ブログ終了のお知らせ

2009年05月15日(金)
これまで1年半の間、本ブログをご愛顧いただき、ありがとうございました。
お陰様で、累計で18万件を超えるアクセスログをいただきました。

ジェトロのwebが充実してきて、非常に見やすくなってきたため、ここで本ブログを終了することにします。

特に、このページには力を入れてきました。まだまだ改善の余地はあるかと思いますが、皆様の御満足をいただけるものになってきたと思っております。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/central_east/

本当にありがとうございました。

Posted by 岩田泰 at 00:28  / この記事の詳細
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上海をベースに世界を目指す日本人たち

2009年04月01日(水)
現在発売中の週刊エコノミスト4月7日号に文章を掲載してもらいましたので、紹介します。


中国視窓 チャイナ・ウオッチ

上海をベースに世界を目指す日本人たち

世界最大の日本人社会を持つ都市は上海である。外務省によると、長期滞在者(3か月以上滞在しているが、その国の永住資格を得ていない人)の数は2007年に米ニューヨークを抜いてトップとなった。07年10月現在4万7731人を数える。

上海にはグローバルな舞台で活躍している日本人が多い。ではなぜ上海をベースにしているのか。3人の日本人を通して、その魅力を考える。

「世界の工場」中国にあって、上海はその最大の集積地である。家具製造業、上海富瀾家具有限公司の堀雄一朗董事長(会長)は上海から世界へ特別注文家具を送り出している。

堀氏は大手商社の上海駐在員だったが、帰任命令を受けたのを機に退職し、04年に上海で起業した。「上海での4年間の駐在生活で得た語学力とネットワークが自分の価値。そして、原材料調達、ロジスティックス、人材など、何をとっても高級家具を作る場所として最適なのは上海だった」と堀氏はいう。

目標は「ベストのマーケットにベストの商品を供給する」。フランスの注文家具トップメーカーから一部資本を受け入れ、フランス人家具職人を招いている。

「もはや中国を製造拠点とすることは当たり前。高い品質と短納期を要求される日本とのビジネスで企業対応力を向上させ、より成長性の見込める新興市場や価格相場の安定する欧州で勝負する」。日本以外の市場での売り上げは、すでに全体の5割にも達している。

世界との距離が短い

世界各地のビジネス情報を配信するエヌ・エヌ・エー(NNA)で東アジア編集部長を務める江上志朗氏は「上海の魅力は、現場があり、かつ世界との距離が近いことだ」という。

01年に全国紙の上海支局長として赴任。中国がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議ホスト国を務め、世界貿易機関(WTO)加盟を果たす姿を報道してきた。「01年を境に、中国と世界との距離が縮まった」と評する。

03年に帰国を命じられたことをきっかけに退職、NNAの中国総合版編集長に転じ、現在は、東アジア地域全体を統括する。「例えば、香港にも情報は数多く集まるが、企業の現場の声がなく、評論家が多い。現場の声を拾うには、中国経済の中心地上海が最適。さらに、中国国内のニュースが世界経済を反映するようになってきた。上海汽車が米ゼネラル・モーターズ(GM)を買収するとの憶測が流れると、それを見て米国の景況感をも実感できる」。

「日本人にとって上海は大陸への入り口」。市場調査会社インフォブリッジ・ホールディングス・グループの繁田奈歩社長はいう。

学生時代からインドに強い関心を持ち、インドを中心にアジアを巡った。04年に上海に来るまで、中国は未体験だったが、現在の口癖は「上海発ゴー!ウエスト」だ。

彼女によると、日本人にとって上海に進出することにはあまり心理的抵抗感がない。いきなりインドでのビジネスを展開するのは難しくても、格差を前提として、異文化コミュニケーションを図るという上海で培ったノウハウはインドにも展開できるという。

「日本とは違い、中国には『平均的中国人』や『一般的中国像』は存在しない。その点はインドや東南アジア諸国連合(ASEAN)にも共通している」

まさに、その言葉通り、多くの日本人が、上海で日本を背にして大陸を見つめ、アクティブに活動しているのだ。

Posted by 岩田泰 at 23:18  / 経済統計・経済情報  / この記事の詳細
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ジェトロ上海ニューズレター2009年3月下期号

