
先日、本当に久しぶりにプラネタリウムを見てきました。
満天の星。
人工的、ということをのを忘れるほど、見入ってしまいました。
見上げる星空。
小中学校の林間学校を思い出します。
北アルプスを登ってテント泊をすると星がよく見えました。
そして、ちょっとした山のご飯を火の回りでつつきながら、話しをしたりします。
何とはない話しだったりするのですが、妙に心に染みいることもあります。
普段の会話では、こういったときのように、深い共感、深い理解、味わいのある沈黙、そしてあるがままの自分や相手や状況を受け入れることは少ないかもしれません。
ビジネス上の会話でも、もう少し相手を思いやったり、共感すると、単に決め事以上のことが創造できるような気もします。
ダイアローグ 著者は、
デヴィッド・ボームです。
理論物理学者であり、アハラノフ=ボーム効果で名前を憶えている方もいるかもしれません。
アインシュタインと研究を共にしたこともあるそうです。
「相手をよく知るために、『対話』を行いましょう。」といったコトが言われたりします。
ダイアローグ、もしくはダイアログは、『
対話』という意味となります。
ダイアローグとは、ボームの定義によると「
共通理解を探し出す行為」としています。
相手を説得したり、説き伏せたり、押さえ込むモノ、ではありません。
「
相手をもう少し理解できれば、なんとかなった」ということは、夫婦でも、親子でも、国際紛争、テロリスト相手としても、起こりうるのだと思います。
対話、会話を行う時、発する言葉には各種の
前提が含まれています。
その前提は、気がつかないものも多いでしょう。
そして、会話は考えたこと、つまり思考の延長上としてあらわれます。
会話がかみ合わない時は、この考えにおける前提が判っていないか食い違っていることも多いことが指摘されています。
種々の前提や食い違い、感情を、ひとまず置いておく『
保留』することをボームは勧めています。
保留するには「観察」するのが基本とのこと。これは、ラベリング、そしてヴィパッサナー瞑想にも通じるところがあるように思えます。
自分の中で巻き起こっている感情や前提条件が意識でき、相手の前提条件が意識できれば理解できるところもあることでしょう。
但し、対話はそこまでロジカルなモノではなく、対話グループの相互理解はいきなり起こると指摘してます。
これは、ピーター・センゲの「出現する未来」でも指摘されているところです。
日常のグループディスカッションの中でも、「急に皆と分かり合えた」という瞬間が来たことはありませんか。
私も、種々の対話やワークショップ、そして研修で、グループの理解が急に発生する場面に出くわしたことがあります。ワクワクする瞬間です。
本書は、対話による相互理解のワクワク感はどのようにして起こるのか。
これについて、個人の思考から、対話の仕組みへの考察、集団思考の性質等を通して解き明かしています。
ノウハウ、ハウツー本でななく、論文や、本質を語った考察を集めた本です。
対話を重ねて何度も読み直すと、一層理解が進むのだと思います。
何度でも再読の価値のある本です。
ちなみに、「学習する組織」で有名なピーター・センゲは、チーム学習においてボームの対話への考察を参考にしているということです。
つまり、学習する組織の基礎は、対話による相互理解ということともなるでしょう。
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