How China sees the world.
How the world see China.
How we see Chinese,
How Chinese see our Japanese.

ますます力をつける中国、
そして中国人を無視しては、
何も語れない時代になりました。

政治や経済が迎えた時代の変化です。

でも、気持ちがなかなかそれについていけないときがあります。

これだという「解」はありません。
それだけに心中非常にフクザツで、
道を見失うときもあります。

期待と疑念。

正直、誰もがそんな気持ちを抱きながら、
中国と向き合っているのだと思います。

プロフィール

姫田小夏

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”おばさん”に転がされる中国不動産  2010年11月04日(木)
”おばさん”に転がされる中国不動産

以下、中国在住のtさんとの対話。

[21:02:11] t: 最近バブル崩壊の足音が聞こえてきましたね。利息を挙げた途端、不動産が最近崩れ始めています
[21:02:39] 姫田小夏: そうそう、「加息」はかなりインパクトがあった
[21:02:51] t: 失望感が走っています
[21:03:23] 姫田小夏: そうですよね!周小川は年内は利率を上げないといっていたようですよ
[21:03:30] t: 不動産仲介会社もかなりリストラしています。成約率が低いのでしょう
[21:04:05] 姫田小夏: そうみたいですね、リストラされてマッサージ嬢やってる人もいる
[21:04:16] t: 白タクやっている人多いですよ
[21:04:28] 姫田小夏: 仲介会社出身者が?
[21:04:38] t: 仲介料で儲けて車かったけど、商売がないので、白タク
[21:04:44] 姫田小夏: はっはっは
[21:04:49] t: 車の投資回収
[21:04:50] 姫田小夏: 超笑える!
[21:05:00] t: 家の前の白タクの半分は、不動産仲介屋のもの。面白いでしょ。なんか見たことある顔だなと思ったら、不動産仲介やが白タクやってた。タクシーより2元安い。こういう情報が経済を読むときに重要です。国家の情報は、信じてはいけない。
[21:06:23] 姫田小夏: 私もそう思う。おっしゃるとおり
[21:06:51] t: 紅木もかなり暴落しているみたいですね
[21:07:12] 姫田小夏: そう!誰も買わなくなった?
[21:07:18] ] t:投資価値がないと思われているらしいです
[21:07:37] 姫田小夏: 不動産が回らないと売れないからかしら
[21:07:46] ] t: そうかも
[21:08:06] 姫田小夏: でも、炒房団が動き始めているらしいですよ、その正体はなんと50代のおばさん、というのには笑ったけど
[21:08:31] t: ははは
[21:08:49] 姫田小夏: なんか、“おばさんに転がされている中国経済って一体”、って思いません?
[21:09:23] t: 実際は、おばさんの影響力は限定されています。中国の情報操作でここまで上がったんです。情報操作がなければ、とっくの昔にバブル崩壊してたでしょう
[21:10:47] 姫田小夏: おばさんと言えばですね、東方デンシ台の超人気番組で達人秀」ってのがあるでしょ、あれの出場者で、60歳近い方々のベリーダンスっていうのがあって、絶句した。
[21:11:12] t: どういうダンスですか?
[21:11:20] 姫田小夏: へそだしダンス、アラブ系のセクシーダンス。顔かくして踊る
[21:11:47] t: 気持ち悪い===
Posted at 22:22 | 上海不動産事情 | この記事のURL
上海から不動産のニュースが消えた?  2010年06月29日(火)
上海から不動産のニュースが消えた?


上海で発行されている「東方早報」は一般誌面のほかに、
いつも「株(牛市)」「不動産(楼市)」の特別ページが織り込まれ、
曜日によって、「英才(教育)」「旅行(旅行周刊)」も入ってくる。

今年から始まった「万博(世博日報)」の特別ページは、「東方早報」のウリの1つ。私を含め、これを楽しみにしている読者は少なくない。

ところで、最近、あれほど分厚かったこの「不動産」のページが、
どんどんと薄くなってきているのが気になっていた。

なんとか広告主を引っ張ってきては、それらしく紙面を仕立て上げていたが、
今週に入って、ついにそれが姿を消した・・・

上海から不動産のニュースが消えた?

そんなのあり????

前代未聞!