2009年03月26日(木)
先程配信されたニューズレター3月下期号です。目次と私の書いた編集後記を掲載します。ご関心がおありの方は、是非ともご登録ください。

※本文をお読みになりたい場合はお気軽にお問い合わせ下さい。
  ↓
 yasushiiwt@yahoo.co.jp

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 http://www.jetro.go.jp/jetro/offices/overseas/cn_shanghai/mail/


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   ジェトロ上海ニューズレター2009年3月下期号
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【1】ジェトロからのお知らせ

●ジェトロ主催イベント

1)「JAPPE 2009 at AUTO SHANGHAI」来場募集のご案内

2)「中国国際環境保護展CIEPEC」“小規模出品コーナー”出品者募集のご案内

3)中国国際ソフトウェア・情報サービス交易会CISIS2009(大連)
  「日中ソフトウェア企業商談会」参加企業及び「ジャパンブース」共同出展者募集のご案内

【2】華東経済スコープ

1)世界的不況で参入者が急増−08年のオンラインショッピング市場(1)−
2)元高でオンラインでの海外購入が急増−08年のオンラインショッピング市場(2)−
3)地場メーカーが日系を抑えセダンでシェアトップに−小型車購入税減税が効く−
4)日本の出展準備が本格化−上海万博−
5)「小排気量」「低価格」が09年のカギ−中国自動車販売の展望−


【3】エネルギー・環境レポート


【4】四川省・重慶市レポート


【5】その他

1)2009中国寧波市(東京)投資説明会のご案内
  ―寧波市の外資導入の新しい投資環境等の紹介―

2)華鐘グループ春季セミナー(中国会場)のご案内
  ―今後の中国経済の展望と日系企業の戦略・実務対策―

3)「珠江デルタ地区改革発展企画綱要(2008−2020年)宣伝会及び広東省外経
  貿と上海多国籍企業の懇親会」のご案内

4)第4回中国中部貿易投資博覧会(安徽省・合肥市)開催のご案内


【編集後記】

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〜日系企業支援の現場から

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、日本の二連覇で幕を閉じました。個人の能力では世界のトッププレイヤーを何人も輩出している日本ですが、チームとしても世界のトップに立ったことになります。溜飲を下げた方も多かったのではないでしょうか。

 「野球」と「ベースボール」はどこが違うのか、という話題をよく耳にします。もちろん、ピッチャーが投げたボールをバッターが打って3アウトで攻守交替という基本的なルールは同じですが、底に流れている文化・考え方が違うようです。日本でも大リーグ中継を手軽に見ることができるようになっています。野球に関心のある方は、それぞれ一過言あるかもしれません。

 WBCは、「ベースボール」と同じなのか私はよくわかりませんが、少なくとも「野球」とは違うように感じました。これは、ボールの大きさなどという目に見えるものから、短期決戦で勝者が決まるというプレッシャーなどまで、様々な面で違いを感じます。それでも、日本代表は、WBCに適応し、日本の野球のポテンシャルを最大限発揮し、優勝という栄光を手にしました。

 中国ビジネスも同じような面があるように思います。中国は日本と基本的に非常に似ていると思っている人が多くいます。肌の色、仏教文化、過去の交流の歴史などがそう思わせるのかもしれません。しかし、実は、底に流れている文化・考え方は全く違います。そのような中国ビジネスにおいては、中国流のやり方で成功する日本企業もあるでしょうが、日本流のやり方をつきつめた結果勝利することも可能です。

 3月27日、花園飯店で、「海外ビジネス緊急支援セミナー:市場としての中国に挑む ‐不況下における日系進出企業の活路を見出す‐」という題したセミナーを開催します。既に申込みは25日で終了しました。多数のお申込みをいただき、ありがとうございました。今後とも、ジェトロ上海センターは、日本企業・日系企業の皆様の中国でのビジネスを支援してまいります。

                ジェトロ上海センター   岩田 泰

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Posted by 岩田泰 at 00:35  / ニューズレター  / この記事の詳細
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ジェトロ上海ニューズレター2009年3月上期号

