BMW大連営業マン、罰金3万元
ドイツBMWの大連にある販売拠点でも労働争議が起こっている。販売会社の燕宝集団のひとりが匿名で暴露、社員は理由無き給料支給の遅滞のほか、高額の罰金で苦しめられている内幕が中国国内で報道された。
告発によれば、罰則項目は“百箇条”以上にものぼり、すべての営業マンが罰金を科された経験を持ち、毎月4桁の罰金を科される者も少なくなかったという。抜き打ち検査の結果、店舗が「不合格」とされれば3万元の罰金を課される営業マンもいたらしい。服装など身だしなみが悪いとみなされた場合も50〜100元の罰金だとか。
コミッションも数年前までは1台販売するごとに2000元ほどもらえたのが、今では200〜500元にまで下がってしまったという。
経営者は一体どんな百箇条を編み出したのだろうか。その詳細が気になるとともに、中国では長らく常套手段として認識されてきた“アメとムチ”が通用しなくなってきたことも気になる。
私もこうした中国人営業マンたちと一緒に仕事をしてきた経験があるが、中国人経営者が主張する「明確なルールで束縛しない限り、管理は不能という性悪説」を、なるべく「社員は家族」で中和するように働きかけてきた。05年前後から「人性化」が課題になり始めていた。
しかしながら、彼らの自発性、自主性を待っていられるほど、中国の競争は甘くはない現実も突きつけられた。彼らの資質を問えば、ルールでがんじがらめ、というのもやむなし、と思うこともあった。雇用の問題は、本当に頭が痛い。
中国経済がこれだけ経済成長を遂げたわけだから、人間的資質も向上したかというと、実はそうではない。むしろその逆だ。経済成長に反比例するがごとく、人間の質は退化しているように、日々感じている。
ろくに仕事もできやしないのに、やけに権利意識やプライドだけは強い80年代、90年代生まれ。これをいかに御するかは本当に頭の痛い問題だと思う。現地法人の日本人経営者ががそれを意識する以上に、中国の良心ある大人たちはみなそれに心を痛めている。
奇しくも私は先週、「息子は今キャデラックの販売員、仕事環境には非常に満足している」と自慢する上海人のおじさんに出会った。
同じクルマの販売でも「そうでない」ところもある。
今回のBMWの件についていえば、大連支社だけが特殊な管理を行っていたのかどうか、それとも全社挙げてのポリシーだったのか、疑問は残るが、この告発以降、燕宝は「余計なことを言うな」とばかりに、きつーい箝口令を敷いてしまった。
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