新聞社に電話。
「確かに28日、29日の月、火曜日は不動産ページは作っていません・・・」

よほど、マーケットが冷え込んでいるのだろう。

国十条の地方細則もそれっきり出てこないのは、
すでにこの時点で「マクロ調整」は非常に大きな影響力を持ったと読んだためか。

固定資産税についても、政府機関の某氏によれば、
「今年は出ないんじゃないか」とも。

この静けさがやけに気になる。

Posted at 16:58 | 上海不動産事情 | この記事のURL
上海、エコノミー住宅の行方  2010年06月09日(水)
上海、エコノミー住宅の行方


「経済適用房」(エコノミー住宅)を見に行きました。
人民広場駅から8号線に乗り終点駅へ。
航天博物館駅を降りるとそこはまだまだ土地がいっぱいありました。

そこからタクシーでさらに10分。
運良くタクシーに乗れたものの、
基本的に駅前には「白タク」か、それに類する違法な乗り物しかありません。

工場すらまばら、
コンビニなどもあろうはずがありません。
お上の指導で、幼稚園、学校はできたものの、
都市の中心部の生活に慣れた者にとってはかなりサバイバルな生活条件です。
(鶏肉はまるごと鶏をさばかなければならないとか)

浦江路の「浦江富邸」は平米単価1万6000元。
数年前に分譲した当時は単価4500元だったそうです。
そのとなりに「経済適用房」、単価は5000元で分譲されました。

この「経済適用房」は、
庶民の不満をそらすためもあって、
09年末から上海市も本腰を入れて取り組みに入りました。
分譲のための申し込みが締め切られたのは2010年1月、
入居は8月を予定しているそうですが、
ここに来て申請を跳ねられる世帯も出てくるようになりました。

結局、ほしいと思う(=購入できる)世帯は、
「一人当たりの収入が2万7600元」「一人当たりの財産は7万元以下」という条件を超えてしまうわけなのです。

徐匯区にも経済適用房がありますが、受理された申し込みは1978世帯、
うち149世帯が申請を撤回。
またそれ以外にも、「とても高くて買えない」という理由での辞退者もあったようです。

需要と供給のミスマッチといいますか・・・

買える経済力もなければ、「持ち家」でなくともいいのに・・・



今まで上海市政府は
本気でこうした住宅政策に乗り出そうとはしませんでした。

しかしながら、中央政府に逆らえず、
今回ばかりはようやく重い腰を上げたという具合。

固定資産税の導入も保障性住宅の普及も、
複雑な要因を抱える上海では一筋縄には行かないようです。
Posted at 18:08 | 上海不動産事情 | この記事のURL
「課税なし」が助長した上海不動産バブル  2010年06月02日(水)
「課税なし」が助長した上海不動産バブル


連続ドラマ「蝸居」にこんなワンシーンがある。

立ち退きに抵抗する市民にデベロッパーは強硬手段に出た。中にはまだ老人が生活しているというのに屋根を壊し始める建設請負人。老人はガラガラと崩れるがれきに生き埋めになってしまった。ところが、デベロッパーが取った行動は、すかさず遺族と公安のそれぞれにマンションの持分を与えることだった。これで口封じし、この問題が表沙汰になることを防いでしまう。


かように、中国における不動産とは最も高価で効果のある“ご贈答品”だ。”動かない財産”だから不動産、にもかかわらず中国ではいとも簡単に人手に渡ってしまうのだ。


昨年秋、「不動産転がし部長」の異名を持つ外高橋保税区管理委員会元企画建設部長が収賄容疑で逮捕された。なんと彼は29戸(日本円にして2億円)にのぼるおびただしい数の不動産を賄賂として受け取っていたのだ。死刑が求刑される罪に等しい。そんなことを可能にしてしまうのも、税金が課されないから。資産そのものを隠し持つことだって簡単なわけで、不幸にも彼の罪は明るみに出てしまったが、「不動産転がし部長」は全国津々浦々どこにでも存在する。


一方、上海では若い世帯が比較的容易に住宅を手に入れている側面もうかがえる。たとえば、上海の日系企業でも20〜30代の若手従業員が結婚前に新居を購入するのをよく目にすると思うが、それらは基本的に両親からの資金的援助が可能にしている。日本でなら贈与税の対象となり、年間一定額以上の贈与は課税対象となるが、基本的に中国にはそれがない。


