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てっちゃん
鉄屋家業3代目の変人です。タイしたモノではございません。

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セムラーイズム

2010年11月29日(月)
これは面白い本です。物凄い衝撃を受けています。著者のリカルド・セムラー氏はブラジルで船舶用のポンプや皿洗い機などを生産するセムコ社の社長です。彼はオーストリア移民の二世で若干21歳にて父から事業を継承します。それから幾つかの事業買収を手掛けて社員3千名の企業に成長させます。それからの彼の経営手法は全く前例にとらわれない型破りのものとなります。会社の組織図は消滅、簡素化された3段階の職階制度を導入、工場での勤務時間はフレックス、工場委員会による社員参加型の経営、部下による上司の考課制度、サラリーの自己申告制など、どれをとっても驚きです。セムラー氏は後にハーバード・ビジネス・スクールに留学をしますが、そこで彼の経営手法を紹介すると教授たちはビックリしたそうです。そして今ではアメリカから毎週断りきれないくらい多数の見学者が押し寄せるようになりました。従業員は年次休暇の消化を義務付けられます。セムラー氏自身も2か月間の長期休暇を満喫して会社に帰ってきた時は自分の事務室と机が無くなっていた時もあったそうです。

ブラジル経済が破綻して厳しい時期もありましたが、社員の結束で乗り切りました。その後も会社は成長し続け利益をあげています。今でもブラジルでは学生に就職人気ナンバーワンで常に2千人の就職希望者が待っているそうです。この本の36章はどれも重いものです。私は読み進むにつれて本当にこんな経営が現実に出来るのだろうか?と狐にばかされたような気持になりました。しかし真にエンパワメント経営を追求すればこうなるのだろうと思い納得です。やがてセムコ社の経営が順調になると社長の存在が必要なくなってしまいました。そこでセムラー氏はサンパウロ経団連の副会長に就任します。そして他の幾つかの企業の指導や講演、執筆活動に専念するようになりました。この本もベストセラーになり世界中で翻訳されています。何だか私も強烈な刺激を受けて新たな目標が設定できそうです。世界には知られざるモノ凄い企業があるものですね〜。SB文庫・850円、これは安い!

Posted by てっちゃん at 15:36  / この記事の詳細  / この記事を編集

ザ・ビジョン

2010年11月16日(火)
この物語は主人公のエリー(女性)が離婚するところから始まります。彼女は子供を養うために保険会社の経理部に就職します。そこで彼女は会社のビジョンを創る必要性を感じていたジム(社長)から協力の依頼を受けるのです。二人であれこれと考えていくうちに考えが整ってきます。やがて出来上がった会社のビジョンは社員に「全速前進」で前向きな力を与えることになります。同時にこのビジョンは彼女の人生をも好転させたのです。運命の男性ブラィアンとの出会いが…、そして再婚という幸運が巡ってきます。しかし喜びもつかの間、社長のジムが病気に倒れるのです。悲しい知らせが…。ジムの遺書には意外なことが記されていたのです。

ケン・ブランチャード博士とジェシー・ストーナーの共著ですが、経営理論書でありながら物語形式で読みやすい構成です。会社のビジョンは社員のモチベーションに影響を及ぼし、その持つ力は絶大です。この本には、その必要な要素が三つ語られています。「有意義な目的」「明確な価値観」「未来のイメージ」です。日本語で目的と目標は字が似ていて混同されますが、実は全然違うものです。ビジョンは目的になり、会社の存在意義や社員全員で共有する信念になります。利益を会社の目的とするとトンデモナイことになります。ここは、我々がくれぐれも気をつけたいところですね。

Posted by てっちゃん at 11:29  / この記事の詳細  / この記事を編集

モチベーション3.0

2010年11月10日(水)
ダニエル・ピンクさんが今年出した新著です。これまで私の頭の中でモヤモヤしていたものが解消した気分です。経営を改善していくためには社員のモチベーションが必要です。しかし従来の考え方ではどうも、すっきりしなかったのですが…。さすが彼はスピーチライターらしく明快に説明してくれました。旧人類Xタイプに対しては旧モデルの「アメとムチ」という動機づけがありました。しかし、新人類Iタイプには全くこれは通用しない、それどころか逆効果になるのです。これは何となく分かっていたのですが…。それでは新しい動機づけは何か?彼は「オートノミー」「マスタリー」「目的」という三つの概念を示してくれました。これが新たな動機づけ理論「バージョン3.0」なのです。

