
二宮金次郎の銅像をご覧になったことはありますか?
良く思い出すのは、薪を背負って本を読みながら歩いている姿です。
二宮金次郎の読んでいる本は何でしょうか?
これが、「
大学」であるという説があります。
内村鑑三の「
代表的日本人」の中で、二宮尊徳(二宮金次郎)と中江藤樹は少年時代に「大学」を読んでいた、とあります。
大学・中庸 岩波文庫版で
金谷治 氏の訳注です。
大学、中庸と言えば四書です。
「大学」「論語」「孟子」「中庸」と順番に学ぶのが良いとのこと。
「大学」は、儒教の入門的なテキスト、中庸は儒教の最も深淵なものということです。
大学・中庸を貫いているのは 『
徳』 を持った心・行動が、自分や家、そして世を治めるということです。
そして、モノゴトには「
本質もあれば、枝葉末節」もある。
「
始まりがあれば、終わりがある」と言ったことが諄々と説かれています。
格物致知(かくぶつちち) という言葉、聞いたことがあるかもしれません。
おおもとは「物格而后知至」 で、この本による解釈では「
物(もの)格(いた)りて、のち知致(きわ)まる」です。
モノゴトの本質が判って知恵になる、とでも意訳します。が、
モノゴトの本質が判ると何をすれば良いかが判り、心も定まり、家も定まり、国も定まると続きます。(はしょっていますが)
「モノゴトの本質」(物)が判っていないと、国や天下が治まっているということは、めったにないよ。国を、家を治めたいと思うならば、徳を積もうと主張しています。
近年、日本に限らずコミュニケーションがとりにくい、さらには治安が悪化している、といったこともかなり目立ってきています。危機的であるとさえ言えるかもしれません。
江戸期の寺子屋では、こういった書物を小学生くらいの子どもが読んでいたとのこと、驚きです。
心のマナーを身につける、修身。
「大学」を素読するようなことから始めても良いように思えてなりません。
この本は、時々持ち歩いて何かの折に声に出して読んでいたりします。
2500年前孔子から始まる中国の知恵、深いモノがあります。
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