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「自立とかかわり」の[場づくり][技法][人づくり]でサポートする、組織開発・人財研修の【G・Shift】(ジーシフト)のブログです!

”意欲”を引き出すマジック・ワード  2010年10月24日(日)

言葉がけ、人はちょっとした言葉でうきうきもしますし、落ち込んだりします。

「なんであんなこと言われたんだろう」「あの言葉には元気づけられた」「あの一言ではっとした」

こんなことが毎日起こります。

相手が良くなる言葉がけができたら、毎日が少しずつ、しばらくしたら見違えるような違いがでてきます。


今日ご紹介するのは、


"意欲"を引き出すマジック・ワード  チーム・ドルフィン・編著

  NLP(神経言語プログラム)活用事例集 VOL.2


NLP,このブログでも何度か取り上げています。

神経言語プログラム、その起こりは3人の天才セラピストや治療家のコミュニケーションの取り方を真似して活かそうという試みです。

NLPは今どんどん広まってきています。

とある考え方の「言葉がけなどをすると、相手の行動が変わってきます。行動が変わると言うことは心が少し変化したということです。

このNLP、様々な人が様々な動機で活用しようとしています。
自分自身のためにも使えます。
そして、自分の相手のためにも使えます。

それが、相手に言葉がけなどの何かをして相手が変わる助けにしようとすることです。

本書は、NLPを学んだ直後の人達、つまりNLP学習の先輩がNLPで学んだことがどのように使えるか、どんな変化を起こすのか、その事例をあらわした物語集です。
NLP学習の先輩、それは学校の先生、コンサルタント、医療関係者など様々なです。
様々な環境の中で、NLPをいう技術を使って、様々な言葉がけを行う中で「意欲」を技術で引き出している姿が見えてきます。

NLPの書籍は、理論的なものや解説的なものが数多くあります。
しかし、初学者とってはどのように使えば良いか見当がつきにくいものです。

本書は、NLPの専門書ではありません。
NLP、もしくは「言葉がけ」の技術で意欲を引き出す、明日からでも真似ができる事例集です。

NLPや言葉を使って相手に日々接する人達への、言葉がけの技術への導入書になります。

各章の始めに技術の簡単な要約がされています。
NLPをそれほど知らない人でも、理解の助けになるでしょう。

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Posted at 13:33 | | この記事のURL
考えよ!  2010年10月17日(日)
「僕は何をすれば良いですか」

「いつ」「何を」「どこで」「どうやって反応するか」

そういう考える力に欠けている。

職場で起こっているようなことでもあります。


今日ご紹介するのは、

考えよ!  イビチャ・オシム・著

 なぜ日本人はリスクを冒さないのか?


オシム、そう、元サッカー日本代表監督のオシムさんです。

オシム監督は、脳梗塞で倒れるまでサッカー日本代表のチームを作り上げてきました。

最近では、ザックジャパンが好調ですね。


本書は、南アフリカ大会が始まる少し前に、日本代表への激励と日本のサッカー界のことを考えたオシムからの提言です。


そこで出てきたのが最初のような言葉です。

考える力に欠ける、スピードが無い。

それがオシムの感想です。

スピードとは、脚力だけではありません。
状況に応じて、感じて、自分で判断して動く、そういった力も含みます。

日本中が熱狂したサッカー南アフリカ大会を舞台として、日本の職場の自主性を高めるといったようにも十分に読み取ることこができます。

サッカー好きの方にも、にわかサッカーファンの私のような人でも、面白くかつ為になります。

自主判断の力をどのように捉えるか、どう伸ばすかそういった点でも考えるきっかけになります。

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Posted at 00:31 | | この記事のURL
怒らないこと2  2010年10月10日(日)

様々なワークショップや研修を担当させていただいています。

スキルや方法をお伝えするときもありますが、感じ方や感情、セルフコントロールなどについての研修をする時もあります。

感情、と一言で言っても様々な感情があります。

自分やチーム、そして組織の成長を邪魔する感情は、、、、、やはり「怒り」のようです。


今日ご紹介するのは、


怒らないこと2 アルボムッレ・スマナサーラ・


著者は、お坊様です。
しかし、日本人のお坊さんとは、ちょっと違ったいでたちです。

スリランカ初期仏教長老、という呼ばれ方をよくされています。

日本の仏教である浄土真宗や曹洞宗よりも、2000年前に仏陀が説いたはじめの頃の仏教を、その形をあまり変えずに伝えている初期仏教、テーラワーダ仏教のお坊様です。(お坊様という言い方が判りやすそうなので)