さあ、問題は自分の動機づけですよ〜。この本にはいろいろな方法が書かれています。自分がフロー(何かにのめり込んで他のモノが目に入らなくなる状態)になる時はいつか?そのような時に人の生産性は絶好調になるようです。いわゆるアドレナリン・ラッシュでしょうか。その時はヤルキが充実してハイな気持ちになれるそうです。そう考えると…、とりあえず今、このブログを書いている時がそうかもしれませんね。

Posted by てっちゃん at 17:11  / この記事の詳細  / この記事を編集

ハイコンセプト

2010年11月07日(日)
ダニエル・ピンクさんが2005年に出版した本です。彼は元アル・ゴア副大統領のスピーチ・ライターをしていたようです。その後フリー・エージェント宣言をして講演やライター、アナリストなどの活動をしています。副大統領のスピーチを考えるとなると政治・経済・文化・芸術・哲学など広範囲な知識が必要なのでしょう。彼はスピーチを書くために習得した種々雑多な情報に裏打ちされてこの本を執筆したようです。その意味では、私のような経営者ばかりでなく誰が読んでも参考になると思います。原題は、A Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future。

人間の論理的な思考を司るのが左脳であり直感的な判断を担うのが右脳のようです。我々の生活には論理的なことばかりでなく直感的なことが必要です。例えば景色を見て美しいと思うような芸術的な感性をハイコンセプトとよんでいます。一方遊園地で遊んで楽しいと思うような感情的なものをハイタッチとしています。我々がこれからの時代を生きるにあたり求められることは右脳的な数値化できない感性だとしています。確かに経営の現場にいる私が日々感じることは人のエモーショナルなものです。仕事場に渦巻く感情、喜び、笑い、怒り、悲しみ、憎しみ、嫉みなど…複雑怪奇な喜怒哀楽のハートを制御することは不可能です。また仕事にもアートな感性が必要な時代になったと思います。例えばレポートを一つまとめることもクリエィティブな味付けで読み応えや説得力が違います。彼は「アートとハートの世界でお会いしましょう」とこの本を締めくくります。そう、これから21世紀の我々に本当に必要なことは他人を思いやり理解しようとするコトなのでは無いでしょうか。そう思えば人類の未来も明るいと思いますが…。

Posted by てっちゃん at 09:17  / この記事の詳細  / この記事を編集

「魔笛は三度鳴る」を観ました

2010年11月03日(水)
オールアクトカンパニーの「魔笛は三度鳴る」を観に行きました
場所は六本木のアトリエ・フォンテーヌです
2百席ほどの小劇場ですが満杯で通路に椅子を並べるほどです
山上宙也さん原作の、モーツァルトの『魔笛』をベースにした
桃太郎やかぐや姫が登場する、スペクタクルファンタジーです
ちょっと難解なストーリーですが、ミュージカル仕立てで
最後はホロリとする場面があり涙が…、感激しました

私のお目当ての役者はチャッピー大岩さんです
彼は元商社マンである鉄鋼会社の社長をしていた関係で
私も親交があり、定年を機に役者さんに転身したのです
渡辺淳一さんの小説「孤舟」が話題になるように身も心も
組織に奉げて来たサラリーマンの定年後は寂しいものです
彼は学生時代に演劇部に所属して下地はあったようですが
かぐや姫の翁役として堂々として素晴らしい演技でした
劇がハネテからチャッピーさんとがっちり握手しました
公演は11月7日までやっているそうです

Posted by てっちゃん at 09:25  / この記事の詳細  / この記事を編集

ここ来た会で講演

2010年10月27日(水)
名古屋の「ここ来た会」の勉強会で講演しました
社員が「毎日、ここに来たい」と思う会社を目指す勉強会
なんと素晴らしいネーミングではありませんか
熱心な経営者の皆様方が30名も集まってくれました
しばらくぶりの講演なので本当に緊張しました
それにとても熱心な経営者の方々ばかりですので
私の話が参考になったかどうか?…気になります
最後にシビアなご質問を受けタジタジでした

講演が終わって懇親会、皆さんと名刺交換しました
経営者の悩みは共通です
結局はヒトの問題ではないでしょうか
もし売上が半分に減っても怖くは無い
社員が結束していれば何も怖くない
そう思うのは私だけでしょうか

