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人材教育は懐を大きくして

2007年04月11日(水)
今新入社員研修が花盛りの時期のようです。人口減少社会における貴重な戦力に対して、手厚く教育を行う企業も増えてきましたね。また、マナー研修にとどまらずに、自主性と創造力を重視するスタイルが増えてきたのも昨今の特徴のようです。さて、どこの企業も教育が大事とは口を揃えて言いますけど、そこへの投資金額や投資時間に対する考え方は企業によって、バラつきがあります。

ある会社は、とりあえず安いコストで外部の研修会社に任せっぱなし、ある会社は全て社内の自作カリキュラムで社内講師を活用し、ある会社はダラダラと自社商品の説明にあてる。百社百様の方法があっていいと思いますが、人材教育が大事と言うのであれば、それをコストと捉えずに、投資と捉え、どれだけ懐の大きさを持てるかで、本当に人材が育つかどうかが変わってくるのではないかと私は思います。

そんな中、懐の大きな企業の事例として、最新号の日経ビジネス誌には、「矢崎総業」の事例が紹介されていました。同社は、入社前の採用内定者に「出勤なし、海外在住、10ヶ月間自由」という条件で、海外に放り出してしまいます。もちろん、そこで何をやるかは自分で考える必要があります。一人ぼっちで英語も出来ないまま海外に行かされる。

こんなサバイバルを強いる同社の狙いは、1人で時間を過ごして自ら考え動く癖をつけることと、適応力を身につけることだそうです。海外37カ国、164拠点に進出する同社ならではの方法ですね。しかし、私は、研修の内容よりも、そこまでお金と時間を与えてでも、会社にとって必要な価値観を身につけさせようとする、懐の大きさに脱帽です。ここまでやれば、誰しもが人材教育への本気さを感じる。

やっぱり、懐を大きくして教育を行う気概が、どんな企業でも私は必要だと思いますね。でも多くの企業は、口では人材教育が大事と言いながらも、本気さを感じさせません。とても残念なことだと私は思います。


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