上海の裁判所は毎日山のような案件を処理しているが、そのほとんどが不動産をめぐる紛争だという。

「不動産の権利をめぐって骨肉の争い。夫も妻もとにかく自分のものにしたい、とすさまじい執念です。でも、そもそもこれは税金がないから。課税されれば誰だって持ち分にしたいとは思いません」と上海人の主婦は話す。

確かに。日本では不動産を持っていても課税額が多くて保有しているのさえ困難だ。中国では個人の住宅に課せられる固定資産税についてはようやく議論が始まったが、贈与税や相続税の導入についてはまだまだ先になりそうだ。

Posted at 23:44 | 上海不動産事情 | この記事のURL
「中国バブル崩壊時間表」  2010年05月27日(木)
「中国バブル崩壊時間表」


「バブル崩壊時間表」http://forum.home.news.cn/detail/74771764/1.html――。中国で今、こんなサイトが注目を集めている。サブタイトルは「中国不動産市場は日本の轍を踏むか?」。

 サイトを開くと、2つのビルの絵が左右に並んで描かれている。左は、日本のバブルの始まりから終焉までをビルになぞらえたもの。1985年からスタートしてどんどんビルが高くなっていき、91年のバブル崩壊でビルの頂上が崩れ落ちている。

 右側に描かれたピンク色のビルは、中国のバブルの様子を示している。中国不動産に関わる過去の出来事を、一番下の2005年から記してある。2005年は「通貨の切り上げ」、2006年は「資金の不動産市場への流入」、2007年に「不動産価格、3倍に高騰」、2008年には「不動産価格の下落、“地王”(注1)がそれを引き上げ」と続いている。

 そして気になるのはその先だ。読者の目は、ビルの上の赤い「?」マークに釘付けになる。

 上海でも2001年以来、住宅価格は右肩上がりの上昇を続けてきた。2010年以降は、どういう曲線を描くのだろうか。果たして過熱は抑えられるのか。上海における話題の中心は、この上海不動産の行く末にある。・・・・・・

ということで、すみません、そのさきは以下にアクセスをお願いいたします。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3563

上海不動産事情については「JBpress」にて、今後連続でを取り上げていく予定です。
Posted at 10:23 | 上海不動産事情 | この記事のURL
炒房を待つ中国の地方都市  2010年05月26日(水)
炒房を待つ中国の地方都市

ある学者が今年4月、山東省の某市に出張に行った。
興奮して曰く、
「あそこは安い、何でも安い!」
「例えばどんなものが安かったんですか」
「不動産」
「へ?不動産、ですか」
「1u当たり1万元だからね、安いよ、買ったほうがいいよ」

なるほど。

2、3級都市はこれから。
これから炒房が始まるし、炒房なくしては地方財源は潤わない。
昨今、不動産への資金の大量流入が問題になっているが、
やはり「どこ吹く風」のようでもある。
地方都市によっては
あの温州人の「炒房団」を歓迎するところもあるくらいだ。
Posted at 22:11 | 上海不動産事情 | この記事のURL
不動産バブル、上海と東京  2010年05月19日(水)
不動産バブル、上海と東京

ウィキペディアで「バブル景気」と入力すると、ズラリ以下の項目が並びます。とてつもなく長いので前略・後略しますが、                          
4.1 地価高騰
4.2 地上げ
4.3 住宅高騰
4.4 住宅すごろく
4.5 国鉄清算事業団
4.6 リゾート地開発
4.7 財テクと消費の過熱
4.8 海外投資
4.9 流行語と娯楽
4.10 モータースポーツブーム
4.11 高級車ブーム

読んでびっくり。これ、ほとんど上海の今に当てはまるではないの!と改めてぞーっとしています。

WIKI:「土地は必ず値上がりする」といういわゆる土地神話に支えられ、転売目的の売買が増加した。地価は高騰し、数字の上では東京23区の地価でアメリカ全土を購入できるといわれるほどとなり、銀行はその土地を担保に貸し付けを拡大した。資産価格高騰は資産保有者に含み益をもたらし、心理的に財布のひもを緩める資産効果によって消費が刺激され、景気の過熱感を高める効果もあった。また、1986年から日本企業の欧米企業に対するM&Aがかなり進められた。

→上海市の地価で米全土を購入できるのかどうかはよくわからないけれど、「東京」を「上海」に置き換えるだけでももう「そのまんま」です。

■地価高騰
WIKI:将来の土地の値上がりを見越して過大に貸し付けることも珍しくなかった。金融機関の貸出競争が激化する中、潤沢な資金をとにかく運用する、貸付に回す、という金融機関の姿勢もあった。この融資の一部は後の地価下落(担保価値が低下)によって不良債権となった。

