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芸術起業論

2007年04月16日(月)
69da70bc.jpg週末に、「芸術起業論」という世界的な現代アーティストの「村上隆氏」が書いた本を読みました。私は、この意外なタイトルにふと書店で手を止めたのが、この本との出会いでした。内容は、芸術書ではなく、完全にビジネス書として読む感覚です。

一言で言うと、芸術と言えども作品を売ってお金を得る限りは商行為以外のなにものでもないということ。この部分を強調されていたように感じます。価値を認めてもらって(マーケティングして)、高いお金で買ってもらわなければ、お金のないところからは芸術も幅が狭められてしまうという当たり前の論理が、日本の芸術の世界では通用してないことに、氏は大変憂慮されていました。

私も身近な体験でよくありますが、新規事業のプロデュース業務の際に、パッケージやWEB、カタログのデザインにも携わることがありますが、中には芸術性ばかりを主張して、ビジネス的視点から制作できないデザイナーもたくさん見てきました。これは、自身の作品を売る立場であれ、他人の作品の制作を請負う場合でも同じだと思うのです。

ビジネス的視点のないものは、実際には価値が受け手側に届かないことが多いので、結果として評価もされにくいというもの。アーティストと言えども、世界で勝ち抜くためには、自分の殻に閉じこもって自己満足では生計がたてれないのです。金儲け主義と誤解されることも多いようですが、評価を分かりやすく数値化したお金もまた大事なことだけは変わらないでしょう。商業主義ではなく、商業的観点が芸術にも大事であるという示唆を本書はたくさん示していました。


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