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苦境をバネに…日本人の底力

2011年03月25日(金)
 かつて、微力であった人間は努力し工夫を積み重ね、
 宇宙に飛び立つことさえ出来るようになりました。
 また、古代人から見ると無であったものから、
 科学の力を得ていろいろな物を作れるようにもなりました。

 自然の力は、依然として人間の能力をはるかに超え、時には牙をむき出しにして、
 人間に襲いかかり、悲惨な爪あとを残します。
 このたび、東日本地域で起きた巨大地震は、
 これまでの経験からは予測し得ない災害を巻き起こしました。

 日本人は、これまで様々な天災を経験してきましたが、
 その都度、苦境をバネに見事に復興を遂げています。
 メルマガでご紹介しています、先人の中にも災害や戦争を契機に起業し、
 新しい産業にまで成長させた方々がたくさん居られます。

 「住宅は木造でないといけない」という概念を取り去り
 「プレハブ住宅」を生み出したのは、大和ハウス創業者 石橋信夫氏です。
 戦後、復員して間もない時に、関西地方を襲った大型台風。
 無残に吹き飛ばされた住宅を目にして、その悲惨さを哀れんでいた石橋氏は、
 ふと住宅の周りにある、田んぼの稲や、
 竹林の竹が折れていないことを不思議に思ったのです。

 頑丈な木造で作られている住宅より、風になびくような稲や竹の方が
 どうして丈夫なのか「なぜだろう」と考えました。
 「稲の茎も竹の幹も円形で中空をしている…

 それならば、同じような形体をしている鉄パイプを使えば、
 丈夫な住宅が出来るのではないか」
 石橋氏は、早速この鉄パイプを使った家屋を、
 「パイプハウス」と名付けて販売したのです。

 戦後のベビーブームの影響で、日本中の小学校は子供たちで溢れていました。
 増える子供たちで教室が足なくなっていましたが、
 校舎の増築に間にあわず、また、増やした教室は何年か経てば、
 使わなくなってしまうこともわかっていました。
 そこで、考え付いたのが「パイプハウス」を利用した教室だったのです。

 戦後のベビーブームの影響で、日本中の小学校は子供たちで溢れていました。
 増える子供たちで教室が足なくなっていましたが、
 校舎の増築に間にあわず、また、増やした教室は何年か経てば、
 使わなくなってしまうこともわかっていました。
 そこで、考え付いたのが「パイプハウス」を利用した教室だったのです。

 各学年の生徒の人数に合わせて、仮設の教室を作り、
 その小学生が中学に進学したならそのまま、
 中学へ持っていくという「移動教室」を生み出したのです。

 また、仕事に追われる中、趣味の川釣りに出かけた時のことです。
 夕暮れ近くになっても、家路に着かない子供たちがたくさんいたのです。
 心配になり尋ねてみると
 「帰っても、家が狭くて、勉強する部屋も、遊ぶ場所もない」と答えたのです。

 子供たちに簡単でもいいから自分の部屋を与えてあげたい。
 そんな気持ちから、家の庭に簡単に建てられる「勉強部屋」を考えました。
 柱には軽量鉄骨を使い、屋根と壁には断熱材を使った
 「ミゼットハウス」を生み出したのです。
 これが出発となり、お客様からの要望から「トイレ」「台所」と付け加えて
 本格的な「プレハブ住宅」となるのでした。


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Posted by いい顧問 at 12:04  / この記事の詳細
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原点は「原チャリ」、夢が大空に羽ばたく…

2011年03月18日(金)
 バイク、自動車メーカーである、ホンダの現在のエンブレムは、
 頭文字である、アルファベットの「H」をイメージしたものです。
 初期の頃、同社の製品には鳥の羽を模ったウイングマークが付けられていました
 それは、創業者の本田宗一郎氏が抱いていた、
 「いつかは空へ羽ばたきたい」という、願いがあったからなのです。

 本田氏は62年に航空機事業への参入を宣言し、飛行機研究に足を踏み入れました。
 コツコツと研究を積み重ね、ホンダの量産型の小型ジェット機の初飛行が成功し、
 50年を目前にした今、その夢が叶おうとしています。
 欧米を中心に受注も決まっており、2012年にはお目見えする予定です。