仏陀は、人間の心の働きなどについて様々な仏典を通して現代に伝えています。

本書は、人間の心の働きの中でも

  怒り

に焦点を合わせて説いています。

「怒ると何か悪そうなことがあるんだろうな」、くらいはなんとなく判ります。

本書では、「怒り」には10種類あるということを平易に解説しています。

例えば、相手を軽く見る「蔑視」や「軽視」も怒りの一つと説いています。


そう言えば、とある訪問先で「うちの社員はバカでね」と本気で言っておられた教育担当のトップの方がいらっしゃいました。
その言わんとしていることは軽視であり、言っている雰囲気は怒りそのものでした。


本書は、怒るということについて、内容や種類、怒らないためのヒントにも触れています。

怒るのは悪いことと指摘はしていますが、怒りの根絶だけが解決策、とは言っていません。

10の怒りを理解することで、適度な怒りや10の怒りまで発展しない自己コントロールができる怒りや感じ方ができると説いています。


書かれている内容全てに納得がいくかは、ちょっと判然としないところもあります。

が、感情や怒りに自分が操られるのではなく、自分が感情や怒りを操って・折り合って暮らしてゆくヒントになる、そんな本です。


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Posted at 22:58 | | この記事のURL
ザ・前座修行  2010年10月03日(日)

自分が若手の時、どの様に仕事に取り組んでいたか憶えていますか?

なんでこんなことさせるのだろう。
いつまでこんなことさせるのだろう。

そんな中で、仕事のやり方、人との接し方を学んだように思います。

そしていざリーダーになってみると、どうすれば若手が伸びるかどうなのか、頭を悩ませます。


今日ご紹介するのは、

5人の落語家が語る ザ・前座修行   稲田和浩・守田梢路・著


5人の落語家、小三治、円丈、正蔵、昇太、志らくの修業時代を語った本です。

修行と言うことは師匠がいます。師匠からびしびし仕込まれたり、そうでない厳しさもあったり。

小三治 「修行の根本は、手を使い、心をこめることだ」

円丈  「好きに生きるためには、自分を殺す時代があっていい」

正蔵  「喜んで身体を使って働くことは、人生の基本だ」

昇太  「未熟であってもプロはプロ。どんな言い訳もそこにはない」

志らく 「気を遣ってうまく立ち振る舞え。言葉を読み込み、感性とセンスを磨け」


目次の言葉ですが、なかなかこれだけでも含蓄があります。


他にも、、


弟子が時々、「何のためにこんな事をやるんですか?」というような目をする。
そういう時は「それが修行ってぇもんなんだよ。修行なんだ。理由なんかねぇ」と言ったりする。
人としての思いやりや、心としての礼儀、物事万事への心構えなどを教えてもらうのが前座修業。

矛盾に耐えるのが修行だ



落語に詳しくない私でも、この5人の名前は目にします。

師匠について修行した時代があり、今は師匠として弟子を修行させています。


学びや向上への法則は、、、、、と考えさせられる1冊です。


1点共通点を見いだすとするならば、、、、よく考えています。

何を、、、、、それは読んでのお楽しみです。


自分や部下の成長、そして修行・学び方へのヒントが隠れています。

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Posted at 15:20 | | この記事のURL
ほっとする禅語70  2010年09月26日(日)

床の間に掛け軸のある和室、旅行先くらいでしか見かけなくなりました。

掛け軸には、何か漢字が書いてあることもあります。

読めても意味が掴めそうで掴めなかったり、意味が深そうな言葉だったりします。

今日ご紹介するのは、


ほっとする禅語70 野田大燈、杉谷みどり、石飛博光・著


禅語、短いながらも深くて面白い言葉がまとまった本です。
写真は続編です。

日々忙しく活動していると、なかなか振り返ることができません。

失敗をした時に、長々と注意されても「すいません」と言いつつ別のことを考えていたりもします。

禅語をふっと眺めると、ぴたっと思い当たることも出てきます。

ちょっとした瞬間に、何かがわかる、かわる本です。


騎牛求牛 (うしにのってうしをもとむ)