→とにかく「貸す」はまさに09年のあれ。金利の割引までありました。
→異なる点はといえば・・・。土地を担保にというよりも、無条件に近いぐらいの銀行の貸し込み。設備投資を名目に借りても実際は不動産投資に回っているとか。現金で購入も少なくありません。不動産転がしの専門集団も。しかも背景にあるのは、日本とは比にならない経済格差。

■地上げ
WIKI:日本においては、借地借家法によって借主の権利が保護されていたため、土地をまとめて大規模開発をするプロジェクトは必然的に推進が困難となった。そのため、大都市周辺の土地取得のため、大手不動産会社を代表したり、依頼を受けた地上げ屋(主に暴力団員)の強引な手口による「地上げ」が行なわれるようになり、社会問題となった。

→確かに強引な手口は存在します。「蝸居」では老房子に住むおばあさん(ガンとして立ち退かない)が生き埋めになってしまいましたね。

■住宅高騰
WIKI:地価上昇は、都市近郊に適当な戸建住宅を取得する事を困難にした。日本のような戸建主義的な都市構造において、いずれは戸建住宅を取得することが人生の夢・目標の一つであるとされ、それを動機として貯金に励む事も行われていた。しかし過度の地価上昇を見て、これ以上値上がりする前に一刻も早く住宅を取得するべきだと考える人も増え、その行動は、また、地価上昇に拍車をかけた。

→上海、まさにこのとおりの状況です。09年は「最終列車に乗り遅れるな」が合い言葉でした。

■住宅すごろく
WIKI:若いうちに小さいながらもマンションを取得し、それを下取りに出して順次条件の良いマンションに買い換えれば、最終的には望む戸建ての住宅を手に入れられるとされ、「住宅すごろく」とも言われた。

→これは上海には当てはまらないかもしれません。とにかく年々住宅価格が上昇しましたから。09年以降、市民にとって「売却=住む家を失う」。立地条件はかなり悪くなります。



以下に続く、「財テクと消費の過熱」、「海外投資」、「モータースポーツブーム」、「高級車ブーム」・・・・・・、WIKIに書いてあるとおりのことが確かに上海でも起こっています。


けれども、「異なる部分」には要注目です。中国は政策決定に非常に慎重です。

「行き過ぎた不動産価格の高騰を沈静化させることを目的とする政策であったが、想定以上の急激な景気後退(いわゆるバブル崩壊)をもたらす要因の一つとなった」(WIKI)という部分、「想定以上の急激な景気後退」をもたらさないように、中国はこの部分を非常に重視するはずです。

「1990年3月に大蔵省銀行局長土田正顕から通達された「土地関連融資の抑制について」(総量規制)日銀による金融引き締めは完全に後手に回った上に、信用崩壊のさなかにおいても金融引き締めは続けられ、経済状況を極度に悪化させた」(WIKI)の「信用崩壊のさなかにおいても」というところも要注目。

上海市において、あるいは中国全体において、4月の住宅価格は「下落するどころか上昇している」と発表されています。ところが、実際、不動産屋さんに聞いてみると「上昇はしていない」。中には30%下落している物件もあります。発表と実際とでは乖離があります。

上海不動産に詳しい某氏曰く、「これも信用不安を煽らないための政府の対策だ」。ご意見、ごもっともだと思います。

この「心理的要因」に相当する部分をコントロールするのは中国の得意技。「ありのままを報道させない」マスコミ統制はこんなところで奏功するものなのですね。

日本では「総量規制」が出されてもしばらく不動産ブームは続きました。ところが、NHKが「土地神話が崩れる」をテーマにした特集を放送したとたん、「翌週からお客が来なくなった」のです。相次ぐキャンセル、大量に出る売れ残り物件・・・。

不動産バブル崩壊も政府の政策ひとつだとすると、日本のバブル崩壊をよーく研究している中国はうまく高止まりさせてこの難局を切り抜ける可能性が大だと思うのです。
Posted at 16:52 | 上海不動産事情 | この記事のURL
スーパーウルトラバブリーな上海豪華マンション事情  2009年10月15日(木)
スーパーウルトラバブリーな
上海豪華マンション事情



