ジュンイノウエの雑記、日記、手記。

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jun inoue
パリ在住。パリのジャン・ポール・ゴルチェ社チーフデザイナーを経て独立。現在パリと東京に会社設立し、デザイン以外の活動もスタート。
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男のバスルーム  2008年08月20日(水)

前回は、男性用システムキッチンの話題について書きました。
今回は、その続編と言うか、男性用バスルームについて書きたいと思います。
なぜ、バスルームかと言うと、実は「男の部屋」について考えているからです。
「男の部屋」と言っても、若い男の子が住んでいる6畳一間の事ではなく、男の台所、男の仕事部屋に続く「男の部屋」です。
もともとは「書斎」がスタートです。
「書斎」! 
言い響きですよね。
だけど考えてみると、書斎ほど時代遅れなのもないのではないかと気づきました。
なぜ時代遅れかというと、生産効率が悪いのではないでしょうか?
書庫に机と椅子を持ち込んだようなものなので、書庫だけならまだしも、そこへデスクと椅子を持ち込むわけで、ヘタするとブックオフで仕事するようなものになりかねません。
それで、現代の「男の書斎」にふさわしいのは何かと考えた時に、バスルームにたどり着いたわけです。
バスルームで、のんびりくつろぐ。
機能は当然付けます。
TV。DVD。音楽。今は防水スピーカーがありますから。
音楽でバスルームを満たすなんて、贅沢ですね。
バスタブの正面に、液晶モニタを置きましょう。
グルーミング。好きなだけできますね。
「男のバスルーム」にふさわしい垢すりタオル。
これで、もうヒット商品ができそうです。
垢すりタオルって無地ばっかりですね。
柄をプリントしましょう。
やっぱりレジメンタルストライプでしょうか?
それから、入浴剤。
入浴剤って、意外と男性用がないのです。
入ったら、ピリピリしそうな刺激満載の入浴剤なんて、意外とヒットしそうな気もします。
日焼けの後に入ったら、大変な事になるかも知れませんが。
それから、もちろん入浴後にはおるバスローブ。
タオル地のお洒落なルームウエアというのもいいですね。
そして、ひげ剃り。
これは男だけのモノですからね。
電気カミソリではなく、カミソリでぞりぞりと剃りましょう。
さて、スッキリしたところで仕事をする?
今は完全防水のノートパソコンがあります。
これなら、バスルームに閉じこもりができそうです。
だけど一番大事なのは、自分専用のバスルームである事。
自分専用ですから、好きな内装にしましょう。
ただの真っ白というのもつまらないですね。
白Xグレイ。白X黒。
お洒落ですね。
しかし、その前に、自分専用のバスルーム!
これが、やはり一番の難関でしょうか?

Posted at 20:51 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
世界初男性向けシステムキッチン  2008年07月18日(金)
ちょっとブログの世界では旧聞に属するかも知れないので、申し訳ありません。
最初にあやまっておきます。

今、ポルシェデザインが開発した男性用システムキッチンが話題になっている。
キッチンで男性用というのも驚きだし、値段も三千万円だと言う。
しかも、すでに50セット売れたらしい。
デザインは、ポルシェらしくシンプルな極致で、出発点が長方形に定めた。古典的なモダニズム、永遠の美意識を追求した。だから素材的には、メタル部分には新しい陽極処理コーティングを施すなど、今までに見たことがないような素材感を表現しているらしい。
しかし、最もすごいのは、やはりそのコンセプト。男性用のキッチンと言うことだ。
詳しくごらんになりたい方はこちら。
http://www.poggenpohl-porsche-design-kitchen.com/en/index.php

別に女性が使ってはいけないというのではないだろうが、本来女性専用だったキッチンを「男性用」と言うことで見直すと、全く新しいデザインが見えてくる。
今まで、システムキッチンで提案されてきた、「あったら便利そう」な機能はすべて見直される。
素材も、いつもキレイではなく、使い込めば使い込むほど味が出てくるものが求められるだろう。
シンクはステンレスが常識だが、削り出された石のほうがカッコいいかも。
その石も、何の石が良いのか?
大理石? ライムストーン? 砂岩?
どれであっても、カッコ良さそうだ。
この考え方は、キッチンだけではない。
他のモノにも適用できる。
例えば、キッチンに関連して言えば、このポルシェデザインのキッチンで料理する時、何を着て料理すればよいのか?
まさか、鉄人ではあるまいし、赤や青のコックスタイルはおかしい。
では、和服か? 無難なところでジーンズか?
そしてエプロンは? 
たったひとつの商品から、すでに、多くの新しいデザインアイテムが要求される。
ウエアだけではない。
このポルシェデザインのキッチンにあう包丁は? まな板は?
水切りカゴは? 
鍋はどうだろう?
ラゴスチナの鍋で十分なのか?
考え始めたらきりがないぐらい、デザイン需要が起こってくる。 
しかも、この考え方はキッチン周りだけではなく、他にも応用が利くことだ。
例えば、ベビー・カーである。
男性用、つまり父親用のベビー・カーも考えられる。
実際、ほとんどのベビー・カーは男性が押すのが恥ずかしいようなデザインばかりである。父親と息子が一緒に散歩できるベビー・カー!
しかも、カッコいい!
これはありだと思うのですが、どうでしょうか?

