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武沢
経営コンサルタント武沢が、これまでの経験をもとに、中小企業の経営者を支援しています。・・・がんばれ!社長
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社長がやめる日

2007年05月24日(木)
●国内に300万社の法人がある。同じ数の社長がいるわけだが、当然その中には風変わりな人がいる。

愛知県一宮市で刺繍加工の特許をもつL社。ここの経営者のライフスタイルがユニークだ。
兄・弟と社長が代替わりしてきたが、この兄弟、いずれも48才で社長を退任したのだ。

●あらかじめ、「社長の定年は48才」と内外に公約しそれを守った。
48才以降は一年間ほど国外で退職金をもとに悠々自適の時間を過ごし、50才目前にして帰国。またゼロから会社を立ち上げているのだ。

●その理由を弟のA社長はこう語る。

「武沢さん、一つの会社を経営するだけでは、狎れや慢心が出てきてけじめがつかなくなるでしょ。社長を退く時を公表しておいたほうが、後継者も育つし、自分も任期のなかでやるべきことに集中できる。」

●またゼロから会社を起こすことについてこう語る。

「家でも二〜三回立て直して初めて納得できる住まいが作れるように、会社経営でも同じだと思う。一つの会社経営で学習したことをもとにして、またゼロからビジネスモデルや組織づくりをしたいのだよ。今は中国の大連にパートナー工場をもって、L社の時とは別の事業スタイルで楽しくやってますよ」とイキイキ語る。

たしかに一理あって面白いではないか。

●また、サッカーのイエローカード、レッドカードのように、次のような基準を設けている飲食チェーンの社長がいる。

「二期連続赤字決算を出した時点で私のゲームオーバー。経営の才能がなかったと判断すべきだ。社長の椅子にしがみつかず、さっさと若手にバトンタッチする。本当は、四半期決算で二回連続の赤字でもそうすべきだと思っているのだが、まだそこまで宣言する勇気がなくて情けない」と語るのはW社長(55才、神奈川県)。

●こうした期限や基準を定めておくことはきっと有効に違いない。だが、この問題、答えはひとつではない。
あなたが判断し、決めるべきことなのだが、「一度も考えたことがない」というのでは心もとない。

社長みずからが緊張感をもって会社経営にあたるうえで、こうしたやり方があるということをご紹介したまでだ。

●さて、あなたは次の質問にどう答えるだろうか。

・今の会社の社長をいつまでやるのか決めていますか?
・今の会社の社長を退任する基準を決めていますか?
・それらを決めておくべきだと思いますか?それとも決めるべきではないと思いますか?
・それはなぜですか?

●あなたがどう回答するか私も知りたい。きっとあなたもこの調査結果に関心がおありだろう。

才能以上に大切なもの

2007年05月18日(金)
●理想の上司像が雑誌などで発表されるが、ある時はスポーツ監督、ある時は有名俳優などが登場する。そうした理想の上司像をみていて感じることは、若い人たちは、ある程度上司に対して厳しさを求めているように思える。
なのに、昨今の若いビジネスリーダーの多くは、後輩や部下から好かれようと努力するあまり、“人気者”になることはあっても尊敬されることはない。
当然ながら、「人気者=尊敬される人」ではない、ということだ。
とりわけ経営者は、部下を使って目標を達成する職業である。だったら尚更、尊敬される人物になる必要があるのだ。

●尊敬されるリーダーの条件とは何か。

・部下に関心をもってくれる人
・高い目標にひたむきに挑戦し続ける人
・人間として筋が通っていること
・人間的な魅力があること
・親分肌な人柄

・・・などなど列挙していけば何十項目も出るだろう。いや、もっとあるかも知れない。

●かのドラッカー教授は、リーダーの資質の中で、あるひとつの要素が欠けていたらその時点ですでに失格だと言う資質があると語る。その資質とは、「真摯さ」であると。

これがなければリーダー不適格であるとして、次のように述べている。

・・・
彼らは、高い目標を掲げ、それらの目標が実現されることを求める。
だれが正しいかではなく、何が正しいかだけを考える。自分自身、頭が良いにもかかわらず、頭の良さよりも真摯さを重視する。

 つまるところ、この資質に欠ける者は、いかに人好きで、人助けがうまく、人づきあいがよく、あるいはまた、いかに有能で頭が良くとも、組織にとっては危険な存在であり、経営管理者および紳士として不適格と判断すべきである。
経営管理者であるということは、親であり、教師であるということに近い。そのような場合、仕事上の真摯さだけでは十分ではない。人間としての真摯さこそ決定的に重要である。
・・・
※『現代の経営(下)』(ドラッカー著 ダイヤモンド社)250頁より

●いやぁ、きびしい。
広辞苑によれば、真摯さとは「まじめでひたむきなさま」とある。
満潮の波が、ヒタヒタと波打ち際に打ち寄せてくるようなひたむきさで目標や目的の実現に立ち向かうことが大切なのだ。

●このような真摯さは、どのようにしたら修得可能だろうか。もし世の中に、「真摯さ修得講座」というようなセミナーがあれば受けてみたい気がする。
だがあいにく、ドラッカー教授は、「真摯さは備わっているべき資質であとから学ぶことができない」とも言う。

●そのあたり、私も同意見である。

真摯さとは、誰かから与えられるものでもない。リーダーに就任したことから生まれる自覚によって真摯さが出てくるものでもない。人として、どんな仕事をしていても、どんな会社で働いていても、どんな権限や責任があってもなくても、仕事に対する真摯さの有無はいつでも個人についてまわっているものだ。

●つまり私たちは、もっと真摯さ尊重すべきだろう。ウラオモテなく誠実に一貫して高みに挑み続けるような仲間こそ、人材としてパートナーとして、近くに迎えるべき対象と考えよう。

もちろん、経営者であるあなた自身に真摯さが必要なのは言うまでもない。

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