 ホンダの原点となっているのは、いわずと知れた原動機付自転車です。
 現在のいわゆる「原付」と呼ばれる形ではなく、
 当初は、自転車に取り付ける補助動力として販売されたものでした。

 その中でも、人気を誇った「カブ号F型」は、
 女性にも親しまれる様、工夫を凝らしたデザインが好評で。
 ホンダが、後の「スーパーカブ」を代表とする、
 小型バイクで飛躍する基礎となった製品となります。

 また、同車はその斬新さが認められ、
 「歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存する」ことを目的とした、
 機械遺産のひとつとして認定されています。

 「カブ号F型」の発売にあたり、当時専務であった藤沢氏が目をつけたのは、
 全国に5万5千軒あった、自転車販売店でありました。
 店主宛に、自尊心をくすぐる様な文言を書き連ねた手紙を送りつけ、
 関心の有無を探ってみたのです。

 このアイデアは功を奏し、3万軒以上の店から購入の意思がある返事があり、
 その後も続々と注文が増えていったのです。
 更に、販売に際して藤沢氏が考えたのは、
 申込金を入金してもらった順番で予約を受け付けて販売することでした。 

 オートバイ販売店の数は少なく、ホンダの取扱店は1割にも達していませんでした。
 相手の立場が強いとみるや「売ってやっている」と言わんばかりに、
 料金を値切るのはあたり前、支払い条件も相手の言いなりで、
 どうにか遣り繰りできる程度であることも珍しくありません。

 前金制にすることで、商品を送ってから何ヶ月も後になってからしか、
 手に出来なかったお金が、それも値切られることの無い全額が、
 手元に入ってくる様になるのです。

 このことにより、何か月分の利益が増えたのと同じ効果が出てきます。
 売上を上げることに力を注ぐことも大切ですが、
 代金を早くお金に出来るようにすることは、資金繰りに大きく役に立つのです。


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Posted by いい顧問 at 09:12  / この記事の詳細
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時代の波が押し寄せる…貴方ならどうする

2011年03月11日(金)
 このところ、株式を上場して間もないのに、公開する株式をすべて買い取り、
 上場を取りやめる会社が相次いでいます。
 景気の低迷による業績の悪化で立て直し急務で、
 時代の流れに合わせ舵取りをしないといけない状況なのに、
 株主の顔色を伺いつつの経営ではラチがあきません。

 さらに、一向に上昇の兆しが見えない株価のせいで、
 先立つ資金の調達を増資等では賄えない苛立ちもあるのでしょうか。
 顔の見えない株主に振り回されることなく、気が置けない投資ファンドと組み、
 本業に集中して、その手腕を存分に発揮したいという経営者の声が聞こえるようです。

 先ごろ、非上場化することを発表したTSUTAYAを運営する、
 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)も、
 上場は2000年の事、わずか10年少しで上場廃止となる予定です。

 家庭での音楽や映画の鑑賞は、CDやDVDを再生するものから、
 インターネット経由でオンライン化するものへ変化してきています。
 業界大手といえども、その地位に安泰としているわけにはいきません、
 海を超えたアメリカでは、その逆風はとてつもない規模になってきているのです。

 昨年9月には、ビデオレンタル大手のブロックバスターが、
 日本でいうところの民事再生法の適用を受けることなり、経営破綻しました。
 新興のネット配信や、設置型のDVDレンタルサービスを行う競合などに、
 顧客を奪われた末の倒産となります。

 また、かつては全米第二位の売上高を誇った、
 書店チェーンのボーダーズが2月に経営破綻しました。
 ニュースでは、書籍の電子化の流れが直接の影響だと伝えられていますが、
 アマゾンなどが行うネット通販の波に乗り遅れていたのも一因とされています。

 CDが出回り始めた30年前、気に入った曲はレコード店で買わなければ
 手に入れられなかった時代に、風穴を開けたのがレンタルレコードでした。
 音楽好きの若者や、少ない小遣いで最大限に欲求を満たそうとする学生の人気で、
 レンタルレコード店は街中に一気に広がったのです。

