ファシリテーターや会議の進行役、されたことはありますか?
話し合いなどの「場」は、動き出すとどんどん変化してゆきます。
その変化は、進行役の想像を超えることもしばしばでしょう。
目的に向かうよう、目標を達成するようファシリテーターは意を砕くことも多いでしょう。
場の流れを変える。人と人を支援する。場合によって様々な行動がとれます。
進行役ではなく「参加者」として参加しているとき、「心地よい」流れや場、「居心地の悪い」場ややりとりを感じたことはないでしょうか。
あの人が進行役をすると居心地が良いな
あの人だと不安だ
こういったこともあるように思えます。
この違いはどこから来るのでしょうか
メタスキル 著者は、エイミー・ミンデルさんです。
エイミーは、プロセス指向心理学(POP)の創始者であるアーノルド・ミンデルさんの奥様です。
この本は、アーノルド・ミンデル(アーニー)をモデルとして、スキルを超えた「心理療法家・セラピストとしての『姿勢』」をまとめた秀作です。
スキルを超えたスキルを「メタスキル」と呼んでいます。
日本語の語感にすると「あり方」や「姿勢」になるように思えます。
セラピストでなくても、人に何かを伝える際、後輩にレクチャをする際、どのような心構えでいますか。
自分は知っていてできる人です。
相手にとって、自分はどのように映っているでしょうか。
この本では、POPのセラピストであるアーミーの心理療法の現場を描写し、その中に垣間見える様々なセラピストのメタスキルが解説され、メタスキルを身につけるヒントに出会うことができます。
POPを少しでも知っていた方が親しみは湧くとは思います。
しかし、教師や講師、ファシリテーター、コーチ、セラピストなど「人に対して支援・援助・教導」をしている方には特にお勧めです。
そして、上司としてリーダーとしての姿勢を顧みる参考ともなるでしょう。
興味深いことに、西洋的な心理療法なのですが、禅やタオイズムといった考え方がふんだんに出てきます。
英米の方よりも日本人の方がなじみやすいのかもしれません。
非常にお勧めの一冊です。