〜『栞(しおり)』のはじまり〜
「
しおり」というと、思い浮かぶのが本などの頁にはさむもの。
昔は紙で出来たしをりが主流でしたが、最近では金属製・ゴム製・プラスチック製など色々なしをりを見かけるようになりました。
用途は、読みかけの頁を忘れないように目印にするために使います。
さて、この「
しおり」。
一体いつどこから登場しはじめたのか、とても気になります。
先日、仕事帰りに立寄った長野自動車道の
姨捨SAでこんなモノ(写真)を発見しました。
姨捨というと大和物語などの「
姨捨伝説」が有名です。一度は耳にしたことがあると思います。
年老いた母親を生活のため、姨捨山へ捨てに行くというお話です。どうやら「姨(おば)」
というのが、60歳を過ぎた女性を意味するようです。
(余談ですが、この姨捨伝説は長野だけではなく富士山や遠野にも伝えられているようです。)
・・・実は、この姨捨伝説と「栞(しをり)」の語源に深い関係があったのです!
姨捨伝説は、米の不作から「食いぶち」を減らすために姨を山に捨てに行くと言う悲しいお話です。しかし、ここにはあまり知られていない伝説が隠されていたのです。
山に捨てられる身でありながら我が子の帰り道を案じ、背中におぶられながら
木の枝を目印代わりに折って行ったという子を想う親心の「知恵」と「慈愛」の物語でもあったのです。
このことから、「
枝を折る」→「
枝折る(しおる)」と言う言葉が生まれてきました。
そして「しおり」は、動詞「枝折る」の連用形が名詞化され「
栞(しおり)」となりました。
現在では、「目印や道しるべ、説明書き(旅行の小冊子など)をするもの」に意味は広がってきています。