自然の中で・・・
風の音。木々のざわめき。蝉の鳴き声。
生きとし生けるもののあふれんばかりの生命力。
勢いよく生い茂った深緑に包まれていると、
身体まで緑に染まって、新たな力が体内に満ちてくるようだ。
いつも何かに追い立てられ、
急かされてあわただしく時を過ごしているうちに、
人はともするとゆとりを失い、気持ちをイラつかす。
自分のことは棚に上げ、他の人に当り散らすこともあろう。
あるいは、自分の殻に閉じこもって
悶々と過ごすこともあるかもしれない。
そんなお互いの日常のなかで、
時には自然の声に耳を傾け、身をゆだねてみたい。
時間が静かに流れ始め、自分を振り返る余裕や、
物事を感動を持って受け止める
みずみずしい心がよみがえってくるはずである。
それまでのとらわれにふと気がつき、
事に処する道が見えてくることもあろう。
自然のなかで自らを見つめる静思のひと時をもつ。
このことも、日々を溌剌と力強く生きていく術に違いない。
やはり人間は自然の一部なのである。