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長銀事件?無罪判決雑感  2008年07月21日(月)
旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件? 旧経営陣の「結果責任」に関して。

所詮、「市中のゴマメの歯ぎしり」なんですが、たまにはこの種の話題なんか如何かと?

折しも、連休? 仕事も、まぁヒマだし
リチャード・クーさんの「日本経済を襲う二つの波」徳間書店刊 1,700円+税
を読み始めた矢先「旧長銀粉飾決算事件(事件って表現しちゃっていいのかって迷うが)最高裁判決下る」の報道あり。

クー氏の経済事情分析思索方は、オレにとって「お師匠様的存在」。その卓抜な思考方法・言葉じり、受け売りになってしまいますが、「なるほ〜どナ!」って、指針になること大。なんですよ。
ず〜と愛読しておりますが、金持ちになれない?我が身の技量不足を嘆くんですが。

で、本日の「題目」はじまり、まじまり。
「では本当の責任は誰に」見出しの朝日新聞「社説」08/07/19
「社説」の気になる「言い回し(表現文言)」から引用して、

これによって、長銀事件は司法の場ではすべて終わった。だが、刑事も民事も経営者が責任を問われなかったのは、ツケを負担した国民としてなんとも釈然としない。


で、一発目。
この国民負担のツケって何?ってまず疑問。
確かに、投入された公的資金8兆円のうち、今時点で4兆8千億円は、国にもどっていないという。国の金といえば税金、つまりお国のため、国民のために使うお金が「滞留金」になっている?事をいっているのでしょうか? 使えない金? この辺詳しい説明がほしい。

ご存知でしょうが、長銀が破綻後、一時国有化され、その後米投資ファンドに譲渡され、2000年6月に新生銀行に行名を変え営業している分だから、引き継がれた「新たな組織」のなかで、会計上どういう勘定名目で扱われているかわからないが「借りた金、キチンと返せ!」と朝日の社説論者様は主張?しているのでしょうかって思っちゃう。


資本投入はあくまで「資本」であって「借金」ではない


「日本経済を襲う二つの波」p99〜p103のクダリに納得いたしますが、朝日の社説論者様ではありませんが「じゃ、その金どう折り合いつけたの?」って考えちゃう。どうなってるの?


それと、ヒマで脇道脱線しちゃうけど、

この公的資金投入時の経緯を、この本p85〜p88でクー氏の「実態見聞?」を読む事ができますが、当時の日本のマスコミの反響ってこうだったんだってオモシロい(オモシロいでは済まないか?)

公的資金投入時期を遅らせた「実害」の解説クダリもたいへん勉強になりました。

なぜ銀行だけを庶民の血税で救済するのか? クマさん、八っつんの長屋談義の様子?



本戦復帰しちゃって、

「では本当の責任は誰に」見出しの朝日新聞「社説」08/07/19の「締めくくり」は
長銀の(粉飾?)決算はじつは、経営危機を表面化させずに先送りした大蔵省の意向に沿ったものだった。要するに経営不在。「お上頼み」の性癖は今日も根強く、金融革新が遅々として進まない原因になっている。



読み終えて「いやぁ!その通り!」って拍手こそいたしませんが、市中のゴマメとしては、何ともはや「どうすりゃぁいいのか解らず」二三歩あるいて忘れちゃう。


で次、日本経済新聞「社説」08/07/19

流石に「経済新聞」です。
大学の「金融行政概論」の授業を受講したくなっちゃうほどの、ぎっしり詰った格調ある想起文?といった論調。


判決についての賛否の文言は見当たりませんが
確定した東京高裁判決の「付言」を引用したあたり「賛」の表意、窺える。
それはこう、

「長銀の破綻は、従来の金融政策・行政の在り方にも深く関係する性質の問題である。旧経営陣を個人的に斬罪するのは、法の解釈・適用の在り方の基本部分に疑問が残る」

そして、こう続く(オレの意訳)
銀行経営に細かな規則を加えてきた旧大蔵省カジ取のなかで、なぜ不良債権が積み上げられ、ついには経営破綻が続出したのか、政治家、日本銀行、各金融機関を含めてそれぞれの失敗と責任はどこにあったのか公に検証する調査機関は必要だ。
大恐慌後の米議会の「ペコラ委員会」のように。


「結果責任」は結局、今回「検証する調査機関」創設喚起でお仕舞い?

じゃぁ、市中のゴマメとしては、その調査機関がほんとうにできるのかどうかウォッチ致しますか? 
そのために、長々と書き留めたんですよ、このブログに。
二三歩歩いて忘れないようにって。

あの〜最後に、蛇足一発。

日本の金融庁が銀行に出している書類のなかには「当局の処分について外部の弁護士と相談してはならない」という文章が平気で載っているんですって! 
「日本経済を襲う二つの波」p102 

米国じゃ考えられないって? 

ふっ!と思うんだが、このような仕組みの中に「担当当事者の人的結果責任逃れの要素」が潜んでいる? まぁ、そんな事ないか? ごめん、ごめん。


しつこく、蛇足二発。

サブプライム問題はITバブル崩壊から始まっていた p24以降。 

サブプライム問題をわかりやすく解説されている書籍です。
リチャード・クー著「日本経済を襲う二つの波徳間書店刊 1,700円+税
これ、本当に読んでみることお薦めいたします。
Posted at 12:28 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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