2009年03月12日(木)
11日に配信された「ジェトロ上海ニューズレター2009年3月上期号」です。目次を掲載しますので、ご関心がおありの方は、是非ともご登録ください。

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   ジェトロ上海ニューズレター2009年3月上期号 No.163
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◇◇ INDEX ◇◇
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【1】ジェトロからのお知らせ

●ジェトロ上海主催シンポジウムのご案内

1)2009年3月27日(金)14:00〜
  緊急支援シンポジウム「市場としての中国に挑む」
  〜不況下における日系進出企業の活路を見出す〜

●ジェトロ主催イベントのご案内

2)「JAPPE 2009 at AUTO SHANGHAI」来場募集のご案内

●その他

3)上海万博日本館愛称(中国語)募集

4)中国プレス向け広報サポートのご案内

5)週刊メールマガジン「ジェトロ・チャイナモニター」創刊のお知らせ


【2】ジェトロ上海センター ビジネスQ&Aコーナー

Q1.駐在員事務所閉鎖に係る税務当局から財務報告要請について
Q2.清算後の配当金送金について


【3】華東経済スコープ

1)「神戸コレクションin上海」で日本ブランドをアピール
2)人民銀行はさらなる利下げに慎重−第2回上海金融フォーラム−
3)上海市の08年労務紛争受理件数は2.2倍に
4)追加の景気刺激策は盛り込まれず−全人代「政府活動報告」−
5)非鉄金属と物流の調整振興計画を承認−10大産業が出そろう−


【4】中国法令情報

外商投資企業による国産設備購入に係わる税金還付政策の停止に関する通知


【5】エネルギー・環境レポート


【6】四川省・重慶市レポート


【7】その他

1)第八回中国国際日用消費品博覧会のご案内

2)寧波市東京投資説明会のご案内

3)第一回上海国際防災安全技術装備博覧会出展募集のご案内

4)2009(大阪・東京)蘇州市投資環境説明会・懇親会開催のご案内

5)中国・無錫市アパレル産業ビジネスセミナー及び懇談会開催のご案内


【編集後記】

黄浦江のほとりから(第12回)

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Posted by 岩田泰 at 23:51  / ニューズレター  / この記事の詳細
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金融危機下の企業支援策

2009年03月11日(水)
金融危機下、日本では地方自治体がそれぞれ多種多様な企業支援策を講じています。ジェトロ上海センターでは、上海・南京に事務所を構えている地方自治体のご協力をいただき、日本各地の企業支援策をまとめました。

ぜひ、ご活用ください。

http://www.jetro.go.jp/jetro/overseas/cn_shanghai/invest-support/
(このリンク先画面の一番下にあります)


Posted by 岩田泰 at 23:29  / その他何でも  / この記事の詳細
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ジェトロ上海ニューズレター2009年2月下期号

2009年03月01日(日)
ここ数日、この件でバタバタしていて、アップが遅くなりました。
福田康夫前総理も、上海をご訪問されました。

「2010年上海国際博覧会日本館建築着工記念行事について」
http://www.jetro.go.jp/news/releases/20090227076-news


さて、2月25日に配信されたニューズレター2月下期号です。目次と私の書いた編集後記を掲載します。ご関心がおありの方は、是非ともご登録ください。

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   ジェトロ上海ニューズレター2009年2月下期号 No.162
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◇◇ INDEX ◇◇
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【1】ジェトロからのお知らせ

1)第3回「ものづくり日本大賞・海外展開部門」募集のお知らせ
  〜応募締切:2009年3月6日(金)日本必着

2)「日中省エネ環境協力メールマガジン」配信のお知らせ


【2】ジェトロ上海センター ビジネスQ&Aコーナー

Q1.税関が行ったHSコードの変更に反論したい
Q2.操業停止による給与カットについて


【3】華東経済スコープ

1)日本産珍味で中国のレストラン需要を開拓−あづまフーズの取り組み−
2)上海市、人員削減手続きのガイドラインを公表−企業の監督を強化−
3)労務人事管理概念の転換を−増加する労務紛争−
4)上海市が「企業ブラックリスト」制度導入へ−安全面の監督を強化−
5)6項目の造船業振興計画を発表−ドック拡張を3年間凍結−
6)1月の輸出入額が大きく減少−休日要因を除くと輸出は増加と試算−


