やさしく解説!テクニカルライティングの基礎知識 【その5】
投稿者:ME
「頭痛が痛い」。これは重複表現と呼ばれます。ほかに笑える例としては「馬から落ちて、落馬した」などが有名です。
しかし、テクニカルライターは、笑いを取る職業ではありません。むだな表現は避けなければならないのです。下記に示すような、意味が重複したコトバを何気なく使っていないかを、チェックしてみてください。
■ 一番最初に、ON/OFFスイッチを押します。
「一番」=「最初」ですよね。話しコトバなどでは、つい使ってしまっているのではないでしょうか?「最初」だけでOKです。
■ あらかじめ予定されていた会議に出席することにした。
「あらかじめ」を漢字で書くと「予め」。「予定」と意味がダブってしまいます。このようなときは、「予定されていた」だけでかまいません。
■ 各フォルダごとに、任意の名前をつけてください。
「各」と「ごと」。同じ意味が重なっています。どちらか一方に決めましょう。
■ 今年の売上高は、昨年比の70〜80%程度です。
…実は私、どこがいけないのか迷っていました。決して間違いではないみたいなのですが、「70〜80%」で、すでに程度を表しているとのこと。わかりやすく、簡潔で明快な文章をめざすテクニカルライターとしては、「程度」を削除して、「70〜80%です」にするべきなんですって。…これは本当に何気なく、何も考えずに書いてしまいそうです。気をつけないと!
重複した表現でない場合でも、「なくても意味の通じる語句」は、思い切って削ってみましょう。そうすることで、より簡潔な文章に近づきます。
● 私としては、簡潔な文章を書くということをもっとも大事に考えていこうとしています。
● 私は、簡潔な文章を書くことを心がけています。
不要な語句を削ってみると、文字数が半分くらいになりました。だけど、大切な情報は、決して削らないようにご注意を!