Posted at 16:36 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
イブサンローランの埋葬  2008年06月16日(月)
以下の記事は、私が日本繊維新聞の「ニッセンアカデミー」に寄稿した物です。
イブサンローランについては、いろいろな方がいっぱい書いているので、今さらとも思ったのですが、やはりイブサンローランは私にとっては特別なデザイナーなので、書きました。
書きたいこと、噂で良ければ1冊の本が出来るほど、60年代からいろんな事を聞いてきました。でも、所詮噂は噂。書くのはあきらめました。
しかし、この埋葬の話、特にピエール・ベルジェの心境を思うと、けっこう来ます。

「イブサンローランの埋葬」

この6月1日以来、いろいろな人がイブ・サンローランについて語っているので、ここでは書かないようにしようと思ったけれど、 パリの盛大な葬儀ではなく、11日にマラケシで行われた埋葬の内容を知って書かずにはいられなくなった。
その11日の昼少し前に、マラケシの有名なバラ園−マジョレール庭園にいろいろな人たちが集まった。百人に満たない。
招待客の中には、クチュリエの50年来の相方、ピエール・ベルジェを筆頭に、クレール・シャザル(フランスで1番人気の女性ニュースキャスター)、ルノー・ドナディュドバブル(元文化大臣)、ジャック・ラング(元文化大臣)と、フランス・モード界の貢献者とも言うべき人たちも混じっていた。
この有名なバラ園に置かれる石碑の前で黙祷を捧げに行く前に、招待客は一つかみの灰を取った。このバラ園でそれをまくためである。
その灰とはイブ・サンローランの火葬された灰だ。
この有名なマジョレール庭園は、1981年に壊されて無くなるところをイブ・サンローランとピエール・ベルジェが買い取って救ったものだ。 それ以来、ここは彼ら二人の隠遁所となっていた。
ピエール・ベルジェは挨拶で言った。
「私は、パリの墓地、あるいは、どこか他の所はもの悲しくて寂しいと長い間思っていました。しかし、ここでは、毎年650000人の訪問者を迎えます。 私も、火葬されるでしょう。そして、私の灰も、このバラ園で彼の灰と同じように、彼の灰の横にまかれることを望んでいます」と。
そして、
「私は彼が、1年前から脳腫瘍に侵されていることを知っていました。やがて彼はいなくなり、私一人が取り残される事もわかっていました。やがて私はいつしか自分が孤独になると言う考えにも慣れた頃、私は足繁くここへ来るようになるだろうと思い始めていました」
装飾模様が付いた灰色の記念柱には、白い大理石のプレートが貼り付けられていて、そこにはこう記されている。
「イブ・サンローラン、フランスのクチュリエ 1936/8/1 オラン―2008/6/1 パリ」
 オランはアルジェリアの町で、イブの出生地である。
多くのデザイナーと同じように、イブ・サンローランは、私にとっても特別なデザイナーである。
以前、彼の全仕事を調べていて、「イブ・サンローランがいるからもう新しくデザインしなくてもいいのではないか?」と思い、デザインするのが嫌になった時期があった。
それ程、イブ・サンローランは現代に必要なファッションの原型と言えるものをすべて、しかも完璧に作り上げていた。
しかし、その愚考を打ち砕いたのは、私がゴルチエのステュディオで仕事を始めてしばらくしたある日、ふとジャンポールが言った言葉だった。
「モードは進化しなくちゃ行けない」
当たり前の事なんだけど、その時の私には「目からウロコ」で、サンローランの呪縛が解けた。
 この写真は、私の好きなイブサンローランのひとつです。確か、一緒に写っているのは、イブのお姉さんじゃなかったかな? 違っていたら、ごめんなさい。
しかし、かっこいいです!
Posted at 16:59 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
国語算数理科しごと  2008年03月12日(水)
Kogaiさんのブログで知ったのですが、「国語算数理科しごと」岩谷誠治作の本の書評です。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51006713.html

以下抜粋させていただきます。
これだけ読んで、私はショックを受けて大反省したものですから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本書「国語算数理科しごと」は、SEを経て公認会計士となった岩谷誠治が、小学校5年生の娘に、会計士ではなく、会計システム開発担当となって会計を1ヶ月勉強したSEが、娘の社会科の宿題である「親の仕事」に関して答えるという設定で書いた一冊。