【4】中国法令情報

 雇用主が法律に従い人員削減報告を実施することに関する通知


【5】中国統計情報(2008年12月)


【6】エネルギー・環境レポート


【7】四川省・重慶市レポート


【8】その他

1)第一回上海国際防災安全技術装備博覧会出展募集のご案内

2)中国独禁法セミナー開催のご案内
  テーマ:中国独禁法の意義と企業活動に与える影響

3)野村総研(上海)開催セミナーのご案内
   テーマ:情報セキュリティと内部統制


【編集後記】

〜日系企業支援の現場から

 昨年の秋以降、今後の中国経済の見通しに関する問合せを受けることが多くなりました。当センターでは、揚子江流域の各地で、日系企業を対象としたセミナーを開催していますが、例年は実務的な内容をテーマとしたセミナー開催のご要望が多い中、最近はマクロ経済のご希望を承るケースが多くなってきています。日系企業の方々の気持ちが非常によく伝わってきます。1月16日に上海の花園飯店で開催した新春シンポジウム「2009年の中国経済を占う」にも、200名を超える方にご出席いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 そのようなマクロ経済に関する講演などの準備ため、中国の人口に関連することを調べていました。総人口に占める労働力人口の割合が増えていくことを人口ボーナスと呼び、経済成長の基礎になると言われています。通常、労働力人口は15歳から64歳で計算しますが、そうすると、中国では、労働力人口の割合がピークを迎え、減少に向かうのは2015年頃と言われています。ちなみに、中国の定年は、現時点では男性60歳、女性55歳です。もしかすると、定年前の労働力人口の割合は、既にピークを迎えてしまっているかもしれません。また、余剰労働力が枯渇することにより賃金が上昇する時点を「ルイスの転換点」と呼びますが、中国では2009年にルイスの転換点を迎えると指摘する学者もいます。

 中国では、長年にわたって大量で低廉な労働者が存在していましたが、2004年に「民工荒」と呼ばれる、出稼ぎ労働者不足問題が発生しました。その後、ここ数年は、新卒大学生の就職難が問題となり、さらに、ここ数カ月はリストラ等により失業者が増大する状況が発生しています。しかし、近い将来、景気が回復したときには、労働力・人材不足が問題となってきます。中国の労働市場は大きく変化しています。この流れを見据えた人材戦略・人事戦略が求められています。


Posted by 岩田泰 at 23:40  / ニューズレター  / この記事の詳細
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重慶セミナーの報告

2009年02月21日(土)
昨年12月20日に重慶で開催したセミナーの要旨がジェトロHPにアップされましたので、ご報告します。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/central_east/seminar0812_02.html

これは、「今後の中国経済の見通し」と題して、ジェトロ上海センター所長の大西が講演したものです。講演の骨子のみ記しますので、詳細をご覧になりたい方は、上記URLから入ってください。

1. はじめに
1.1 「イベント経済」を脱した中国経済
1.2 中国経済を見る上で現時点でのポイント
1.3 外資の事業環境は悪化

2. 中国経済の基本認識
2.1 景気循環要因
2.2 構造的問題1 経済運営を制約する「三つの過剰」
2.3 構造的問題2 拡大する格差
2.4 構造的問題3 成長モデル転換の模索
2.5 厳しくなる外資の事業環境(三高時代へ)

3. 2008年の経済情勢

4. 政策転換とその展望
4.1 金融政策緩和
4.2 中小企業支援、労働集約型産品輸出支援
4.3 財政出動
4.4 2009年の見通し
4.5 中長期見通し

5. 結語



Posted by 岩田泰 at 23:03  / セミナーの案内・報告  / この記事の詳細
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中国での子育てから感じたこと〜その2

2009年02月19日(木)
昨日の続きです。

週刊エコノミスト2月24日号
中国視窓 チャイナ・ウオッチ
少子化大国の未来を担う「小皇帝」たちのサバイバル

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子どもの数が少なくなっているとはいえ、絶対数は多い。そして彼らには激烈な競争社会が待ち受けている。

