
公共広告機構(AC)のテレビCMは興味深いものが多いです。
2005年度に「江戸しぐさ」をテーマとしたテレビCMがありました。
人混みですれ違う時、避けてくれた人に感謝の目配せをする。
電車で椅子が塞がっている時、座っている人がひと拳分ずつずれて、もう一人座るスペースを作る。
傘をさしたまますれ違う際に、両者とも外に傘を傾ける。
文字にしてみると、「なんだそんなコト」と受け取られるかもしれませんね。
普段からこのように人を思いやる行動、常識があればと思うことしきりです。
身につけよう!江戸しぐさ 著者は、
越川禮子さんです。
商人の町であった江戸の、繁盛する商人の道となる「江戸しぐさ」の普及に努めている方です。
ご自身も会社を経営されています。
江戸しぐさの一例を挙げましょう。
三脱の教え
初対面の人に職業、学歴、年齢の三つを問うてはならないという教えです。
問うと色眼鏡で人を見てしまうからだとのこと。そして、先入観無く人を
見る目を養うといった意味もあります。
「おはようございます」には、社長も「おはようございます」
上に立つ人も部下の人とは、人間としては互角とのこと。責任は違えど、
使う言葉は同格とした方が良いということですね。
居丈高に「おはよう」と連発する人と、ずっと一緒に仕事をするのは疲れる
ように思えます。
尊異論
有能な番頭さんは、10人のうち1人の違った意見もきちんと吟味した
ということです。異なった部分を尊重していたとのことです。
他にもすぐに実践に役立つしぐさが満載です。
江戸では「人間」を「じんかん」と読ませていたそうです。
私達も「時間」「空間」「人間(じんかん)」を意識するのがモノゴトを促進するコツと考えていました。
妙に符合して不思議な感じです。
「江戸しぐさ」は、常に相手を考え、尊重する心がベースになっているとのことです。そして、江戸しぐさは江戸の繁盛している商人の知恵だったのでしょう。現代のビジネスマンとしての知恵としても十分活用できます。
と言うより、現代で廃れかけている『共生のための知恵』のような気がしてなりません。
考え・思考は行動に表れます。
逆に、行動が考え・思考に影響します。
綿々と伝えられてきた良い行動を私もまねして行きたいと思います。
おまけ
江戸しぐさのテレビCMは東京地区限定だったようです。東京メトロでも同時期にポスター等が貼られていました。
書籍で味わうのが良いかもしれませんね。
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