 駅前近くの雑居ビルの上部階に店を構え、穴場的な雰囲気のスタイルが主流で、
 そんな中の一つが、現在のTSUTAYAであったのです。
 サラリーマンをしていた増田宗昭氏が、噂を聞きつけて大阪の枚方市で
 レンタルレコード店をオープンしたのは82年のことでした。

 オープン当初からの思いもよらない繁盛ぶりに驚いたのは、誰よりも本人の方でした。
 そんな気持ちに酔いしれているのも束の間、すぐに不安が頭をよぎります。
 こんなに儲かる商売なら、すぐにみんなが手を出すはずだ、
 今のようなちっぽけな店なら、ライバルが出てきたらひとたまりも無い。

 成長の見込みはあるけれども、海のものとも山のものともわからない商売、
 仮に売上がゼロであっても、人件費や家賃の支払いが出来て、
 返済も出来るにはどうしたらいいかを考えます。
 店の立地、周辺の客層、品揃え、販促方法など綿密に調査したのです、
 このことはサラリーマン時代に店舗の開発をしていたことが役に立つことになります。

 その原点には、「売上がゼロでも維持できる体制」と、
 「やってダメならいつでもやめることが出来る会社であること」だと述べています。
 売上拡大し、利益を維持することが必須である上場企業にとって、
 「縮小」や「撤退」という決断は、最も難しいことです。

 スタートが順調であればあるほど、ずっと右肩上がりが続くと過信して、
 回収の目処も無く事業拡大に投資する経営者が後を絶たない中、
 着実に足元を固めることは大切なことです。
 増田氏が創業当初の考えを今もずっと持ち続けておられ、
 今回の決断が吉と出ることを祈るのみです。


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Posted by いい顧問 at 09:26  / この記事の詳細
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「設備」or「売上」どちらを先に決める?

2011年03月04日(金)
 外食の流行は、世の中の流れを見事に映し出し、
 好景気の時には、グルメを競うような高級店に人気が集まります。
 一方、現在は美味しいものをできるだけ手軽に楽しみたいという理由から、
 「立ち飲み」「立ち食い」の店が注目され、
 若者には、これがお洒落に映るようになっています。

 街に、焼き鳥や居酒屋の立ち食いが定着したお陰で、
 フレンチやピザなどジャンルを超えたお店も増えてきているそうです。
 これには店側の理由も大きく影響しており、
 狭すぎて通常は飲食店には不向きな場所であっても、立ち食い形式であれば、
 安い賃料で借りることができ、手堅く商売を始めることができるからなのです。

 今も昔も、堅実に商売を始めるには、初期投資は少なくすることが大切です。
 日本の百貨店の多くは、もともと呉服商を営んでいましたが、
 その中でも、京都発祥の百貨店は、
 古着の呉服を地方に売り歩く、行商という方法で商売をしていました。

 行商とは、こちらからお客様の方に出向いて、商品を販売するスタイルです。
 お客様は、家に居ながらにして物が買えるのです。
 明治の訪れと共に日本に入ってきた西洋文化にのって、洋服や化粧品、
 バックなどの輸入品を扱い始めたことから、呉服商は百貨店として発達します。

 そして、呉服の販売で馴染みにしていただいていた地元の財界人や、
 地方の地主などの人脈を頼りに、高級品を売り込みに廻ります。
 百貨店のこの方法は今でも続いていて、「外商販売」と呼ばれ、
 店舗販売よりこの外商販売の売上が多い百貨店もあるほどです。

 やがて、通信販売という形が加わり、
 この行商スタイルはさらに進化することになります。
 一年中、時間を問わずいつでも、そして場所を問わず、海外でも、
 都合の良い時に買い物ができる様になったのです。

 事業を始めて間もない時など、大きな売上が見込めない時には、
 少ない売上でもできるだけ多くの利益が残せるような、
 商売のスタイルを選ぶ必要があります。

 あらゆる事業には、ある金額を超えた時点から利益が出る売上高があります。
 言い換えると、その金額を境にして、経営の黒字と赤字が分かれるのです、
 単純には、その金額は低い方が良く、黒字化し易い経営形態だといえます。
 店舗販売に対する行商にしても、テーブル形式の外食に対する立ち食いも、
 このことがわかって頂けると思います。

 初期投資に多くのお金を掛けてしまうと、
 その金額を回収できる売上をあげられるまでは、ずっと赤字が続くことになるのです。
 初めて行うときの事業の規模というのは、目標とする売上高を決めて、
 その金額から逆算した設備投資をすることが肝心です。


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Posted by いい顧問 at 09:25  / この記事の詳細
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「規模」を小さくすれば利益が生まれるの?

