黒字倒産する・・・ということ

2007年10月25日(木)

さて今日は税理士らしく、ちょっと会計&税務の話をしてみようかな?

よく、経済新聞などでも黒字倒産といった言葉が出るが

黒字なのに倒産?(ノ゚ο゚)ノ

と思われるかもしれません。


みなさんが思われる黒字とは。。。

文化祭なんかで出店をやった経験があるかと思いますが。。。

予算10万円で材料とか機材とか買って、3日間で20万円の収入

があったから、差し引き10万円の儲け、すなわち黒字だ!


というイメージではないかな?


こういう商売を、当座企業といいます。

文化祭の3日間とかで店が終わるので開店と閉店の期日が決まっている企業のことですね。

しかし、現在の企業(会社)というものは、設立したら永遠に続くと仮定して会計を行っているんです

永遠に続くと仮定すると、どっかで区切って成績表を作成しなくてはいけません。

小学校とかだと、1年を3学期に分けますが、税金上は1年間を1期間として成績表をつけます。

そして、その成績表で税金とかが計算されるんです。


さて、黒字倒産のよくある原因として

過大な設備投資

という言葉を耳にしませんか?なぜ、設備投資すると倒産してしまうのだろうか。。。?


これは、会計独自の計算方法である減価償却という計算が関係しているんです。


この、減価償却とは価格が10万円以上で使用できる期間(耐用年数)が1年以上の建物や物品など

を購入したときは、この減価償却という計算をします。

まあ、簡単にいうと100万円でものを購入しても、すぐには全額経費として計上できない

という制度ですね。

10年使うなら毎年10万円ずつ経費として計上するといった方法です。

税金上はその使用できる期間(耐用年数)や経費として計上できる計算式厳密に決まっており

単純に10年だから10分の1づつというわけではありません。


じゃあ、なぜ黒字倒産するのか!

その仕組みを説明すると。。。

@サービスをして1億円手に入りました→1億円の売り上げ

A手に入った1億円でビルを建てました

  ここで、1億円のビルは全額経費にならないのです。

  50年間使えるとしたら1年間で経費になるのは50分の1の200万円だけ!

  

さて、計算要素が上記のみだと会計上の利益は?


1億円△200万円=9,800万円の利益


すごい、黒字ですよね?

仮に、税率が40%だとすると9,800万円×40%=3,920万円が税金となります。


でも・・・どうやって税金払うの?(>_<)


1億円手に入っても、1億円使ってしまったから、手許にあるのは。。。


0円じゃん ((((((ノ゚听)ノ


税務署が取り立てにきても、1円もありませんよね?


そうなんです、これが利益が出てるのに、お金がない状態

勘定合って銭足らず。。。すなわち黒字倒産といわれるものなんです。

よって、急すぎる設備投資は資金の急激な減少へと繋がるわけなんです。


怖え〜〜


まあ、有り金全部使うような江戸っ子な経営者はいないと思いますが、

過度な設備投資は気をつけましょう!


今日はこのへんで・・・じゃ!


※この例題は、黒字倒産の仕組みを理解していただくため、実際の償却方法・耐用年数

その他の会計的要素を全て排除した例題となっております。ご了承ください。



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