  求めるものは、あなたの手にある


自灯明 (じとうみょう)

  依頼心を捨てなさい、自分自身を明かりとして暗闇を進みなさい


随處作主 (ずいしょにしゅとなる)

  どんな場所でもどんな時でも、いつでも主であれ。そうすると真実が判る。


任運騰騰 (にんぬんとうとう)

  運にまわせていれば良い。将来を悩まず、今を生きよ。



案外力が出てきます。

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Posted at 00:44 | | この記事のURL
学習性無力感  2010年09月19日(日)

あきらめ感が漂っている職場、目にしたことはありませんか?

上司からの指示を、少しおかしいようでも抗うことなく、ただただ受けて感情少なにこなしてゆく。
静かで、協力関係もあまり無い感じです。
「上司に何か言っても、”どうせ”変わらないだろう」といったつぶやきが聞こえるようです。

このような時の心持ちはどうなっているのでしょうか。
これがもっと悪くなるとどうなってしまうのでしょうか。
そして、より良くなるためにはどうすれば良いのでしょうか。


今日ご紹介するのは、専門書です。


学習性無力感  C.ピーターソン、S.F.マイヤー、M.E.P.セリグマン・著

 パーソナル・コントロールの時代をひらく理論


ピーターソン、セリグマン、、、そうです。ポジティブ心理学でご紹介した著者です。

精神科の大学院生であった、マイヤーとセリグマンは、動物(犬)を使った条件付けの実験をします。
そして不思議な現象を目にします。

犬に電撃(ちょっと不快な電気ショック)を与えると
   犬はびっくりして逃げます。

しかし、この実験を行う前に ”逃げられない状況で、電撃を与え続ける”と、、、、
この後で、犬に電撃を与えても逃げなくなったのです。

つまり、逃げたい刺激が避けられない状況が続くと、逃げたい刺激が起こっても逃げるのをあきらめてしまいまうということです。


挑戦をしないで、状況に慣れてしまう。


人でも見かける風景のようです。


こういったあきらめの行動が起こる現象を  学習性無力感(学習性絶望感 helplessness)と名付けました。

そして、他の動物の実験、そして人間の反応でも当てはまる場合があることを調べてきました。
こういった反応は、単極性うつ病(躁鬱でなく、うつ状態が続く)の条件にも良く当てはまるそうです。

さて、セリグマンやピーターソンは、以前「ポジティブ・サイコロジー」の書籍としてご紹介しました。

30年以上うつ病や異常心理学を研究・探求してたどり着いた、明日への回答が『ポジティブ心理学』です。

働きがいを生み出す、または人が良く活動できるための心理学への出発点、無力感が漂う職場やメンバーが変わるためのヒントが判ります。

専門的な本なので、この内容を昇華させた「実践ポジティブ・サイコロジー」の源流を探りたい方向けの本となります。

ちなみに、学習性無力感を脱するヒントの一つは、、、選べること  のようです。


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Posted at 15:27 | | この記事のURL
人を伸ばす力  2010年09月12日(日)

部下が、チームが、上司が、そして会社にいる皆が成長して欲しいと考えることはありませんか?

ヒントは小さな時の思い出にもあります。

小さな頃、遠足で「おやつは400円まで」とか言われたこと、あるかもしれません。
バナナが2本で100円、チョコレートが、、、、と好みのものを思い描いて、なんとか400円以内にしようとします。たいがい予算オーバーして、泣く泣く何かをあきらめます。
でも、不満かと言うと、、、そうでもありません。


今日ご紹介するのは、

人を伸ばす力    エドワード・L・デシ、リチャード・フラスト・著

  内発と自律のすすめ


人が成長するのには「内発的動機」こそが重要であると説いた、衝撃の書です。

何が衝撃か、今までは行動を起こすために人が動機づけられるのは、外部からの動機「統制」(金銭の報酬や罰、恐怖など)が有効である、という考え方が根底にありました。今でも、「金銭」をあげさえすればれば動機づけられて行動すると思い込んでいます。

