
あまのじゃく
回りにいませんか?
集団で何か行っていると、「それは違う」とか「別の考え方がある」と別のことをしたりします。
大勢で向かう方向とは違う方向に行ったり、何もしなかったりします。
しかし、あまのじゃくになることは、少し勇気の必要なことかもしれません。
また、あまのじゃくの視点で物事を見直してみると、案外真実をついていたりします。
うしろ向きに馬に乗る <プロセスワーク>の理論と実践
著者は、
アーノルド&エイミー・ミンデル夫妻、 訳は藤見幸雄さん、青木聡さんです。
心理療法の実践現場は、普段うかがい知ることができないものです。
また、心理学の専門用語が飛び交っているようなイメージがあります。
この本は、
プロセスワーク(プロセス指向心理学)のワークショップ実践記録から、その哲学、方法論、適用がわかる本です。
実践記録は、多くは逐語訳となっており、適宜どの様な行動を行ったかがわかる図版で補足されています。
ワークショップが目の前によみがえるようです。
また、一般の人も参加したワークショップを記録しているため、心理学用語や考え方がワークショップの流れに沿って解説されており判りやすい構成となっています。
ミンデルのトレーニングワークショップには参加したことがあるのですが、本当にワークショップを再現しているように思えます。
さて、プロセスワークは自己啓発から国際的な紛争解決のような分野にまで活用しています。
また、昏睡状態の人との対話に活用するコーマワークといったところにも使われています。
ミンデルは、プロセスワークのカギは「
awareness(アウェアネス、自覚、気付き)」だと言っています。
また、「ある意味で、
プロセス指向心理学には自覚というテクニックしかないと言える」とまで言っています。
プロセスワークは、1人から多人数・多国籍など、場に応じた自覚や気付きを促します。
言い換えれば、自覚を促す流れをつくる方法かもしれません。
しかも、そこで重要視されているのはおどろおどろしいものではなく、
楽しむこと、喜び、笑い、遊び、アート、創造性、自由さといった、批評や批判、評価、圧迫や抑圧よりも解放するといった考え方です。
気付くには、楽しい環境、喜びや笑いが起こる、創造的で自由なことを起こし受け入れる場が必要ということになります。
私たちもチームワークやコミュニケーション、そして知識的な気付きを期待するワークショップを構成、実施しています。
私たちの活動シーンにも、プロセスワークは非常に参考になると感じています。
さて、「うしろ向きに馬に乗る」といった書名の由来です。アメリカインディアンの部族の中には、トリックスター(あまのじゃく)として存在が許される人がいるそうです。その人は、馬に後ろ向きに乗るそうです。
大変だということについて「興味深い」と考える、異端の考えを持つPOPを表現したようです。