ツールノン通りは、サンジェルマンの真ん中にある広い通り。リュクサンブルグ公園に通ずる、静かでしゃれたブティックが建ち並んでいる。
そこに子供服のトップ・ブランドである「ボン・ポワン」が巨大なコンセプト・ショップを作った。広さは、なんと1200平米、庭付きである。
「ボン・ポワン」と言えば、16区の良家の子女御用達のブティック。大人顔負けの繊細なディテールや、プリントで、フランスを代表する子供服である。
http://www.bonpoint.com/
古い館を改造したというブティックは、何部屋にも別れ、部屋ごとにテーマが違う。
ホールを抜けて、最初に入る部屋には、古材を使った森の小屋が部屋のど真ん中に。中は薄暗く、小さな机や椅子が備えられ、絵本やぬいぐるみが置き忘れられたように置いてある。
もちろん、小さなお客は大喜びですぐ探検に中へ入る。
次の部屋には、古いタンスの枠が柱のようにそびえ、大人でも自分が子供になったような錯覚を覚える。その奥は、真っ白な部屋かと思えば、天井に巨大な花のブーケがシャンデリアのようにぶら下がり、置いてあるのは妖精が着るようなガーリーなドレスが置いてある。
男の子の部屋には、等身大の犀の頭が壁に飾られているが、紙製のそれは、在る意味リアルで愛嬌があり、大人も子供も楽しくなってくる。
実は、来る前は、子供服のブティックとはいえ、16区の同ブランドのショップのように、子供服を買いに来る大人を意識したショップだろうという読みは見事に外された。つまり、子供にも大人にも手を抜いていないショップと言える。
(この記事は、日本繊維新聞4月に掲載)