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できる社員のコミュニケーション術 【第2回】〜「目的」と「手段」を切り分ける  2007年06月28日(木)
できる社員のコミュニケーション術 【第2回】
 〜 「目的」と「手段」を切り分ける
投稿者:やま

本来は、欲求を満たすための手段であるべきコミュニケーションが、目的にとってかわることがありませんか? 議論がエスカレートしていくと感情的になって、「相手の揚げ足を取るような発言」、「相手の人格を否定するような発言」、「自分の立場を守るためだけの発言」をしているのを私もよく見かけます。たいていの場合、議論は非建設的な結果に終わり、一方または双方が不愉快な思いをします。

また、話をしている途中に横道にそれて収拾がつかなくなる、という光景もよく目にします。「そもそもお前は3年前の事業でも失敗したではないか。あの時は〜」「だいたい私は、最初っから反対だったんだ。そもそも〜」というような発言です。

そんなときに、

 「あれ、何を議論してたんだっけ?」

と足を止めて振り返ってみるのは良いことです。でも、

 「何のために議論してたんだっけ?」

と本来の「目的」に立ち返ることが何よりも重要なことです。そもそも目的なしにコミュニケーションをすることはないはずですが、私たちは、売り言葉に買い言葉で、つい弾みで、考え無しに、言葉を発する傾向があるのではないでしょうか。

コミュニケーションに長けている人は、「目的」と「手段」をしっかりと認識し、目的達成のために「言うべきときに、言うべきことを言い」「言わざるべきことを言わない」人であると言えます。

目的意識を持って発言し行動をおこすなら、目的を達成させるための手段(ツール)であるコミュニケーションを、まるで魔法のように自由自在に変化させることができます。また、複数のコミュニケーション手段を複合的に活用することができます。

無目的にハンマーを振り下ろしても、必要な箇所に釘を打ち込むことはできません。健康器具を沢山購入しても、使わなければ家のディスプレイにしかなりません。ツールは、目的を持って使うからこそ、価値があるのです。

コミュニケーションを開始する前に「自分の望んでいる結果」をはっきりと意識することが大切です。「自分の望んでいる結果」こそが、コミュニケーションの目的となります。目的をしっかり意識することで、「手段の目的化」という落とし穴にはまってしまうことを避けられます。

さらに一歩、踏み込んでみましょう。

自分の「望んでいる結果」を設定してみます。
仮に、あなたが部下であるAさんに対して「毎朝30分、前日の出来事を詳しく報告してもらう」という結果を望むとしましょう。でも、ここで早速コミュニケーションを開始するのは得策ではありません。

すぐに指示を出したい気持ちをぐっと抑えて、「なぜ私はこのような結果を望んでいるんだろう」と自分に問いかけてみるのです。

すると、

◎ Aさんに任せているプロジェクトは社運をかけた重要なものである。
◎ このプロジェクトを成功させるためにも、課題を素早く見つけて解決したい。

という答えが返ってきました。なるほど、新たな発見です。本当に望んでいる結果は「報告」ではなくて、プロジェクトの成功だったのです。プロジェクトの成功を阻害する要因(問題)を見落とさないことだったのです。
「毎朝、前日の出来事を詳しく報告してもらう」というのは問題認識のための手段ですから、この手段に固執する必要はありませんね。もし手段に固執すると、Aさんからは「毎日細かく報告しろなんて、そんな時間はないよ!作業が止まってしまうじゃないか」と反発を食らってしまうかもしれません。場合によっては、パフォーマンスを低下させてプロジェクトの遅延を引き起こしてしまうかもしれません。スタッフのモチベーションもプロジェクトの成功に左右するものですから。

ここで、少し整理しましょう。

◎ コミュニケーションの前に、まず「自分の望んでいる結果」つまり目的を確認すること
◎ そして、その目的は手段ではないか、と疑ってみること
  (なぜこの目的を達成したいのか? なぜ・なぜ?を繰り返すと良いでしょう)

手段思考から目的思考に切り替わると、多くのメリットを享受できます。その中でも、私が大きなメリットだと思うことは、「相手や周囲の状況に対して寛容になれる」ということです。その手段が否定されても気にしません。自由自在に手段を変化させて目的を達成することに集中するからです。

やま
Posted at 18:50 | ◎できる社員のコミュニケーション術 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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「やま」と「Ash」に加え、新メンバーに「K.S」「コルレーニョ」を迎えて、「感動のコミュニケーション!」を探す新たな旅が始まりました。 深い深いことばの森へと続く道は長く、険しく、ときには寄り道も…。 読者の皆さまの声援に支えられて「マニュアル119番」は感動のコミュニケーションを目指します!
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