投稿者:Ash
少し前のことですが、当ブログのライターのひとり、よなぼーさんが、世界で通じる日本語について紹介していました。(よなぼーさん、勝手に2を書きます。すみません。)
スキヤキ、カラオケ、イチバン…。英語にさほど興味がない人でも、海外で通用しているこのような日本語を、いくつも挙げることができるでしょう。
私はこれら「日本生まれの世界語」を聞くと、とくに“ガイジンさん”たちが自らの言葉に混ぜて使っているのを聞くと、可笑しいような頼もしいような、面映いような誇らしいような、独特で奇妙な感じを覚えます。
それは、日本語を発音するときのぎこちなさや、それでいて聞きなれてくると妙におさまっている座りのよさ、また、外来語としてきちんと使ってくれる彼らの寛容さ(日本語に外来語が多いのとは事情が違います)、そして何よりも、この小さな島国生まれのことばが、広い世界で活躍しているという不思議さとうれしさなどが、渾然としたものです。
無理やりに例えるとすれば、ぶらりと観に行った洋画に、岩松信(:マコ)が出ていた瞬間の感動、とでも言えるでしょうか。
マコは日本出身のアメリカ人映画俳優です。スティーブ・マックィーン、ジャッキー・チェン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ブラッド・ピットといった大スターと共演した名脇役です。一昨年、惜しまれつつもこの世を去りました。
何の話でしたっけ?
そうそう、特徴ある日本語の音が海外の環境で聞かれるのは、それくらいの感動である、ということなのです。
さて、私もいくつか、日本生まれの英単語や他の外国語単語を紹介したいと思います。ちょっと変わったものにしましょう。
まずは、“skosh”。「少し」です。もちろん、日本語の「少し」からきています。
スペルは間違いではありません。母音は「o」だけ、1音節の単語です。(日本語では、su、ko、shi、3音節ですね。)発音は「スコウシ(ュ)」です。
“I think I'd like just a skosh more space.”(ほんのもう少しスペースがあればなと思う)のように使います。綴りも発音も用法も、英語のフリが堂に入っていると思われませんか。
次なる選手は、“moxa”。あの、お灸に使う「もぐさ」です。発音は「モクサ」でちょっと残念ですが、スペルを見てください。かなり英語してますね。
灸療法という意味の “moxibustion” という語まで派生しています。
調子に乗ってもうひとついきましょう。最後はフランス語です。
“surimi”。オリジナルの「すり身」からは少し意味が変わって、これは日本で言う「カニかま」のこと。
フランス語の「r」は、口蓋垂(こうがいすい:のどの入り口に見えるあれです)を震わせて音を出すのですが、フランス人が会話の中で「スリミ」と言ったとしても、あの「r」の発音ではとっさに「あ、日本語だ」とは思えないかもしれません。
追っても追っても興味は尽きない、海外で活躍する日本語たち。最近になって知られた新人もいれば、何十年ものベテラン選手もいます。ひょっとして百年以上も?
日本語由来の外国語で、「これは変わってるゾ!」という情報があれば、お待ちしております。