2011年02月25日(金)
 地上デジタル放送の完全移行を前にして、土日の家電量販店の売り場では、
 少しでも安くお目当てのテレビを手に入れようと品定めする、
 お客で賑わいを見せています。
 都心部にある大型店に気軽に出向くことができる人や、
 郊外の店舗に車で乗りつけることができる人たちにとって、
 量販店はとても便利な存在です。

 一方、長時間出歩くことができない高齢者や、
 往復に何時間も掛かる地方に住む人たちにとって、
 頼りになるのは、昔から地域に根ざして商売を営んできた家電小売店です。

 年々大型化する量販店の品揃えと価格競争にさらされ、
 これまで、家電小売店は厳しい経営を強いられてきました。
 また、メーカーごとに系列化されているため、他系列の商品を取り扱うことができず、
 顧客の要望に応えられないことも大きな障壁でした。

 そんな状況を打開しようと、メーカーから本部が商品を一括仕入れし、
 各販売店に商品を供給する方式の家電チェーンが登場しています。
 量販店を利用できる人と、したくてもできない人たちの格差が広がりつつある状況を、
 チャンスとみて家電小売店の活性化を試みています。

 プリント基板メーカーのキョウデンは、創業者 橋本 浩氏が25歳の時、
 大手電器メーカーのチェーン店として電気店を開いたことに始まります。
 その後、プリント基板の製造に手を広げ、
 スピード納品を売り物にして事業を拡大していきました。

 橋本氏は、本業以外にも経営が行き詰った会社や
 新興企業で成長が鈍化した会社の改革に力を注いできました。
 これまでに、スーパーの長崎屋、パソコンメーカーのソーテック、
 コンビニのSHOP99などを傘下に治め、経営改革を行ったのです。

 小売業から商売を出発したこともあり、
 「お客様」目線を重視した経営を努めています。
 2000年に経営破たんした、長崎屋の再建に乗り出したときに、
 橋本氏が掲げたのは「粗利(あらり)」を確保することでした。

 ダイエーをはじめとするスーパーが、
 高度成長期に事業を拡大するときに目標としたのは増収(売上アップ)であり、
 薄利多売で利益をないがしろにしてまでも、
 売上を上げることが普通のことになっていました。

 そのような意識を180度転換することから、経営の見直しを図ります。
 ある店舗では、利益率の低い家電売場を廃止して、
 肌着や子供服などの衣料を強化することにより、
 粗利率が1.5%もアップさせたのです。

 一度でも、時流に乗り右肩上がりする売上を経験してしまうと、
 その後もその影を追ってしまい、考えを切替えできなくなってしまいます。
 売上を伸ばすことばかりに目が向きすぎると、利益が望めない商品(サービス)と、
 わかっていながらも相乗効果を期待して品揃えする結果となります。

 経営にとって大切なのは、売上を上げることではなく、利益を残すことなのです。
 品揃えの絞り込みを行ったり、規模を縮小することで、
 これまで以上に利益を残せるようになるのです。


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Posted by いい顧問 at 09:13  / この記事の詳細
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儲からないのは「複雑化」「変則的」が原因?

2011年02月18日(金)
 いよいよ、16日から確定申告の受付が始まりました。

 本業だから申し上げる訳ではありませんが、
 決して税金の申告だけが、確定申告の役割ではありません。
 せっかく時間やお金をかけて数字の締切りをするのですから、
 一年の総決算、きっちりと成果を確認して頂きたいものです。

 泣いても笑っても、過ぎてしまった年の成績は変えることが出来ません。
 せめて、良かったことや反省すべき点を洗い出して、
 今年はもっと良い成績が残せるように、理由をきちんと把握しておくことで、
 高いお金を払って確定申告する意味があるのではないでしょうか。

