先日ニュース和歌山に弊社及び及川の取り組みが紹介されました。
農業の連載なのですが、他の方は生産についての記事が多いですね。
生産<食べてもらう方法が
大切です。
詳しくはこちらhttp://www.nwn.jp/
“儲かる”仕組み 農家と模索
(7) 及川智正さん(33)
“儲かる農業”で農業振興につなげようと、生産者をサポートする及川智正さん(33)は、生産から食品流通、加工、販売まで一通り経験してきた。これまで約50件の農家と新品種の試作や加工品の開発に携わり、「収入が増えた」「生活者の声が届いた」などの反響がある。及川さんは「農業を個人レベルの営みに終わらせず、魅力ある職業として確立させることで、担い手が現れるはず。ビジネス手法を取り入れ、和歌山の農業を発展させたい」と将来を思い描く。
◆ 農業総合研究所で経営支援
出身は東京都。大学で農業経済を専攻した。食糧自給率の低下や農業人口の減少を目の当たりにし、長野での実地研修では農家の大変さを実感した。一方で人の温かさにも触れ、「彼らの苦労が報われるよう何とかしたい。この苦労を知っていれば食べ物を大切にする人が増えるはず」と考えるようになった。
就職は農業や食品関連を探したが、時は就職氷河期。半導体製造会社に就職し、6年間営業を務めた。しかし、「農業で何かしたい」との思いは冷めず、結婚を機に妻の実家がある和歌山の美浜町に移り住んだ。
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専業農家としてキュウリ栽培を始めた。毎日のように大阪、東京、和歌山のスーパーへ、キュウリを売り歩き、販売ルートを開拓。営業経験を生かし、調理法や漬け物を提案し売り上げを伸ばした。「おいしい食べ方や加工など、ちょっとした工夫を付け加えるだけで売り上げは伸びる」。付加価値をつけた農作物の販売に手応えを感じた。
就農から約2年後、野菜ソムリエの資格を取得し、大阪にオープンした関西初の「野菜ソムリエの店」で店頭に立って販売した。商品の並べ方や包装を学び、客の声に耳を傾けた。「生産者と販売者、生活者それぞれが得をする仕組みができれば、安心できる食材や安定した収入につながる」。需要と供給のバランスのとれた農業を実現しようと昨年(2007年)10月、和歌山市内に「農業総合研究所」を立ち上げた。
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生産物や市場環境に応じた付加価値をつける提案が主な仕事。粉河のミカン農家と共同で考えたミカンジュースは好調だ。居酒屋でソフトドリンクを飲む若者が増えていることから、「ジュースの水割り」を考案。丁寧に皮をむいた高級ミカンジュースを濃度を変えて楽しんだり、店員が注ぐサービスなどを提案し、東京や大阪の居酒屋で取り扱われている。生産者は「月40〜50本販売しています。新しい商品を開発したり販路を開拓できたのでありがたい」と話す。
今年5月には、スーパー「ゴトウ本店」と連携し、紀の川市から仕入れた農産物を販売するコーナー「めっけもん広場〜ええもんマート」を和歌山市内2カ所に開設。約300軒の登録農家が、毎朝集荷場へ朝採り野菜を届けている。
従来の出荷では自分で値段が決められず、農家への利益率も低かった。ええもんマートは値段を自分で設定できる上、売り上げの約8割が農家に入る。ある農家は「肥料や燃料費が高くなる中、このシステムはありがたい。収入も増えるのでやりがいがある」と喜ぶ。
包装に生産者の名前だけでなく個人の電話番号と一言メッセージを添えるのが特徴だ。電話番号を載せることで、品質への意識が高まるだけでなく、客から「次いつ出荷するの」「調理方法を教えて」などの声が農家へ直接寄せられ、生産する際の参考になっている。メッセージは商品の解説に限らず、「彼女募集中」や「一緒にタップダンス始めませんか」もOK。人柄や物語を商品に乗せることで、地元産品や農家のファン誕生を図る。
及川さんは「市街地に郊外の地元産品を持ち込むことで、徒歩や自転車で買い物に行けて環境に優しい。商品を個別にブランド化せず、“紀の川市の農産物”をブランド化したい」と構想をふくらませる。
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自らへの報酬は野菜や果物でも受け、別ルートで販売し収入に充てる。「農家の現状を知っている分、無理な請求はできません。儲かる保証もないですし、長い付き合いの中で、儲かった時にでも思い出してもらえれば」との思いからだ。
生産から流通、加工、調理まで数あるプロセスに無限の可能性を感じ、「付加価値を付けやすい果物の生産が多い和歌山は潜在的に可能性がある。農業をビジネスとして成り立たせようと挑戦する農家を増やしたい」。農業で“儲かる”ため、生産者と共にアイデアを練る。
写真=商品を手に生産者と話す及川さん(左)
生産者様との取り組みや新しい「消費地出張型インショップ方式直売所」が取り上げられております。