本書では、行動を起こし、さらに起こした行動がより効果的であるためには、外部からの動機ではなく内発的動機(内部からの動機付け、自分の心からの動機付け)が重要であると説いています。

さらには、金銭の報酬や罰は、行動を低下させるという驚きの結果を発表しています。


この結果を用いると、

部下が良い仕事をするには、ボーナスでなく、部下自身の動機付けを支援する。

このことこそが、良い仕事・良い成果を出すための、上司や会社の行うべきことこととなります。


動機付けを自分自身で起こさせる自律のための方策や、内発的動機付けと統制との比較、会社などで適用した際の例に触れています。

本書は、「人を伸ばす」ことについて記された本です。
会社の業績をあげるための行動の動機付け『にも』活用はできますが、本来は「人が成長するためには、内発的動機付けによる自律が重要」と説いている、理論と実践への入門書です。

子どもであっても社会人であっても、内発的な動機に基づいた自律した行動をしないと、良い成果は出ないようです。

部下が自律的でない、自分から動かない、
部下が動いていないので成果が出ていない、

と感じている職場には参考になるポイントがあります。


私たちが行っている研修やサービスにも取り入れています。
やはり、かなりの成果が出ます。


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Posted at 14:25 | | この記事のURL
メタファー思考  2010年09月05日(日)

にっぽんの夜明けぜよ
にっぽんを洗濯するぜよ

龍馬伝、寺田屋騒動の回でした。

にっぽんの夜明け、と言われれば、毎朝の夜明けではなく新しい時代が来る予感がします。
にっぽんを洗濯と聞けば何か大変化が起こるようにも思えます。

実際に日本を洗濯できる訳ではなく、毎朝夜明けは来ます。

例えて表現していることは、誰にでも判ります。


今日ご紹介するのは、

メタファー思考   瀬戸賢一・著


本書は、メタファーという例えた表現に関する入門書です。

判らないものを判ろうとしたり、判るように伝える工夫をするときに、たとえ話を使わないでしょうか。

光陰矢のごとし  年月が経つのは早い、学生の時にこういったことも学びます。

出来事は、何かの例えで案外と理解しています。

人間の5感の中で大きく影響を受けるのは、視覚です。

本書では、視覚に関するメタファーの説明から、空間や旅へのメタファー、そして現代社会におけるメタファーへの解説がされてゆきます。

メタファー、カタカナで面倒なので「たとえ」でも、和語の「見立て」の方がしっくりいきます。

モノを見立てる様々な基本的な方法や言い回し、考え方の基礎がまとまっています。


自分の考えを他人に皆に伝えたいとき、どのように工夫していますか?

厳密に表現する、というのも一つの方法です。論理的に構成するのも良いかもしれません。

しかし、判りの良さに関して言えば、適切な例えにまさるものは無いかもしれません。

判り良さへの技術として、メタファーを意識するのは意味のあることです。そこへの入門として本書はお薦めです。


ものごとを様々なものに「見立てて」説明する。自分の考えやチームのビジョンを語る上でじわじわと効いてきます。
加えて、脳の角回を活性化する指運動とかアイスブレイクをすると、たとえ話が上手にできるようになるでしょう。


隠喩や提喩、メタファーにメトニミー、シネクドキ、レトリックにアナロジー、認知意味論などなど専門的なところに触れてみたい方には、巻末の図書の紹介が参考になるでしょう。
英語でのたとえも多いので、不要ならば斜めでどうぞ。


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Posted at 22:17 | | この記事のURL
重職心得箇条を読む  2010年08月29日(日)
民主党は菅直人総理と小沢一郎の代表選が行われるとか、無いとか。いろいろ報道があります。