 このところ、外食業界は逆風が強く、倒産する会社も高止まりが続いています。
 その中でも、2010年は居酒屋の倒産件数が過去最高を記録し、
 倒産件数の約3分の1を居酒屋が占めているそうです。
 不況により財布の紐が硬くなったことで、値段の安さが決め手となり、
 他店との消耗戦の結果、倒産に至るケースが増えているようです。

 客を惹きつけるための安売りは、じわじわと自らの首を締め付ける結果となります。
 どこかの決め台詞ではありませんが「美味い、安い」メニューを提供できれば、
 お客様にも喜ばれるはずに間違ありません。
 では、品質を落とさずに安くするポイントはどこにあるのでしょう。

 現在では、外食という産業のひとつと呼ばれるようになりましたが、
 日本にファストフードやファミリーレストランが登場してから、
 飲食店の経営はそれまでのものとは全く違うものとなりました。
 経営の基本となっているのは、共通化と合理化です。

 広い敷地に、レストランと駐車場、ガラス張りで店内には柱をなくし、
 天井を高くして家庭では味わえない広い空間。
 主力メニューは、リーズナブル・プライスのハンバーグとピザパイ。
 その後のファミリーレストランの見本となるスタイルを、
 すでに1号店は完成していました。

 ファミリーレストランの1号店は府中市の郊外、国道沿いの畑の真ん中にぽつんと、
 「すかいらーく」は、ヒバリのマークとともに現れたのです。

 同社の前身は、団地の中の小さな乾物店でした。
 団地の主婦の心をつかみ、順調に売上を伸ばしていましたが、
 近くに大型スーパーが現れたことで、業績が急に悪くなっていったのです。
 生き残りをかけて、挑んだ新天地のファミリーレストラン。

 24時間営業や、地主に店舗を建ててもらい、
 一括借上げるリースバック方式などは、どれも資金不足を補うための方策でした。
 さらに、どの店でも同じ味が保てることにくわえて、
 大量に作ることにより、材料代を安く抑えることが出来る方法を考えます。

 現在、ファミリーレストランや居酒屋チェーンでは、
 セントラルキッチンを置くことが一般的となっています。
 別の場所に大きな厨房を作り、ある程度までの調理を一括して行うことで、
 経験や個人ごとの技量に左右されることなく、
 安く安定した食材の加工が可能になるのです。

 飲食業に限ったことではありませんが、品質を高めようと考えるとき、
 職人技を持たなければ難しさを克服できないと考えがちです。
 しかし、担当者全員がそのレベルに到達するには、
 多くの時間と経験を積むのを待たなくてはなりません。

 それには、少しの経験があれば出来る作業の積み重ねで、
 同じレベルのものが作れるか工夫することです。
 売上や単価の低下に頭を悩ませる前に、
 業務や作業のなかで、共通する部分や簡略化できる点がないか、
 見直してみる価値は充分にあるのではないでしょうか。


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Posted by いい顧問 at 11:56  / この記事の詳細
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コツコツと積み重ねてロングセラーへ

2011年02月11日(金)
 かつては日本の独壇場であった、電気製品をはじめとする工業製品が、
 新興国の勢いに押され、国際市場での力が弱まってきています。
 そのかわりと言っては、何ですが、「メイド・イン・ジャパン」として、
 世界に誇れる存在になってきているのが、漫画やアニメです。

 漫画の累計販売が2億冊を突破した、人気漫画「ONE PIECE
 (ワンピース)」は、世界30カ国以上で翻訳されているそうです。
 日本の漫画やアニメは、ストーリーがしっかり組まれていて、
 描画も繊細であることで、他の国のそれとは一線を画す存在と認められています。

 ワンピースは漫画の連載が始まって10年を超え、テレビでアニメ放映も続いており、
 子供であった読者も大人となった今、「ロングセラー」作品となっています。
 ブームの舞台裏では、2004年頃を山として陰りがみえてきた人気を復活させようと、
 アニメ関連商品や玩具を開発し続けていました。

 流れが変わったのは、09年に登場人物の手配書をモチーフにした
 ジグソーパズルの発売からでした。
 子供だけでなく、絵柄などの工夫を凝らせば大人も購入することがわかったのです。
 その実績をもとに、Tシャツや文具、メガネまでコラボ商品が続々と登場しています。

