世界で一番高額の家は米国のビバリー・ヒルズにあるのだろうと思っていたら、フランスにあったので驚いた。
その額も4億9600万ユーロ、約800億円で、南仏にあるヴィラ・レオポルダという別荘である。
買ったのはロシアの実業家ミハイル・プロホルフ、やはりというか投資ファンド会社オネクシムのCEO。
このヴィラ・レオポルダは敷地8万ヘクタール、オリーブの木が1200本、地中海を見下ろす高台の上にあり、斜面を利用して何層にも重なった南仏特有の建物は城のようないかめしさはなく、素晴らしい庭園に囲まれた、間違いなくヴィラと呼ぶにふさわしい別荘と言える。
ロシアの金持ちは、ロシアの豊富な天然資源を基にどんどん増え続け、ドバイにも多くのロシア人が進出している。彼らは、太陽と温暖な気候に飢えているようでロシアの南下政策のように南へ進出してくる。
国がやると侵略だが、個人レベルだと経済発展になる。
ロシアの金持ちは桁違いらしく、モスクワのブティックでの買い物では一つずつ選ばず、ここからここまでくれとハンガーや棚を指さして買う、と聞いた。
家の内装の場合はと言うと、例えばグッチの家具を買う時は、グッチのインテリアデザイナーを呼びつけて部屋ごとグッチにしてしまう。
金がどんどんモスクワのニュー・リッチ階級に流れ込んで行くのがわかる。
あまりにも景気のいい話ばかりで、私も本気でロシア語を始めようかと思った。
また、このヴィラ・レオポルダだが、1902年にベルギー国王レオポルド2世が1フランで購入し建てたもの。その後、第一次世界大戦の時には病院に改装されるが、再度他の人に渡り、フィアット社の工場オーナーの社長用別荘に。ロシア人の前、最後のオーナーはレバノン人銀行家エドモンド・サフラの未亡人。なぜ、未亡人かというと、このサフラ氏は、アメリカン・エキスプレスとの訴訟から損害賠償を勝ち取って金融家としてトップに立ち、ジュネーブ、ニューヨーク、そしてこのヴィラと飛び回る生活を謳歌していた。
しかし、パーキンソン病を発症。しかも、1999年12月に放火で殺害されると言う小説のような人生を生きた。
そして、このロシア人、プロホルフ氏だが独身で、かつてノリルスク・ニッケル社社長で財をなし、今は世界第24位の大富豪であるのだが、2007年に仏クールシェベルの保養地で、売春斡旋のネットワークに係わったと見られて拘束されたこともあり、決して真っ白な人ではない。
ちなみに、このヴィラの前に最高額の取引と記録された先例は、ロンドンのバッキンガム宮殿とダウニング街1番地の間にあったロンドン風アパートで、約300億円だった。
世界第24位の大富豪の会社、Oneximはこちらのサイトです。
http://www.onexim.info/
こちらの記事は、日本繊維新聞に載せました。