三月の声を聞いて、輪島でも「サヨリ」漁がはじまりました。
こちらでは、漁船が二艘で網を曳(ひ)きながら漁をします。
細身で流線形のサヨリは群れを組み、水面下を矢の様に走ります。
流麗な姿と、脂肪が少なく淡白な味と身の美しさ、そしてその動き。
三拍子揃ったサヨリは、魚界の麗人美人と褒め囃されているらしいです。
銀色のスマートな魚体を輝かせて海面を飛び跳ねる様になると、
日本海にも春が訪れます。(^^♪
「サヨリ」という名前の由来にも諸説あって、
一般に「沢(岸辺)寄り」に多く集まる魚、という意味から名付けられたとしている。
『大言海』では「サヨリの〔サ〕は狭長なるをいう。
〔ヨリ〕はこの魚の古名〔ヨリト〕の〔ト〕の略」としている。
また、鱗が体側に縦列で106枚もあり細鱗の持ち主であることから、
細鱗(サイリ)と呼んだという説もある。
いずれも体の形や群習性からの命名であろう。
サヨリの古名は『延善式』及び『和名抄』の中に
「ヨリト・ヨロト・ヨロツ・ハリオ・ハリヨ」などと書かれている。
また『大和本草(1709年)』には
「サヨリ形小さくして円く長し、上のくとばし短く、下の嘴長がし」とある。