Posted by てっちゃん at 22:42  / この記事の詳細  / この記事を編集

八幡平で紅葉登山

2010年10月24日(日)
岩手県と秋田県の県境にある八幡平に行きました
盛岡駅からレンタカーでアスピーテラインに向かいます
レストハウスに車を停めて八幡平の頂上へ登りました
この高原地帯はなだらかな山々が連なっています
本当に絶景です、天気が良く鳥海山まで見通せました
毎回楽しい登山を企画してくれるY氏に感謝です
雄大な自然はイイものです…、何事も忘れさせてくれます

人はちっぽけなモノです…
つまらない事で悩み考えてしまいます
いくら話をしても分かり合えないものです
そんな事を忘れさせてくれます
今日はこれから後生掛温泉に泊まります





Posted by てっちゃん at 20:49  / この記事の詳細  / この記事を編集

一分間モチベーション

2010年10月15日(金)
ペギー(女性)は罠にかけられたことが分かった。社長から千五百人の従業員が働くウォルトン工場の総責任者を命じられた時は有頂天だった。しかし赴任して一日目でイヤになった。工場は汚く従業員には全くヤル気が感じられない。生産性は最低の赤字工場だった。そして社長から六か月以内に工場を立て直さなければ君はクビにすると通告されたのだ。おまけに工場も閉鎖する方針であるという。全くムチャな話ではないか。初めから無理を承知で私は生贄にされたのだ。時間さえあれば何とかなる。でもわずか半年ではどう考えても不可能だった。公園のベンチに座り途方に暮れる彼女に幸運が訪れる。工場内で唯一優秀な業績を挙げている組立工場の責任者アンディに偶然に会うのだ。彼はインディアンの血を引く問題児でもあった。しかしペギーは彼の支援を得て見事に工場を再生してみせる。彼のやり方はシンプルだった。「リスの精神、ビーバーの行動、雁の才能の三つ。これがガンホー」何じゃ、それは?ペギーは耳を疑った。まず彼はペギーを山に連れて行きリスを見せる。そして、さっさと昼寝してしまう。ペギーはリスの行動をじっと見続ける。そしてやがてリスの精神が理解できた。次にビーバーそして雁の行動から三つキーを学ぶことになる。彼女はこの三つのキーをイラスト付きで壁に掲げ従業員を叱咤激励し続けた。この効果は抜群で工場は瞬く間にイキイキと再生していく。アンディも必死に働き彼女を支え続けた。そして工場は閉鎖されることなく千五百人の従業員の雇用も確保された。三年後にペギーは短期間に最も業績を改善させた経営者としてホワイトハウスに呼ばれ大統領から表彰状をもらうことに。喜びもつかの間、アンディが病に倒れる。実は彼は不治の病で体はボロボロ。しかしそれを隠して働き続けていたのだ…。

直接本人に取材した実話。なぜ彼女は短期間で業績を回復できたのか?そしてアンディはどうなったのか?これは教えられません。本を読んで自分で勉強して下さい。

Posted by てっちゃん at 10:05  / この記事の詳細  / この記事を編集

マイケル・サンデルの白熱教室を観る

2010年10月13日(水)
勉強家の姉からメールが来た。NHKで放映するマイケル・サンデルの白熱教室を見ろと言う。社会人でありながら名古屋商科大学大学院の日曜講座に3年間通いMBAを取得してしまった姉様からの厳しい指令だ。何だか分からないが録画をする事にした。マイケル・サンデル、ハーバード大学の政治哲学の教授。日本でも彼の本は80万部以上のベストセラーになっている。講義には毎回千人を越える学生が押し寄せる人気らしい。その偉い教授が東京大学の安田講堂で日本人学生千人を相手に講義を行った。私も難しい哲学の話は分からないよ〜と思っていたが誰でも解るような簡単な質問に置き換える。そして学生達に考えさせディベートさせる。そこから物事の真理を浮かび上がらせようという遣り方だ。