 商品の寿命が極端に短いといわれる、おもちゃ業界の中で安定した経営をしていくには、
 「ロングセラー」商品を生み出すことが最大の秘訣となります。
 タカラトミーは、おもちゃ業界の大手「タカラ」と「トミー」が合併し生まれた会社です。
 その一つ「タカラ」の創業者 佐藤安太氏は数々のヒット商品をこの世に送り出し、
 現在も売れ続けている「ロングセラー」を生み出しました。

 どうして、「ロングセラー」商品を、いくつも生み出すことが出来たのでしょう。
 その答えは、「商品のフォローアップを徹底的にすること」
 商品のアイデアが出てきた経緯、アイデア採用の状況、
 商品化の流れ、売れた理由…を細かく、徹底的に分析して、
 そのうえでその成功を拡大する方法をみんなで考える。

 失敗した商品についても同じように検討して、
 成功に繋げる方法が無いかを考えるのです。
 1ヶ月でも半年でも、どうしたら商品の寿命を延ばすことが出来るかを
 論理的に一生懸命に考えつくしたからこそ成し得たのです。
 こうした、気が遠くなるような積み重ねの結果が
 「ロングセラー」に繋がっていくのです。


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Posted by いい顧問 at 16:55  / この記事の詳細
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「セルフサービス」さて、その中身は…

2011年02月04日(金)
 街角でよく目にするようになった、セルフ式コーヒーチェーン。
 90年代から全国的に広がりをみせ20年経ちました。
 今では、店舗を構える場所も限られるようになり、
 新規出店に頼っていた、一時の勢いは陰りを見せています。

 いつの頃からか、セルフ式コーヒーショップといえば、人の出入りが多く、
 騒がしいものとなり、くつろいでコーヒーを味わう空間ではなくなってしまいました。
 そんな中、ホテルのレストランやラウンジほど、背伸びしなくても、
 いつもとは違った時間を過ごす空間として、カフェが見直されています。 

 今、各地でじわじわと増えているのが「絵本カフェ」だそうです。
 長野県の「安曇野絵本館」や山梨県の「絵本ミュージアム清里」が有名で、
 国内外の絵本が揃えていて、併せて原画なども展示されているそうで、
 ひとつひとつの作品として鑑賞できるのが良いところです。

 京都でも、古都の特色を生かして町家を改造した、
 「絵本カフェ」がお目見えしています。
 味わいのある建具と、年代を感じさせる家具が配置された佇まいの中で、
 ゆっくりとした時間を感じながら、絵本が読めるとして喜ばれているそうです。

 セルフ式コーヒーチェーンのひとつ、ドトールコーヒーの始まりは、
 ヨーロッパのカフェのスタイルが原点となっています。
 パリのカフェでの出来事です、地下鉄から出てきた通勤客たちは、
 カフェのカウンターで、珈琲を立って飲んでいます。

 店内を見渡すと満席というわけでなく、テーブル席は空いているのです。
 不思議に思いメニューを見ると、テーブル席は2倍、
 テラスは3倍と値段が違っていたのです。

 帰国後、創業者の鳥羽博道氏は、それまでの薄暗い喫茶店のイメージを払拭して、
 明るくて誰でも出入りできる喫茶チェーンを展開します。
 そして80年に、日本最初の立ち飲みコーヒーショップ
 「ドトール」をオープンしたのです。

 ショップでは、毎日飲んでもらうことができるように、
 一杯の値段を普通の喫茶店の半額の150円にしました。
 その代わり、店には全自動のコーヒーマシンや自動洗浄機を置き、
 人手をかけずに、利益が残るように工夫したのです。

 セルフサービスといえば、省力(省人)化することと思われがちです。
 確かに経営的には、省力化はとても魅力のあることで、
 その部分に力点を置いてセルフサービスが推し進められてきたことも事実です。
 しかし、セルフサービスを「サービスをしない」と単純に考えることは危険です。

 大切なのは、お客様が自由に商品を選び、気軽に購入出来ることです。
 そのためには、そのニーズを先読みして、
 選びやすいように商品を揃えておく必要があるのです。
 ただ単に、商品を並べておくのではなく、
 お客様がその良し悪しを見分けることができる様に工夫をすることです。

 購入しやすい金額はいくらなのか、利用しやすい量はどれくらいか、
 どのように詰め合わせれば魅力的に見えるかなど、研究すべき点はいっぱいです。
 こうして気軽に立ち寄ってもらえるようになることで、来店回数が多くなり、
 結果的に購入金額はフルサービスと比べて変わらないものとなるのです。


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Posted by いい顧問 at 23:27  / この記事の詳細
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業績は「引当」を行った後で判断!

