そのために、自部門のリソースの特性(設備や人、一人ひとりの性格やスキル)を理解しておかなければなりません。定められたアウトプットを出すために、工程を考え、スケジュールを設定し、活用するリソースを決めます。そして、自らやって見せ、やらせてみせて、教え、励まし、叱り、おだてて、組織として最大限のパフォーマンスを発揮させるのが仕事です。
リーダーは、より良い将来を手にするために、メンバーを引っ張っていく人です。未開の地に旗(目標=ゴール)を立て、到達するための戦略を策定して、そこに到達することの意味(価値)をメンバーに説きます。つまり、メンバー一人ひとりが旗を目指して主体的に考え行動を起こすように働きかけます。そしてリーダーは、あらゆる困難にも希望と情熱を失わないで立ち向かい、メンバーを引っ張り、後ろから押し、ときには横から励まし、障害となるものを排除しながら旗を目指します。
ここで申し上げたいのは、この定義が絶対的に正しいということではありません。言葉を定義していなければ、「伝えたいこと」が正しく伝わらないことがあるからです。
ご参考までに、『七つの習慣』で著名な、スティーブン・R・コービー氏は、次のような例えでマネジメントとリーダーシップを表現しています。面白い表現ですので紹介しておきましょう。
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例えば、ジャングルの中で手斧を持って道を切り開いている作業チームを考えてみよう。作業チームのメンバーは生産者であり、直接に問題を解決する人たちである。マネジャーたちはその後方に立ち、手斧を研いだり、方針や手順のマニュアルをつくったり、筋肉強化のプログラムを開発したり、新しい技術を導入したり、スケジュールを組んだり、作業員の賃金体系を作ったりする。
では、リーダーはどういうことをする人だろうか。それは、ジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見渡して、下に向かって「このジャングルは違うぞ」と叫ぶ人なのである。
〜〜〜引用終了〜〜〜
なるほど、うまい表現だと思います。
マネジャーとリーダーは、このように異なった役割を持っていますが、「自分では生産しない」という共通点があります。結果を出すために、他の人、つまりメンバーの力を借りなければなりません。ここで求められるのがコミュニケーション力です。なにせ、会社で最も重要な「キャッシュ」を生み出す直接的な作業を、自分ではすることができないのですから。
しかし、自分たちの役割について少々「勘違い」をしているマネジャーやリーダーも少なからずいます。その「勘違い」とはどのようなものか、それは次回に譲ることにします。
やま