ビジネスポータルサイトFIDELI

»フィデリ・ブログSNS

「マニュアル119番」ブログへようこそ。
このブログは、製品マニュアル制作の豊富な経験を持つプロのテクニカルライターが、
文書やコミュニケーションについて、あれこれ語ってしまおうという、
お役立ちブログです。

拾った会話から  2010年04月09日(金)

投稿者:Ash

 電車を待っている間に拾った会話です。まずは小さな男の子から。
「○○くん(自分のこと)、もう3才。大きくなったよ」

 相手はもちろん母親です。
「そうねー、3 才だねー」
「○○くん、もっと大きくなって、5才になるよ」とその子。

 ここで母親のチェックが入ります。
「3才の次は、5才じゃないよ」
 男の子は別に 3 才の次に5才になると言ったわけではないのですが、まあ普通の流れからすれば、3 才が更に大きくなれば 4 才、とくるのが大人の考えですね。母親がチェックを入れたくなるのも人情というものです。そこで…

「○○くん、3才の次は何才かなー? ほら、いい?」
 母親はそう言うと、ゆっくりと数を数え始めました。

「ほら、いい? さん、しい、ごお…」

 ここで Ash のチェックです。もちろん心の中でのことですよ。実際に突っ込んだら、これは通報でもされかねない今日この頃です。
 どの部分に突っ込んだかといえば、「4」を数えるときの「しい」という言い方です。じつに違和感があると思われませんか?

 なぜなら、この母親が子供に言わせたいことばは「よんさい」ですよね。だったら、できるだけ思い出しやすいように「さん、よん、ごお…」と言ってやるのが自然では?と思うのです。とくに小さな子は、知っていることでも、些細なイレギュラーで言えなくなってしまうことなんてよくありますから、ここは「さん、よん、ごお…」と数えるべきでは、と強く思ったのです。

 すると…。
 母親のカウントを聞いていたその男の子、あっさりと「よんさい!」と言ってのけましたね。母親は「4」を「しい」と言ったのに、です。

 結局、男の子は初めから、3 才の次は 4 才という事実などとっくに承知していたのでしょう。そして、おそらく(私からすれば)適切とはいえない母親の指導は、彼にとってただのセレモニーであり、そんな母親に合わせてあげて、正解を元気よく答えた。そういうことなのでしょう…。というのが、このときの私の感想でした。

 こんなことばかり気になる、Ash です。

Posted at 12:32 | ◎拾った会話から | この記事のURL | コメント(0)
完璧  2008年03月06日(木)

投稿者:Ash

  「カンペキのペキって、玉だっけ土だっけ?」
 休日の午後をカフェで過ごしていると、隣の席からこんな声が聞こえました。

 声は、テーブルをはさんで座っているふたりの会話の一片です。ふたりは先ほどからああだこうだと話し合いながら、ひとりは何やらテキストを説明し、もうひとりはそれをノートにまとめているのです。

 手を伸ばせば届きそうな距離にいるふたりからは、盗み聞きしようと思わずとも会話の内容が耳に入ってきます。テーブルの上にあるテキストやノートも目に入ります。
 広げられたテキストのひとつに見えているのは、簡略図ながら他のものとは取り違えようのない、人間の脳の絵。ふたりはどうやら、医学生のようです。

 ふたりの会話には、聞いたことのない用語が次々と出てきます。しかしそれらのことばは彼らにとって馴染みであるらしく、お互いに聞き返すことなくノートが進みます。
 学生がその専門分野に詳しいことを感心しても仕方がないのですが、よく勉強しているものだなぁ、と素直に感心します。

 そこへ脈絡なく出現したのが、
  「カンペキのペキって、玉だっけ土だっけ?」
という問い。
 完璧の「璧」の部首について、「玉」だったか「土」だったかと尋ねているわけです。
 話題はいきなり身近なところにやってきました。

 「玉だよ」
ともうひとりが答えます。
 (そうそう、玉で正解。)私も心の中で答えます。
 しかしそのあと、たったいま正しく答えた彼も、
 「あれ? カンペキのペキと、テッペキのペキって、同じ字だっけ?」
などと言いはじめました。

 (ちょっと待て、あれやこれや言われるとこっちまで混乱してくるではないか。)

 頭の中で漢字を再現してみます。完璧や鉄壁なんぞ、おそらくここ何年かは手で書いたことがないのですが、子供のころに覚えた字はなかなか忘れないものです。よかった、ちゃんと書けました。

 それにしても、医学生なんて学業成績はさぞかし優秀…というイメージがあったのですが、苦手な分野もあるのですね。
 いや、完璧な知識と鉄壁の記憶力を誇れなくてもいいのです。あやふやな字を書いて済ませることなく、正しいものを確かめようとするその気持ち。それをいつまでも忘れなければ、将来きっと大切なものが手に入ることでしょう。

Posted at 12:09 | ◎拾った会話から | この記事のURL | コメント(0)
プロフィール

マニュアル119番
「やま」「ME」「Ash」に加え、新メンバーに「K.S」「コルレーニョ」を迎えて、「感動のコミュニケーション!」を探す新たな旅が始まりました。 深い深いことばの森へと続く道は長く、険しく、ときには寄り道も…。 読者の皆さまの声援に支えられて「マニュアル119番」は感動のコミュニケーションを目指します!
おすすめコンテンツ
記事 カテゴリー
月別アーカイブ
リンク集
最新コメント
1959年式
4にまつわるエトセトラ (11/10)
Ash
レシートの怪 (06/29)
最新アンケート

http://blog.fideli.com/manual119/index1_0.rdf
人気ブログランキング


Copyright(C) 2001-2012 E-CLASSIS Inc. All Rights Reserved.