こんにちは。今日は久しぶりに夏日でしたね。
これから本格的な夏に向かうなか、たまらない香ばしさで食欲を刺激してくれる、私の大好物の1つであるパワー源「ウナギ」が少し遠い存在になってしまうかもしれない・・・
先日のワシントン条約締約国会議で、「ウナギ稚魚の輸出で資源量が枯渇しつつある」として、ヨーロッパウナギの輸出規制案が可決されましたね。
具体的にはEU域内でとれたウナギの稚魚の一部を域内の川などに放流するのですが、2008年には全体の35%、以後は毎年5%刻みで放流する量を増やし、2013年には60%にまで拡大するようです。
では、これが我々にどの程度の影響があるのでしょうか?
日本の年間国内総供給量は約9万7000トン、うち中国産は約6万3000トン、台湾産は約1万5000トン、日本の国内生産量約2万トンです。
このうち、中国は養殖に使う稚魚の約25%をヨーロッパから輸入しています。
つまり、今回の措置により影響を受ける供給量は全体の約16%になりますね。
さらに、中国でヨーロッパウナギの稚魚を養殖して成長させ出荷するまで2〜3年かかるそうなので、実際の日本市場への影響が出るのは2010年以降になると推察できます。
結局、上述の規制事項を当てはめてみると2010年には総供給量の約6%、2013年に同約10%が今年に比べて減少することになるのです。
エッ?!・・・長期的に見ても意外と大したことないですね。
しかも、短期的には取引規制の発効は90日後のため、今年の「土用の丑の日(7月30日)」に向けた供給は確保されているそうなので、心配ないですし。
私の勘違いでなければ、今回の規制強化に伴うウナギの価格への影響は殆んどなさそうです。
多様なメディアでは、「今回の規制強化でウナギ成魚の供給量が大幅に減るのは確実で、日本の食卓への影響は避けられない情勢」と大騒ぎしていますが、少し大げさかなと思っています。
ただし、2004年、2005年と2年間に亘って輸入ウナギの供給が減少した際には、国内産鰻価格が高騰した事実があるのは確かです。(ただどの程度の減少、高騰だったかまでは調べていません)
また、もう少し広く見ていくと不安要因は実は結構あるのです。
・日本近海で捕れるニホンウナギの稚魚の獲量はここ約30年で10分の1程度に減少していること。
・台湾が漁獲量の減少に伴い、対日輸出や期間の制限を検討していること。
今回の規制云々に関わらず、このままだといずれにせよウナギの価格は上がっていかざるを得ないようです。
望みの綱の1つは、赤城農林水産大臣が、今後、うなぎの稚魚の人口養殖を強化していく考えを示したことでしょう。
私のもう一つの好物、マグロにしても資源の減少に伴う漁獲制限とそれに伴う価格の上昇が始まりつつあります。
こうした動きは、他の魚にも出てくる可能性は十分あると思います。
これらの背景にあるのは、“乱獲”や“海洋汚染”、あるいいは“異常気象”です。それは誰でもわかっていることです。でもだからと言って、この傾向は止まりそうにないですし・・・
う〜ん、今さらですが人類は自分で自分の首を絞めてしまっていますね。
私が幼少のころは、日々の食卓で天然魚を普通にウマイウマイとホオバッテいたのに。
10年後、果たしてどうなっているのやら・・・
こまったなぁ、と思いつつ、また、次回!