
先日、本当に久しぶりにジャズを聞きに行きました。
ベース、サックス、ピアノ、ドラム、ボーカル、そして珍しいスチールパンのセッションです。
スチールパンの透明で力強い音、ピアノの強靱さ繊細さ、大遊びするベース、スウィングを奏でるサックス、小さな体からこれほどかのボーカル、、、そして、みんなまとめて遊んでやるよ、、、とドラム。
静かな場、合わさる場、繋ぐ場、主張する場、さざ波に大きな波、そしてはしゃぐ波。
そして、どんなに遊んでもしっかり地に足の着いている老齢なドラム
さて、話し合いの場で、様々な場になることがあります。
荒れた場、主張のみの場、抑圧された場。
地域コミュニティにおいて、何かしらの問題を対話する集まりとなると、対立や衝突といったことも起こりやすいようにも思えます。
そして、こういった問題の中、そして周辺には問題を解決するカギも潜んでいるかもしれません。
紛争の心理学 著者は
アーノルド・ミンデル
副題は、
融合の炎のワーク です。
ミンデルは、心理学のユング派の分析家であり、「
プロセス指向心理学」の創始者です。
プロセス指向心理学とは、紛争と対立から集団と個人を解放し、新たな統合と自覚に支えられた共同性を実現する手法です。プロセス指向心理学と呼ばずに、プロセスワークとも表現されます。
個人や自分自身の心理的な治療から、自己成長、2者の関係性の改善や集団の問題の改善・解決を図ったりします。
個人的な問題から、戦争地帯の紛争解決までをもカバーします。
10人〜20人のグループを考えてみましょう。
何かの問題に対して、場の進行役(
ファシリテーター)が対話を促進させて、問題のきっかけや差異、本質に焦点をあてるようにすることで問題の解決を図る手法です。
本書では、こういったプロセスワークを社会的な問題に使う時の意義、考え方、進め方、基本的なスキル等について判りやすく述べた本です。
会議等におけるファシリテーターにも、参考となる珠玉の言葉・考え方が随所にあります。
何か問題が発生するとき、何らかの力の差に基づくことが原因となっていることが非常に多いということです。力の出し手と受けては何らかの階層(ランク)が違う事が遠因となっているという考え方です。
本書も入門的な内容ですが、以下のようなキーワードにピンと来たら手にとってみてはどうでしょうか。
ランク
ダブルシグナル
ホットスポット
ゴースト
テロリスト
虐待
長老
深層民主主義
タオ
そして 、
自覚
さて、ジャズセッションの話しです。
遊び回った音達が、長老の包み込むような主張するようなドラムにも支えられてセッションが終わりました。
ドラムだけでなく、各自が変な格差を持つことなく、自分を主張し、融合した本当に見事な場でした。
こういった楽しい場ではありませんが、「
紛争、対立の炎に身を置き続ける」という姿勢が本書で示されていました。
肝に銘じました。