米科学誌の「サイエンス」8月下旬の号では、人工的に幽体離脱を起こさせる実験に成功した、という論文が掲載されたそうです。
成功したのは、スウェーデンの研究チーム。薬物は使わず、仮想現実を体験するゴーグルを使用したとのこと。そして、10人に1人の割合で幽体離脱の感覚を味わったとか。
検証実験も必要だとは思いますが、科学論文誌にもこういった記事がでてきているようですね。
日本経済新聞、9月上旬の夕刊に、脳科学者の池谷祐二さんのコラムがありました。
この実験記事を踏まえたものです。
実は健康な人でも少し特殊な(でも日曜大工で作れる)装置で幽体離脱を体験できるそうです。
曰く、
・ビデオカメラで背後から人を撮影する
・当人にその背中を立体映写式のゴーグルで見せる
・1、2分間、体を棒でポンポンと軽く叩く
すると、体から魂が抜け出して、背後から自分をながめているような感覚が現れるそうです。
池谷さんによれば、幽体離脱のような身体感覚になる能力は、決して奇怪な現象ではなく、社会性を獲得する重要な脳機能の一面というように考えているとのことでした。
そう言えば、自分を客観的に見よう、とか内省するといったことも、外部の視点から自分を見るということで、幽体離脱力(の一部??)と言えるかもしれません。
また、離見の見も自分の客観視ですね。
モノゴトへのカメラアングルを変えるというのも、同等でしょう。
世間で言われる幽体離脱が、全て脳機能の調子を少し変えて体験するものであるかは、私には判りません。
ただ、客観視をする能力が人間には備わっており、客観視を様々な場面で行うことで、古典芸能の神髄から企画立案の着目ポイントの切り替えまでできるのは確かなように思えます。
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