(中略)
目頭が熱くなるほど感動したのが、以下の一言。
P. 23


「それで、お父さんなりの仕事の定義を考えてみたんだ。」

「どんな定義なの。」

「仕事とは、「約束を守ること」だと思っているんだ。」

刺さった。

この表現を自分で見つけられなかった事を恥じる。

たしかにこれであれば、家事などの無報酬の仕事も包括的に説明できる。粗にして漏らさない、なんと恢々な表現だろうか。

そして、この約束を表現、すなわち目に見える形にしたものが、会計。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
納得です。これではいけないと反省して、放ぽっていたオンビートさんのデザインをすぐに始めることにしました。

「仕事とは約束を守ること」
これ、フランスと日本の憲法に入れてもらいたいです。


Posted at 17:57 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
Le Cuir a Paris  2008年02月19日(火)
パリの国際見本市会場で開かれているプルミエール・ビジョンのなかのLe Cuir a Paris(パリ皮革市)に、Rigo-Cezar's として参加。
上海のフェーク・ファー・メーカーであるRIGO High Fashionの欧州市場へ、私のCezar's社と共同で売り込むことになりました。
写真は、会場でRigo社の社長Stephen Li氏と。

Posted at 18:39 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
日本出張  2008年02月09日(土)
商社マンのような日程でした。
4日の夕方、パリを出て5日着。
6,7日と仕事して、8日に帰仏。
2日間の滞在でした。きつかったですね! さすがに。

写真は、私の新作(?)「日本フィルハーモニー交響楽団」のネクタイです。
これは、楽団の人のためではありません。
「日本フィルハーモニー交響楽団」をブランドとして、アクセサリーを展開するという、新しい試みです。
もちろん、ネクタイ以外も考えています。

Posted at 21:57 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
Maison & Objet  2008年01月27日(日)
またMaison & Objetのシーズン。
今回は残念ながら、諸事情から参加を見送り、ビジター。
日本橋浜町のクリエイター北村氏と一緒に、ずーっと見て回って、北村氏から「これがすごいんだー!」と、見せられたのが写真のモノ。

イタリアのMGX社のテクノロジー。
               
写真では、たくさんのフィギュアを組み合わせてランプシェードを作ったように見えるが、実はこれで一つのピース。流し込みでも、削り出しでもなく、プラスチックの粉の中から、突然出現するように作られるらしい。だから、どんな形でも作れるとのこと。
実際見てもピンと来ない。頭の中で考えて、やっとすごさが感じられる。
まるでSFです。
                materialise-mgx.com
Posted at 21:05 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
雪の東京  2008年01月23日(水)
私的には、久しぶりの雪です。


「日本フィルハーモニー交響楽団」でのミーティングのために、東高円寺まで出かけたのですが、日本の雪というのは、何故か風情を感じますね。

なぜ、「日本フィルハーモニー」でのミーティングかというと、これをブランドにして、ライセンス・ビジネスを始めたからです。
先ずは、千代田ネクタイさんと一緒に「日本フィルハーモニー交響楽団」ネクタイを始めました。
そして、次のアイテムをどうするかですが、いろいろおもしろい事が出来そうです。


Posted at 11:50 | この記事のURL | トラックバック(0)
エコ・ネクタイ  2008年01月22日(火)
東京国際フォーラムで行われている東京ネクタイ協同組合の総合企画展、「日本の絹 伝統創造展」に行く。
と言っても、千代田ネクタイの池田さんとおしゃべりするために行ったようなもんです。

だけど、行ったらすぐに、新商品の説明を受ける。
「エコ・素材」!?
なんか、名前だけ聞いて、またエコかと思っていたんですが、説明を聞いてびっくり!
要するに、スパゲティやカレーうどんを食べても大丈夫。
シミが付かないんですね。ほぼ完全と言っていい撥水加工で。
何でも分子レベルで、撥水が滲透しているらしいのです。
写真は、得意げな池田さんです。

Posted at 21:14 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
新潟へ出張  2008年01月21日(月)
例の韓国向けのレディス・ブランドのサンプルを作っていただくのが、長岡のサンプル工場さんと言うことで、新潟、長岡へ。

上越新幹線で 長ーいトンネルを出たら、場面は代わっていきなり雪国。
雪には、ほとんど縁がないので驚きでした。

さて、肝心のサンプルですが、とりあえずテーラードのジャケットを1着、トワルで組み立てていただいたきました。
レディスは久しぶりだったので、すこし不安でしたが、フィッティングを始めると、全然大丈夫でした。
今は、本当に何でもありの時代なんで、どこで、新しさを出すかが勝負ですね。
一見、普通でも構わない。
全体とし見た時に、アレッと思うような新しさを出したいですね。
Posted at 20:59 | デザイン | この記事のURL | トラックバック(0)
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