その仲を取りもつのが鳩山前総理です。「大義」という言葉も出てきました。

一国の総理大臣としては、言葉や行動への重みが非常に気になるところです。


今日ご紹介するのは、


佐藤一斎「重職心得箇条」を読む  安岡正篤・著


著者は、歴代総理のご意見番、陽明学者・思想家の安岡正篤です。

佐藤一斎は、江戸末期の儒学者で言志四録が有名です。

本書は、佐藤一斎が自分の出身藩である岩村藩(岐阜県恵那市)の憲法として選定した条文を解説した本です。

重職、重い役職にある人に対する心得を説いた内容です。
小泉元首相が取り上げたことでも有名になりました。

内容としては、要職にある人が普通に気をつける、心得ておくべきことが17の条文として簡潔にまとめられています。

完結ではあるのですが、忘れがちな大切なことが記されています。

いくつかをひもとくと、

重職とは、、、、「先づ挙動言語より厚重にいたし、威厳を養ふべし」、そうであって欲しいものです。


大臣の心得は、先づ諸有司の了簡を尽くさしめて、是を公平に裁決する所其職なるべし。

  議論や検討を尽くして選ばせて、そして公平に裁決をするのがその役割、ということです。


自案を付、時宜を考えて然る後例格を検し、今日に引合すべし。

  自分の考えをまずつけて、どうすればその時にあったものになるかを考え、その後に前例やきまりを調べて、今日のものに合うかどうかを考える。
  自分の考えも持たずに、前例を先ず考える。ことはありません。まず自分の考えが先にあります。

  江戸時代末期からも、考えない人が多いと佐藤一斎は嘆いていました。今では、コピペで済みます。ますます考えなくなってきているようです。


本書、役人政治家でなくても、リーダーや管理職・社長の心得になります。

新書よりも軽く、ざっと読めます。そして折に触れてめくると、その時に応じた上職としての気づきがある本のように思えます。


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Posted at 23:51 | | この記事のURL
論語と算盤  2010年08月22日(日)
最近、道徳や哲学が見直されてきています。

週刊東洋経済でも哲学が特集され、論語の特集も目立っているようです。
NHKでは「ハーバード白熱教室」が何度も再放送される程好評です。

科学や金融、商売の領域が全世界瞬時の連携へと変貌しても、考えや生きるよすは却って綿々と続いてきたものや、より根本的と思えるものが求められているのかもしれません。

今日ご紹介するのは、


 論語と算盤    渋沢栄一・著


渋沢栄一、下手な説明をするよりもご存じの方も多いと思います。

幕末から昭和初期まで活躍した、 日本資本主義の父  とも称される実業家です。

幕末には、パリ万博の江戸幕府随行員としてヨーロッパを訪れ、明治初期には大蔵官僚、そして実業界では第一国立銀行(第一勧銀→みずほ)などなど、500ほどもあります。

今回ご紹介した、論語と算盤は、昭和2年刊の本を底本としています。

論語などの東洋思想をよりどころとして、道徳と経済は両立するという「道徳経済合一説」に基づいて、商売上や処世上の様々な事柄への考えを記しています。


富をなす根源は何かといえば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。

渋沢栄一は、こう説いています。


生きる上はもとより、商売においても事の善悪を考え真っ当に、道徳的に商売をすることこそが良いということです。

商売をする上では、利潤は求めます。では利潤・お金だけでよいかということをしつこくしつこく問うています。


現代では、CSR活動にコンプライアンス、不祥事への対応などなど様々なことが起こっています。

失敗しては反省、改善すると良くなります。反省するには、良かったそして悪かったということに気づく物差しが必要です。自分でコトの善悪が判る物差しを持つことが最近は求められているのでしょう。
だからこその、論語ブーム、哲学ブームのように思えます。

金だけで良い、のであればルールも何も無視してエンロンやリーマンのようなことが次から次へと起こるでしょう。犯罪を起こすような自分だけ、お金だけで良いような人では、、、、、嫌なのであれば、何か別の基準を考えた方が良いでしょう。

論語と算盤、商売と道徳を考える上で、漢文調に戸惑うこともありますが、教養を高める滋養強壮薬だと思って何度も読んでみるのも良いのではないでしょうか。

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彦田友治
人と人・組織・コトへの「かかわり」に注目して、企業のさまざまなコミュニケーション向上の研修やビジョン共有や問題解決のワークショップなどの場づくりを、夫婦二人そして講師の皆さんと日本各地で行っています。
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