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カルパースに関する日経産業記事より

2008年06月03日(火)
本日の「日経産業新聞」から世界最大の年金基金、カルパースに異変が起きていることを紹介する記事です。

運用資産25兆円強という巨大年金基金のことは、当ブログ読者の方であればご存知のことと思います。2年前に民間から着任した最高投資責任者、ラッセル・リード氏は積極的に「商品市場」への投資を推進しており、今後数年間で約6,000億円規模の資金を投入する方針ということは、当ブログ(最前線レポート)でも以前から紹介しているとおりです。

記事では不動産開発投資の失敗が表面化し、経営幹部が相次ぎ辞任に追い込まれるというもので、最高経営責任者(CEO)であるフレッド・ブエンロストロ氏が6月末で退任する意向を示したこと。またその一週間前にラッセル・リードの退任表明もあり、今後の年金運用への影響も懸念されることになります。

カルパースはカリフォルニア南部の更地6,000ヘクタールを所有し、住宅を建設して収益を上げる予定でしたが、不動産市場の冷え込みから10億ドルの債務不履行通知を受けることとなり、投資額の回収が困難となっている模様です。

退任表明をしたラッセル・リード氏は、外国株やアジアの不動産、原油や金などの国際商品の投資比率を高めたほか、輸送や電力などインフラ事業への投資にも乗り出すなど、保守的な運用を攻撃的に転換していきました。

カルパースはその巨額な運用資産に加えて、他の年金基金が運用方針を決める際の参考にもされており、今後カルパースの運用方針に変化が起きると、市場への影響も少なくないと考えられます。

現在の商品市場の注目は、「原油市場の価格操作疑惑」からCFTCが調査に乗り出したことがニュースとなっていますが、「カルパース」の異変も無視できないニュースとなりそうです。

Posted by トピック at 11:24  / この記事の詳細
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