2011年01月28日(金)
 大寒を迎えて、ニュースでは各地の厳寒の様子が写し出されています。
 先々週の日曜日は、こちら京都市内では大雪が降っていたのですが、
 少し南へ行った所では、全く雪が降らなかったと聞いて驚きました。
 北や南を「上る、下る」とする理由が、
 高低差からきている事を改めて実感したのです。

 これだけ冷える日が続くと、本能的な欲求からか体が温まる食べ物に
 食欲を感じるようになっているのでしょうか。
 そんなわけで、体を心から暖めてくれる「鍋」料理が、
 定番になっているご家庭も多いはずです。

 鍋料理には欠かせない調味料といえばポン酢です。
 古くは関西地方で多く使われていた調味料だったそうですが、
 CM等でお馴染の、調味料メーカーのミツカンが積極的に宣伝を行ったことにより、
 全国的に使われるようになったそうです。

 酒粕を原料として醸造酢を作ったのは、ミツカンが最初なのです。
 驚くことに、ミツカンは酢作りを始める前は、造り酒屋を営んでおり、
 ミツカンの初代 中野又左衛門氏は、酒造りの規制が解かれるため、
 競争が激しくなると予想して新しい事業を模索していました。

 しかし、造り酒屋が「酢」を作るなんて、考えられないことでした。
 酒桶に酢酸菌が入ってしまうと、お酒が全部「酢」になってしまうからです。

 現在の握りずしの原型は、江戸から広まったとされる、早ずしです。
 それに使われていた酢は、高価で醸造に時間がかかる米酢だったのですが、
 又左衛門氏は、これを安価な粕酢に代えてもらうことで、
 寿司をもっと手軽に味わってもらえるのではないかと考えます。

 その目論見は、見事に的中し、握りずしのブームと共に、
 ミツカンの粕酢は欠かせないものとなっていったのです。
 初代から続くチャレンジ精神は、その後も絶えることなく現在に至っており、
 匂いの少ない納豆でヒットした
 「金のつぶ」を代表とする納豆事業に受け継がれています。

 反面、成功の影には、苦い経験も数多く残されています。
 明治中期、日本に入ってきたビールに強い関心を持った、
 四代目 又左衛門氏は、一気にビール醸造事業に傾倒していきます。
 独自ブランドの「カブトビール」は、
 全国5位のシェアを占めるまでになりますが、
 その後の統合政策により、事業としては終えることになります。

 70年代、外国から外食チェーンが入ってくるようになると、
 その先進性に着目し、ハンバーガーショップを展開するようになります。
 見よう見真似で、東京都内を中心に店舗を展開していったのですが、
 外国勢の力は強く競争が厳しくなるにつれ、
 10年後に事業撤退することになります。

 赤字であった事業が、少しずつ利益が上がるようになり、
 ようやく黒字に転換していった時の喜びは、経営の醍醐味といえるでしょう。
 そして、確実に利益を蓄えられるようになった時に、
 経営者が考えておくことは、「引当(ひきあて)」することです。

 「引当」とは、将来に発生するべき支出に対して、
 予め貯蓄等をして資金を残しておくことです。
 店舗や工場の設備の修繕や更新、従業員の増員や退職金など、
 数え上げると、何年かごとに発生する支出が結構あるはずです。

 黒字と思っていたけれど、「引当」を実行してみると、
 そうでもなかった場合もあるはずです。
 大切なのは、一時(短期)の利益ではなく、
 大きな周期で利益を出せているかどうかということなのです。


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Posted by いい顧問 at 09:08  / この記事の詳細
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チャンスが巡ってきた時、さて貴方は…

