クルマの価格2

2007年11月21日(水)
『程度と人気』についてもう少し掘り下げてみます。

ある大手企業が行なった中古車を購入した人へのアンケートによると、中古車を買った理由の1位はダントツ「安いから」だったという。

確かに中古車は、新車価格よりも少ない予算で購入できます。

ただ、「中古車は必ず安い」という認識で、「もっと安い車、もっと安い車」と安さを追い求めると、大きな落とし穴が待っています。

現在、中古車はオートオークションとITによって情報が広く行き渡っていますので、価格情報が把握しやすい状況です。
そのために業界人からしてみれば、掘り出し物は皆無。

つまり安いのは安い理由がちゃんとあるのです。

(例えば不人気車種だったり、人気車種でも不人気色だったり。)
・形で言うと、ミニバンよりもセダンが不人気
・メーカーで言うと、トヨタが人気
・色で言うと、基本的に白・黒が人気

トヨタでセルシオだけど色が緑とか、トヨタのミニバンにしようと思ったけどマツダのMPVとか、目に見えるような理由ならば、一般ユーザーにも「どうして安いのか」が納得できるでしょう。

(出来ない人、面倒くさい人、エージェントにお任せ!)

が、目に見えない理由で安くなっている中古車を前にすると、「目に見えない安くなる理由がある」とは考えず、「この中古車は割安だ!」と思いこんでしまう傾向が一般ユーザーにはみられます。  


「目に見えない安くなる理由」というのは、 程度が悪いということ。

事故車、過走行車、レンタルアップなどが安くなるのは、一般的に「通常の使用の車よりも程度が悪い。」から。
・事故車=修復歴ありの車(修理・塗装歴ではない。)
・過走行車=一般的な使用(年1万キロ弱と思えばいい。)よりも走行距離が多い車
・レンタルアップ=リースや、レンタカーとして使用されていた車。販売時に説明義務アリ

ただ、過走行でも程度のいい車もある。
5年落ち3万キロと7.5万キロの車があると、おそらく2Lクラスのミニバンなら20万円以上の価格差があるだろう。
が、年に1.5万キロ走っていた車は、5年間定期的にオイル交換をし、消耗品を交換しているかもしれない。
逆に、月に500キロしか走っていない車は、オイル交換も車検の時だけ、消耗品も替えていないかもしれない。

また、一口にレンタルアップと言っても、走行距離も普通で、内装も綺麗で、おそらくメンテナンスも定期的にされていただろうという車もあれば、レンタカーだからと自分の車ではやらないような雑な乗り方をしてぶつけまくり、汚しまくりの車もあるだろう。


もうお分かりのように、「安さ」ばかりを求めたら、安い中古車は手に入れられても、お買い得感の高い、割安な中古車は手に入りません。


最後に「中古車の状態を判断するために、実際に数多くの中古車を見比べたり、初めて車を購入する人やメカに弱い人は、詳しい人に同行してもらうのが好ましい。」といわれます。

しかし、実際に中古車のコンディションを正確に判断するのは簡単ではありません。

我々プロでさえ、正確に中古車のコンディションを判断することはできないのです。

7年に1回と言われる日本人の車の買い替えサイクルで、一般ユーザーが、プライスボードに記載されている走行距離と修復歴の有無などのわずかな情報だけを頼りに何台かの中古車を見て、車のコンディションを判断するのはかなり無理のある話です。

よく車探しの付き添いを買って出る人がいますが、もしその方がきちんと判断できるのなら、「ぜひ車屋になるべき!」ということですね。

Posted by agent at 23:27  / 業界情報  / この記事の詳細  / この記事を編集  / コメント(0)
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