上海の内環状線は2万元/平米(新築)どころか、
さらにガンガンと値上がりして、
今じゃ多くの物件で3万元/平米をつけている。
6階建ての庶民アパートですら1万元/平米だとか。

もはや2万元といえば、上海万博決定後に、
上海一地価の高い「新天地」の高級物件についた値段だ。
単価7000元でも高いと思われていた当時のこと、
人々は2万元というその価格に腰を抜かしたものだった。

昨日、電話で話した上海の友人は鼻息が荒かった。

「いやあー、姫田さん、ついにうちのマンションも3万元ついちゃったですよ〜」

なんでも彼はこの不動産急騰もう1つのマンションを売り抜けたというから、
笑いが止まらない。

平米単価4万元前後の豪華マンション、
これは空売りなのか、どうなのかの実態がなかなかつかめない。

国慶節に行われた不動産展示会でも、
平米単価3万元、4万元と強気の営業を張るブースもあったが、
見学者はほとんどナシ。
「残りあと20戸」と直筆で書き殴った紙を胸に抱える営業マンに、
「うそもいいとこ」と見学者は白けた。
“人為的操作性”だと信じている者も多い。

が、一方で05年の竣工当時、
世界一の平米単価(11万元/平米→今14万元/平米)
をつけたと言われた「湯臣一品」、
これは4年間で4戸しか売れないという塩漬け状態が続いたが、
今年下半期に入り、状況が一変した。

4ヶ月で40戸を成約させたというのだ。

星河湾もこれまた話題の不動産。

「まず普通の人は見学できません。中に入れてもらうのに50万元のデポジットが必要だそうですよ」

マンション見るのにいちいち「700万円」も動かすんですか!!!

それが「売れている」というのだからすごい。
同物件は50億元も売り上げたようだ。

恐ろしい。
Posted at 08:16 | 上海不動産事情 | この記事のURL
営業魂、ひさびさに  2009年05月08日(金)
営業魂、ひさびさに

GWはマンションめぐりをしました。金利も低い、しかも物件価格も抑え目の手ごろでいいマンションが都心に出ています。もっとも本人、買うつもりはないのですが・・・。

おもしろかったのは、物件のコンセプトでもなんでもなく、そこに出てくる営業マンの姿でした。それぞれに仕事をしていらっしゃるわけですが、客のハートをつかめる営業マンはめっきり少なくなりました。

不動産は物件力もさることながら、その担当者の人柄で買うといわれたものでした。そういう意味で、ものを売るという商売に熱かったのは、S友系不動産。久々に「営業魂」を見せていただきました。

対照的だったのは、同じ財閥系の某不動産。

あれは「営業」ではなく、「解説」ですね。これでお給料をいただけるなら、日本こそが社会主義国家なのかもと思ってしまいます。


それはさておき、三野村 利左衛門(みのむら りざえもん、1821年)という人物がいますが、彼は幕末から明治時代初期に活躍した三井組の大番頭です。

「そまつな木綿の着物に木綿の羽織。きたない草履をはき、腰を低くしてやってくる三野村は三井組の大番頭とわかってはいても、つい、気のおけぬ田舎のじいさんに見えてしまう。無学で○しか書けぬ・・・」(『雄気堂々』城山三郎著)
けれども彼は、戦略家でもありました。目端を利かせながらもすっぽりと人のフトコロに入り込んでしまう、そんな商売人が実は三井財閥の中興の祖だったわけです。

歴史、伝統が長ければ長いほど、人はそのブランドにあぐらをかきます。何より、会社のブランドで入社した若い彼らには、自らが商売をやっている意識などないかもしれませんね。客に気に入られてナンボというのも口伝されなくなっている可能性もあります。

一方で、同じ不動産業でも上海では誰もがガムシャラでした。

社員とはいえ社内そのものが競争社会、小金を手にした者も少なくはありません。顧客と雀卓を囲んで仕事をもらってくる女性社員もいました。彼らにとって不動産営業とは「金脈をつかんだ」も同然でした。人気の職業といえば少し前までは不動産業が上位に食い込んでいたものです。

そもそも社史があってもせいぜい10年ぐらいの企業しかありませんから、企業ブランドや歴史の長さは入社のための判断基準にはなりません。

日本の古きよき時代とオーバーラップするのは、むしろ中国という側面もあります。かつての元気な日本を知るおじさんたちが中国をおもしろがるのは、こうしたところにもあるのかもしれません。

Posted at 09:06 | 上海不動産事情 | この記事のURL
上海不動産レビュー その5  2008年12月02日(火)
99年上海不動産市場

<第五話(最終話)> ローカルマーケット編・その2 日本さながらの住宅購入熱

◆庶民は本当に住宅を購入できるのか?