2011年01月21日(金)
 大晦日に放送された「NHK紅白歌合戦」の視聴率は、
 クライマックスには40%を超え、日本人の歌謡曲好きというか、
 番組自体の人気の根強さを改めて感じました。 

 かつては、歌自慢の少年少女達による腕比べの勝負の舞台でもあった、
 「NHKのど自慢」も、歌謡曲人気に大きく貢献していました。
 65年前の今日、ラジオ放送の「のど自慢素人音楽会」として始まり、
 半世紀を超える長寿番組であることに加え、数多くのタレントを輩出しています。

 生まれた年代によって違いがあるにせよ、
 世代ごとに、歌にたくさんの思い出を持ち続けています。
 かつて、娯楽が少なかった時代には、歌で喜びや悲しみを分かち合い、
 肉声が楽器のように心に染み渡り目頭を熱くしたのです。

 現在では、カラオケ・ボックスに行きリモコンを押しさえすれば、
 最新のヒット曲でも、あたかも自分の持ち歌であるかのように、
 気軽に口ずさむことが出来るようになっています。
 それも、この世にカラオケが登場したからなのです。

 神戸のスナックで始まったとされるカラオケも、今年で40年を迎えます。
 アメリカのタイム誌が、カラオケの発案者の井上大祐氏を、
 毛沢東やガンジーと共に「20世紀に最も影響のあった20人」として紹介したほど、
 国内だけでなく、世界的な娯楽として広がっています。

 そのきっかけは、些細な思い付きでした。
 バンドマンをしていた井上氏が、得意先の一人から、
 出張先の会合で演奏をしてほしいと頼まれます。
 実際に演奏する代わりに、歌の伴奏を吹き込んだテープを渡したところ、
 意外に好評だったのです。

 このことに味を占めた彼は、カーステレオに手を加えアンプとマイクを取り付け、
 ジュークボックスのように、お金を入れれば一定時間動く機器を作ります。
 伴奏には、歌い易いようガイドメロディーを加えたテープを作り、
 地元のスナックやクラブにレンタルで貸し出したのです。

 あっという間に神戸で人気になったカラオケは、このブームに乗る遅れまいと、
 次から次へとハードメーカー、ソフトメーカーが参入することになります。
 幸いなことに、カラオケは一時のブームに終わることなく、
 その後も何世代にも亘って楽しませてくれる娯楽となりました。

 その理由は、音楽だけのカセットテープから、映像入りのレーザーディスクに、
 そして、通信カラオケにタイミングよく変わったこと。
 伴奏も、生演奏によるものから、シンセサイザー等の発達により、
 いわゆる、打ち込み方式によって簡単に作れるようになったことも影響しています。

 ハードの進化や通信技術の発達に、歩調を合わせるかのように
 変化していったカラオケは、ユーザーを飽きさせることがありませんでした。
 さらに、70年代は夜の酒場中心でありましたが、家庭用のカラオケが発売され、
 各地で若者向けにカラオケ・ボックスが登場してくるなど、
 何度も新しいブームを迎えることになります。

 このようにブームの波が押し寄せる度に、ビジネスチャンスが訪れるわけですが、
 運良くその局面に居合わせた経営者はどのような気持ちになるのでしょう。
 頑張って手を伸ばせば、成功を手にすることが確実と思った時には、
 よそ者にそのチャンスを横取りされまいと、生産(販売)増強に取り掛かります。

 手元に相応の資金があれば問題ないのですが、
 資金が足りないときには、銀行などに融資を申し込むことになります。
 失敗するケースの場合、多くのお金を得たいがために、
 高い金利や短い返済期間などの無理な条件を呑み、
 その後の返済に苦しむことになるのです。

 借金をするときには、必要額よりも、返済の事を優先して考えなければいけません。
 返済額を少なくした方が、たとえ計画どおりに業績が推移しなくても、
 借金の返済に窮して困る心配が減ります。
 業績が順調に推移して、お金に余裕があれば、途中で一部返済すれば良い事ですし、
 期限前に一括返済することが出来れば、銀行から信頼されることに繋がります。
 賢い経営者であるには、借入上手よりも返済上手になることが大切です。


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