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「自立とかかわり」の[場づくり][技法][人づくり]でサポートする、組織開発・人財研修の【G・Shift】(ジーシフト)のブログです!

忘れられた日本人  2007年08月12日(日)
おじいさんのもの語り、今ではあまり聞かなくなってきたようにも思えます。
私の祖父母のもの語りは残念なことに記憶にありません。

「今はこういう風に暮らしているけれど、昔はどうだったのだろう」とか、
「昔はどう感じていたのか」とか思うこともあります。

忘れられた日本人 著者は宮本常一という民俗学者です。

生まれは、山口県は周防大島町です。地方は違いますが、私と同郷です。

本書は、1960年(昭和35年)に発刊されました。
日本中を歩いて蒐集した古老のもの語りが詰まっています。
蒐集した古老の話は昭和初期、つまり江戸末期から昭和までを生きた歴史が語られています。
特にその時の人とのかかわりが実際の生活を語ることで浮かび上がってきます。

対馬での寄り合いの話しでは、今で言う「ダイアログ」心底から率直に対話する実例が示されています。
じっくり話して、話すだけのこともあったようですが、様々な視点からの意見を出し、尊重し、モノゴトを決めて実行していたことが判ります。

この本では、西日本と東日本の文化の違いが読み取れます。
西日本は「寄り合い」、東日本では「家」といったキーワードがあるようです。

弊社で全国各地に伺い、ファシリテーションやコミュニケーションの研修を行う際、西と東ではコミュニケーションの感覚が違うと感じていました。
その理解の一端が示されているように思えます。

現在注目されてきている「対話」の明治から昭和初期の実像としても、東日本と西日本の文化の相違としても読むことができます。また、水田農耕民、狩猟民、漁撈民、焼畑耕作民の生活様式を知るきっかけにもなります。

昔も今も、通常の生活は字では記録されないものかもしれません。
昔の生活「無字社会の生活と文化」が判る書です。

古老の語りがそのまま掲載されているという風でもあるので、生々しい資料としても読めます。読む方によっては冗長かもしれません。

私には、何度も読みたくなる原典のように感じました。
今は聞けない、おじいさんのもの語りです。
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彦田友治
人と人・組織・コトへの「かかわり」に注目して、企業のさまざまなコミュニケーション向上の研修やビジョン共有や問題解決のワークショップなどの場づくりを、夫婦二人そして講師の皆さんと日本各地で行っています。
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