 住宅価格を見る場合、上海では3〜6年間の収入の合計が一戸の住宅価格に相当すると言われている。『房地産報』による「(98年時点での)ひとりあたり年間可処分所得」は8773元、それを10年間貯めて続けてようやく郊外の住宅70uが購入できるかできないかの試算となる。結局、上海市民の収入と住宅価格にはかなりのひらきがあり、老百姓に聞くと「誰が買えるか、そんなもの!」と多くが購入とは縁がないと諦めている。

 8月13日の『新民晩報』は「無理のない買い物ができるのは、せめて年収が6万6667元ある世帯」と述べているが、しかしこのような世帯は決して大多数ではない。
 
 地元の不動産の担当者は、「今の生活レベルからすると、庶民に手が届くのはグロスで15万元前後なのでは」と分析する。
 
 停滞しているマーケットの活性化のために、政府のテコ入れも始まった。98年からの一連の住宅政策で優遇措置が相次いで発表されている。補填政策、税金の特例措置(不動産取得税が3%から1.5%に。購入者に当てられる所得税の控除)、174項目の徴収金の廃止、ローン金利の下げなどがそれだ。
 
 確かに、市場にはグロスで10万元前後の庶民向けの物件もある。しかし郊外立地とありかなり不便で、しかも値段が安いせいか、方角も悪くいつもジメジメした室内だ。周辺にはスーパー、市場すらない。そこから2時間かけて都心に通勤するサラリーマン、果たして「買房子」で幸せを手に入れられたのだろうか。
 
 また一方、週末になるとマイクロバスに乗り、嬉々として出発する「物件見学ツアー」が流行しているという現象もある。
 現在のマーケットを動かしている一部にこうした「投資移民」が存在する。彼らは上海本地人ではなく、ここに戸籍を持たない農民たちだ。20万〜30万元の物件を買えば上海の戸籍をもらえることから、購入熱が高まっている。

◆丸紅開発の「好世櫻園」に人気集中
 しかし、現在のマーケット、動きは物件力次第ということになる。ことに玉石混淆のマーケットだけあって、好調な物件は「飛ぶ鳥を撃つ勢い」だ。その代表格となるのが、丸紅本体が太平洋都市房地産発展(上海)有限公司と合弁で開発した「好世櫻園」だ。

 上海の西南部、地下鉄の終点駅シン庄に立地するタウンハウスは、郊外型の優良物件として上海市民に歓迎されている。今年6月中旬のモデルオープンからすでに3ヶ月、第一期分譲分は90%が成約に達した。平米単価は第1期で3200元、ターゲットは年収8万元の高所得世帯だ。丸紅側の副総経理によると「購入者は日本帰りの留学生、日本人と結婚した上海人、或いは日系合弁企業の社員が少なくない」だと言う。

 立地的にはやや不便だが、タウンハウスという新しいコンセプトと日系企業のよさに対する評価が成約率90%という数字に結びついたものと思われる。上海優秀住宅小区設計賞も受賞した。

 「結果次第ではこうした内シャオ房に特化した事業を継続する事もあり得る。また、日系他社がこれに追随してくることも可能性としては大きいのでは」とコメントしている。

 底を打ったかと思われる市況だが、地元中国人にとっては国内・国外の物件について価格差がなくななり、垣根が低くなったと捉えることができる。中国人による国外物件への投資が盛んになるのではと見る向きもあるが。

 これについてある不動産コンサルタントは、「外シャオ房を地元中国人が動かすという見方は非現実的。価格差は依然残るし、管理費はかなり高額だというのがその理由です」とコメントしている。

最後に、外国人にとって内シャオ房市場は投資先に成りうるかとの疑問もある。これについては、依然として、内シャオ房・外シャオ房の線引きがはっきりしている。以前の「外国人価格」も最近では聞かなくなったが、こと不動産に関しては、この中国独特の住宅政策が撤廃されない限り、丸紅の『好世櫻園』ですら、外国人は購入の対象に成り得ないのが現実である。(最終話・完)■


Posted at 14:11 | 上海不動産事情 | この記事のURL
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