今回は戦争責任についての討議だ。教授の質問は、オバマ大統領は原爆投下を謝罪しなければならないか?何でそんな過去のことまで現役大統領が謝罪するの?でも日本人も侵略戦争したよね〜。今でも中国や韓国から問題にされているけど、現代の我々日本人には何の関係も無い?でも広島や長崎の被爆者は今でも苦しんでいる。その責任は現代のアメリカが負っているのでは?そう考えていくと「国家って何だろう」という問いにぶつかる。そして我々が所属する企業やコミュニティとの関わりについても考えさせられた。個人の自由と国家の利益とどちらが優先させられるの?知らず知らずのうちに考えさせられていく。そこから気づきが生まれる。そうか、このやり方は教育の原点だよね。教授の簡単な質問から現在の政治の問題の核心に迫る討議をリードするやり方が上手い。問題は結論を出すことではない、議論をしたことでお互いの相互理解が深まったことに意義がある。そう教授は最後に語る。この講義はNHKオンデマンドで何時でも見られるらしい。皆様にもオススメしたい。

Posted by てっちゃん at 08:48  / この記事の詳細  / この記事を編集

ビジョナリーカンパニー3

2010年10月10日(日)
「な、何と言うことだ、信じられん…」ジム・コリンズ教授は目を覆った。2008年リーマンブラザーズの破綻に端を発した金融危機により大企業が次々と倒産に追い込まれていく。「なぜ企業はこんなに脆いのだろうか。なぜ企業は簡単に闇に落ちていくのだろうか。」この疑問が頭を離れなかった。これまで俺は偉大な企業の法則を解き明かして「ビジョナリーカンパニー」を書いた。そして偉大な企業にどうすれば成れるのかという道を「ビジョナリーカンパニー2」に記述した。両方ともベストセラーとなり自分の研究成果は世界中の企業の発展に貢献したと思っていた。しかし、それでは充分ではないのではないか?そうか企業が破綻する法則と言うモノがあるとすればそれを解明しなければダメなのではないだろうか。もしその真理を究明することが出来れば破滅に向かっている企業に警鐘をならし未然に防ぐことは可能であろう。企業倒産は不良債権の発生や従業員の解雇という不幸を世の中にもたらす。それを未然に防ぐことは俺の使命ではないだろうか。こうして教授は破綻企業に関する膨大な資料の収集を始める。ボルダーの山に籠もり座禅を組んで瞑想に深ける毎日を過ごす。そして試行錯誤を繰り返す苦吟の日々を過ごして遂に考えが整った。こうして2010年「ビジョナリーカンパニー3・衰退の五段階」を出版して世の評価を問うことになった。教授によれば企業の破綻は五段階を経ていく。第一段階はまず傲慢になる。自分を過信して驕り高ぶるのだ。これは良くあるパターンで世の中のイヤな奴によく見られる行動だ。下請けなど零細企業を虐める大企業の姿勢に通じる。上に立つモノほど謙虚にならなければならないだよ。次の第二段階は拡大路線だ。一時の成功に酔いしれ支店と工場を増やし色々な事業領域に手を広げる。従業員が成長していないのに組織ばかり拡大するのだ。そして第三段階は問題の否認。自分の間違いに気が付かない、または気が付いても認めようとしない。業績が悪くても景気が悪い社員が悪いアイツが悪いと自分の非を認めようとしない。本当にイヤな奴の行動にそっくりではないか。第四段階に至ると一発逆転策の追求。バクチを打つのだ。9回裏3点差を引っくり返そうと逆転満塁ホームランを狙うのだがこれは脆くも空振りに終わるケースが殆どだ。そして最終の第五段階に至ると急激な売上げの減少で現金と信用を失い消滅していく。殆どの破綻企業がこの道を辿っている。恐ろしいことに一度坂道を転げだすとさらに加速してどんどん転落していくことだ。さあここで問題は如何にこのような状況に陥っていく企業をどう気づかせ早めに破滅を止めるかだ。最終の第八章に至り教授は窮地から脱出して復活した企業の数々の事例を紹介する。ゼロックスの危機を救ったのは何と生え抜きの女性経営者だった。女子高生のみなみチャンでさえ弱小野球部を甲子園に導いたではないか。鉄鋼会社ニューコアの再建を果たしたのは社員のコーヒーさえ準備する謙虚で目立たない内部昇格の経営者であった。ジェダイの正義の戦士から闇の帝国シスに心を売り渡そうとするアナキンを救うことは可能なのだ。ヨーダのような万能の力を持たなくても誰でも企業を救うことはできる。そこに希望はある。そう夢さえあれば決して諦めることは無い。この本は我々にそんな勇気を与えてくれる。

Posted by てっちゃん at 08:09  / この記事の詳細  / この記事を編集
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