからなので、歴史は長いです。そのうちに本当に影響を受けて、短文を重ねるスタイルで書けるようになりました。
その方の作品は、読みやすくて切れ味があります。でも若年層向けというわけでもなく(内容が濃い)…何よりも文章全体に流れる品格に惹かれました。ジャンルは「純文学」ではありません。これ以上は明かせません。好みですし。
そっくりいただいてしまうのは著作権に抵触します。ですが、好きな文章、読みやすくてわかりやすい文章に影響されてしまうというのは、もっとも簡単な方法だと思います。そのうちに「悪文」と呼ばれる文章の、どこがどうおかしいのかを、鋭く指摘できるようになるでしょう。ただ、傾倒する人を間違ったら、元も子もありません…そこは感性を磨いてくださいね。
今回は、例題のない記事になってしまいました。しかも「方法論」とは名ばかりで、「好きな文章にひたっちゃおう!」という、なんとも粗雑な内容なのですが、伝わりましたか?これまでに公開した「読点の打ち方」など、絶対的な基準がないだけに、読みやすい文章の「真似」をすることで、コツをつかめるのでは…と思います。