喜びの道具
2010年03月31日(水)
道具で笑顔が一つでも増えたらうれしい
−森文男(自助具作りグループ代表)
お掃除したり引越ししたりするとき、つくづく思いませんか?人間ってどうしてこんなにも道具がないと生きてゆけないんだろうって。
「人間は道具を作り使う動物」なのだ。産業というのは言ってみれば道具づくりに他ならない。だから道具を使うことは人間らしい生活を生きることでもある。
そんな人間にとって道具を自由に使えないことはとても辛いことだ。
通常、道具は健常者が使うことを想定して作られる。そんな中、最初から体が不自由な人が健常者用の道具を使うための道具がある。それが「自助具」。
(@_@)笑顔届ける道具(10.3.31 中日)
自助具は体の障害により日常生活で起きる不便さを軽減する道具だ。
森文男さん(愛知県武豊町)は、09年、勤務していたメーカーの仲間と「チーム自助具inたけとよ」を結成した。
買物カゴが置ける車イス用荷台。左でもシャッターが切れるアタッチメント、など身近な材料を使って自助具作りに取り組んでいる。
最初から障害者用に作られた道具もあるが、限られているし高価だ。といって普通の道具を使うのも困難が伴う。ちょっと指にカットバンを貼っただけでもとたんに使いづらくなる体験は誰しもある。
これからは独り暮らしの高齢者が増えるから、自助具は障害者だけでなくとも、誰でも必要になるだろう。中小メーカーのビジネスの芽にもなりそうだ。
森さんが、一番自助具を使って欲しかった人、それは病気で亡くなった奥様だ。奥様は最期はペットボトルのフタを開けることができなかったという。
森さんは思いを語る。
「(自助具で)自分でできる喜びを感じて欲しい」