熾烈な競争社会

その象徴として、大卒者の就職難の深刻化が挙げられる。近年、大学の募集定員枠の拡大により急激に学生数が増加しているが、13%の高成長率を達成した07年ですら、多くの新卒者が就職できなかった。政府系シンクタンクの中国社会科学院が昨年1月に発表した社会情勢展望報告「社会青書」によると、07年6月末に卒業した大学生495万人のうち、同年9月1日までに就職が決まったのは351万人に過ぎない。中国の大学進学率はまだ20%強であり、子どもの数が減っても大卒者の数は増えていくであろう。先日、イタリアンレストランで見かけた中国人家族は、両親が談笑している横で、中学生と思われる子どもが、食事もそこそこに学習ノートを一心不乱に読んでいた。厳しい就職競争は早い段階から始まっている。

中国の定年退職は、男性60歳、女性55歳。現在の定年制が続くと仮定して国連経済社会局の推計を基に試算すると、2010年時点で15歳以上定年前の人口は約8・8億人であるが、労働力人口がすべて一人っ子政策施行後に生まれた世代となる2040年には約7・6億人にまで減少する。

中国はこれまで、人口ボーナスと改革開放の恩恵により高度経済成長を実現してきた。今後、労働力人口が急激に減っていくなかで、中国が経済成長を持続していけるかどうかは、過保護に育てられた一方で、温かいコミュニティーに支えられる「小皇帝」たちにかかっている。そして、彼らは激烈な競争を乗り越えていく力を、十分に備えた世代でもある。

(おわり)

中国での子育てから感じたこと〜その1

2009年02月18日(水)
中国での子育てから感じたことを、現在発売中の週刊エコノミスト2月24日号に掲載してもらいました。2回に分けて紹介します。


中国視窓 チャイナ・ウオッチ

少子化大国の未来を担う「小皇帝」たちのサバイバル

上海市への赴任間もない2006年2月のこと。日本人が多く住む古北地区を家族で歩いていると、中国人の中年女性に、すれ違いざまに怒鳴られた。身振
り手振りから察するに、ベビーカーに乗せていた1歳半の息子の靴下とズボンの間から肌が見えていたことを注意していたようだ。2月の上海は非常に寒い。子どもの肌を露出させるなんてとても信じられない、というわけだ。

中国語で子どものことを「宝貝」という。文字通り「子は宝」という考えが残っているのだろう。この3年間、見知らぬ人から、「子どもの指しゃぶりはいけない」「寒い時に肌を露出させてはいけない」など何度も注意された。さらに、子連れで公共交通機関に乗り込めば、必ず席を譲ってもらえる。ベビーカーで街中を移動できるようなハードインフラは必ずしも整っていないが、社会全体が子どもに対して温かい関心を払っていることを日常的に感じる。

他方で、それは過保護の裏返しでもある。バスや電車では、幼児ばかりでなく、8〜9歳の小学生までもが席を譲ってもらえる。レストランで子どもが騒いでも、誰も注意しない。子どもへの関心の高さと、「小皇帝」「小公主」とも揶揄される過保護問題とが表裏一体になっているようだ。

子どもへの関心の高さの背景には、中国で進む少子化がある。07年時点では、40〜44歳人口が全体の9・75%を占めていたのに対し、0〜4歳人口はわずか5・05%。上海では、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数)がすでに1を割り込んでいる状況だ(日本は1・31)。最大の要因は、1979年に始まる「一人っ子政策」だが、さらに教育費の高騰や、晩婚化による出産機会の減少が拍車をかけているといわれている。


(つづく)

ジェトロHPアップデート情報

2009年02月14日(土)
ジェトロHPの「エリア別情報(華中・華東)」のアップデート情報です。http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/central_east/

中国における労務問題について(トラブル事例等より解説)をセミナー要旨・質疑応答集に掲載しました。

これは、1月14日に武漢で開催したセミナーの模様です。以前もここで簡単に紹介しましたが(http://blog1.fideli.com/iwatayasushi/archive/155/0)、詳細な内容を掲載しました。

ご活用下さい。



Posted by 岩田泰 at 12:55  / 法律・制度情報  / この記事の詳細
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