日系企業の人材戦略

2008年08月31日(日)
上海に来てから2年半経ちますが、上海を中心とした華東地域における日系企業の人材戦略に非常に関心を持っており、機会を見つけてヒアリングしてきています。

先日、無錫の日系電気部品メーカーを訪問してきました。

この企業は、無錫に進出してから10年を超えているのですが、進出当初から継続して中国人幹部候補生を日本で研修させています。短くても半年程度の研修です。進出間もない頃は人材も少なく、優秀な幹部候補生を長期間日本に派遣してしまうと、現地の戦力がダウンすることも心配だったようですが、今ではそのような時期も乗り越えています。

研修は、日本の工場での研修になりますが、日本人との交流を深めたり、中国人に日本の社会・文化を理解してもらったりするため、受入れ側の工場では、土日も含めて従業員と研修生が交流を図っています。今では、すっかり受入れ側でも慣れてきていて、様々な交流イベントが行われているようです。

上海を中心とした華東地域では、優秀な従業員がなかなか定着してくれない、という問題を抱えている日系企業の話を聞くことがよくあります。この企業でも、もちろん辞めていく幹部候補生もいるようです。ただし、現在の中国人幹部の殆どは日本研修を経験した人なので、新たにこの企業に就職した中国人従業員は、日本研修を経験して、日本人の考え方や日本の文化などを理解した中国人幹部から、様々なことを教わっています。そして、日本への研修を受けさせてもらえるよう、自然と努力を積み重ねることになっているようです。

地道な努力を長年続けることによって、好循環を実現している企業の例でした。

Posted by 岩田泰 at 23:45  / 日本企業との出会い  / この記事の詳細
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江蘇王子製紙起工式

2007年11月27日(火)
26日、江蘇省南通市で、江蘇王子製紙の起工式が行われました。

ジェトロは、大使館や総領事館のような政府そのものでもなく、銀行や弁護士事務所のようにビジネスに直接かかわっているわけでもないので、このような起工式には声がかからないことも多いのですが、今回は幸いお声をかけていただいたので、出席してきました。

江蘇王子製紙は、王子製紙90%、南通経済技術開発区総公司10%の合弁会社として設立され、中国での紙パルプ一貫工場を運営することになります。完成すると、年産70万トンのパルプ生産ライン1本と、年産40万トンの高級紙ライン2本を有することになります。計画投資総額は27億ドルにも達する大規模投資です。高級紙は、2010年後半から年産40万トンライン1本での生産を開始し、パルプは2011年の生産開始を計画しています。

起工式では、様々な来賓から、「この投資は南通における最大の投資であり、江蘇省や中国全体で見ても最大規模の投資である」という紹介がなされていました。中国への投資の伸びは頭打ちと言われていますが、南通は元気なようです。上海から南通に行く間には長江があり、フェリーを利用せざるを得ないために交通が不便になっていますが、来年には蘇通大橋が完成し、そのすぐ下流には長江を越える鉄道の建設計画もあります。もっと下流に行くと、崇明島を経由した陸路もまもなく整備される予定で、南通はどんどん便利になっていくようです。

Posted by 岩田泰 at 07:55  / 日本企業との出会い  / この記事の詳細
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